ニヒリズムの宰相小泉純一郎論 (PHP新書 405)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569652672

感想・レビュー・書評

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  • オーラルヒストリーの御厨貴さんの本

    「劇場熱」にやられた国民、小泉流のメディアの使い方等手法について言及されていて、熱が冷めない時期に書かれたものとしては非常に正しい指摘

    劣化コピー的なハシズム等への対策本としても有用かと思います。

  •  退陣を控えた小泉首相が、ついに「終戦の日」に靖国神社を参拝した。彼にしてみれば、公約の遵守であり、有終の美を飾るにふさわしいセレモニーだったのだろう。有言実行という一点に限定すれば、立派なものだとは思うが、「参拝は個人の自由」というのであれば、公用車もSPも一切従えず(玉串料をポケットマネーで払っても、公費を使っている)、単身「個人・小泉純一郎」として参拝すればいい、とは思っていたが。
     気がつけば五年に及ぶ長期政権を維持した小泉首相。本書は熟練の政治史家が、その意義を分析したものである。小泉首相が、その自覚もないままに、従来の政治のあり方を破壊・変革したこと、そして、その多くが不可逆の変化であることが指摘されている。
     いずれ、小泉首相の功罪を冷静に見極める時が来るであろうが、その際の基本文献の一冊となるであろう。

著者プロフィール

東京大学名誉教授,東京大学先端科学技術研究センターフェロー

「2021年 『日本政治史講義 通史と対話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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