| ブログで紹介する» |
|
Check |
|
|
この作品からのみんなの引用
-
現代のわれわれは、中国の歴史について、確固たる中国的な伝統があって、政治組織も十九世紀末までほとんど変わらなかったという印象を受けやすい。しかし、そうした印象は、この「元史」の例でもわかるように、じつは「正史」に騙されているのである。変わらなかったのは「正史」の叙述の形式だけであって、中国の実態は時代ごとに大きく変化し続けていた。ただ、どこがどう変わったか、ということを書き込む枠が正史にないので、書けなかっただけのことなのだ。
― 156ページ -
科挙出身の文人官僚は皇帝の使用人に過ぎないのに、彼らの書く「正史」は、科挙官僚こそが皇帝の権力を支える基盤であり、中国の政治は科挙官僚の文人政治であったかのような、間違った印象を与えるようにできあがっている。これは儒教の理想論を反映しているだけのことだが、この事情が、これまで中国文明の歴史文化の真相の理解をどれほど妨げてきたか、計り知れないものがある。
― 125ページ
みんなの感想・レビュー・書評
全6レビュー中 1 - 6件を表示

歴代中国王朝の歴史観について、司馬遷(『史記』)、班固(『漢書』)、陳寿(『三国志』)、司馬光(『資治通鑑』)、宋濂(『元史』)、祁韻士(『欽定外蕃蒙古回部王公表伝』)の人生といった歴史家の人生と叙...





