世界一周!大陸横断鉄道の旅 (PHP新書 361)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569645063

感想・レビュー・書評

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  • 「大陸横断鉄道」・・・なんとも魅惑の響きを感じます。私自身も鉄道に乗ることは苦痛でなく、むしろ機会があれば積極的に乗っています。コロナ禍の現時点において、やむを得ない移動は別として、鉄道の利用を避けていますが、明けたら是非著者の感じた風を味わってみたく思いました。過去拝読した宮脇俊三さん、下川裕治さんの著物と重なるところもあり、私自身はどれも乗ったことはないのですが、何故か懐かしい思いで読了させて頂きました。

  • 鉄道旅行が魅力的なのは、風景が変わるから、だと思う。

    早さでは飛行機に負けるし、ゆったり感では船旅には及ばない。それでも鉄道旅行が一定の地位を保っているのは、刻一刻と移りゆく窓の景色を楽しめるからだ。
    テレビ番組「世界の車窓から」が人気があって、「世界のコックピットから」「世界の甲板から」がないのは、そういう理由からだと思う。
    (いや、船から見える景色を延々写すのテレビ番組がノルウエーにあるらしいけど)

    フォトジャーナリスト櫻井寛氏の大陸横断鉄道エッセイ。鉄道好きが高じて鉄道写真家になった著者さんの鉄道愛にあふれた一冊。

    中国、ロシア、ヨーロッパ、カナダ、、、と大陸横断鉄道に乗車しているけど、一番楽しかったのはアメリカだったのだろう。
    文章から活き活き感が伝わってくる。
    (編集とか文章構成まで他の章とぜんぜん違う)

    そのアメリカ大陸横断鉄道の中で、著者は同乗客としたコーヒーの値段いついての会話から、日本とアメリカとの違いを感じている。
    シアトル~ニューヨーク間を走るエンパイアビルダー号のコーヒーの値段は1ドル、それに対して、(執筆当時)日本はレスランで10ドルだ。日本の値段に驚く米国人の同乗客に対して、日本でコーヒーを飲むなら缶コーヒーだよ、と苦肉の策でアドバイスした次第だ。
    (2016年時点ではコンビニの100円コーヒーが広まっているけど)

    「あとがき」にも出てきているように、欧米と日本との鉄道旅行の考え方そのものが違うのだろう。
    単なる移動手段に徹している日本の鉄道に対して、欧米の長距離鉄道は、旅の課程を楽しむエンターテイメントだ。
    鉄道好きだけでなく、旅行好きの方にぜひ読んで欲しい一冊。

  • 所在: 展示架
    請求記号:290.9||Sa47
    資料ID:10501037

  • アブナイところばかりだということがよく分かる。日本は例外だと。

  • 文字通り、シルクロード、オーストラリア横断、シベリア鉄道、カナダ横断、アメリカ横断の大陸横断鉄道の旅についてつづった本。

    海外の鉄道旅行について興味はあったが、これを通じて色々知ることができ、面白かった。

  •  新書のなかに、5つの大陸横断鉄道が盛り込まれているので、かなりはしょりますがおもしろいです。鉄道好きには、よい本でした。作者の他の作品も読みたいです。
     この本を読み終わった日に、NHKのクイズ番組「クエスタ」に作者が出題者として出てました。何かの縁を感じました。

  • 軽快、読みやすい。

  • 大陸横断鉄道として有名なのはロシアのシベリア特急ですが、本書には中国、アメリカ、カナダ、
    オーストラリアの鉄道も登場します。ロシアと中国で鉄道は現在も重要な移動手段であるため、
    料金が割安でもサービス面や車内の快適性は期待できません。あくまで移動のための乗り物なのです。
    一方アメリカ、カナダ、オーストラリアでは長距離移動の手段が航空機に移行しているため
    これらの国では鉄道の移動自体を楽しむことが目的となっている。あまり有名ではないが
    オーストラリアのインディアン・パシフィック号では二等座席者でもシャワーが浴びれたりと
    安い料金でも快適な旅を楽しむことができるそうです。長距離列車は退屈で辛いというイメージが
    ありましたが本書を読むことで悪いイメージを払拭することができました。

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著者プロフィール

1954年長野県生まれ。世界文化社写真部勤務を経て、1990年にフォトジャーナリストとして独立。1993年に航空機を使わず陸路海路のみで88日間世界一周。1994年『鉄道世界夢紀行』(トラベルジャーナル)で交通図書賞を受賞。著書は『最新版 列車で行こう! JR 全路線図鑑』『オリエント急行 究極の豪華寝台列車のすべて』(世界文化社)など107冊を数える。「毎日小学生新聞」などで連載中。

「2023年 『列車で行こう!JR特急大図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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