歴代総理の通信簿 間違いだらけの首相選び (PHP新書 413)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569654614

作品紹介・あらすじ

「経済一流、政治は三流」の国の舵取りを担うべきリーダーとは?首相選びでは、つい人気やイメージが先行しがちだが、真に求められる資質とは、高い見識や行動力、使命感に他ならない。本書は、一国の指導者としていかに業績をあげたかという視点で、歴代総理56人の仕事を丹念に検証・再評価する。さらには、学歴、海外経験、閣僚実績といった経歴から、能力や人物像を振り返る。国益のために「君子豹変」した首相。前評判に反して期待はずれで終わった首相。名宰相を生み出すための正しい首相の選び方を考察。

感想・レビュー・書評

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  • 興味深く読んだ。今の総理を採点されれば何点だろうか、と1番に考えてしまった。
    一点、在位期間での評価の良し悪しは疑問に思う。特に在位を延ばす為に自分の意を汲む者ばかりを集めたお友達内閣が問題視される昨今では
    これは違うかな、と思った。

  • 明治から小泉政権までの歴代総理大臣を採点するという意欲的な本。明治から高度成長期までの評価については、かなり歴史的な評価も定まったところもあるので、それなりに妥当性なところはあると思う。

    でも、私が思うに高度成長期以後で「在位期間」の長い総理大臣が、「在位期間」の短い総理大臣よりも下位に置くのは、公正な視点から言えばちょっとどうかと思う。総理大臣としての在位期間が長い、ということは、それだけ政治力を保ち続けたということで、現在の日本政治の中ではそれだけで評価に値するのではないだろうか?

    その視点がないから、作者の立ち位置によるポジション通信簿だろ、という評価になってしまうのかな。この傾向は作者だけでなく、類似のことをしている人に多く見られる。それと、やはり評価の定まっていない政治家まで一緒に取り上げるのは、ちょっとフェアじゃないよね、という印象。

  • 明治の内閣制度以前からの歴代首相と首脳を評価する一冊。

    まだ評価が確定してない現代を評価したり、明治時代と戦後を一緒に述べることは中々難しいと思うが、それをしてるだけでも評価に値する一冊。

  • 人物そのものというより、総理大臣中にやった業績で批評するのは筋が通っています。

  • [ 内容 ]
    「経済一流、政治は三流」の国の舵取りを担うべきリーダーとは?
    首相選びでは、つい人気やイメージが先行しがちだが、真に求められる資質とは、高い見識や行動力、使命感に他ならない。
    本書は、一国の指導者としていかに業績をあげたかという視点で、歴代総理56人の仕事を丹念に検証・再評価する。
    さらには、学歴、海外経験、閣僚実績といった経歴から、能力や人物像を振り返る。
    国益のために「君子豹変」した首相。
    前評判に反して期待はずれで終わった首相。
    名宰相を生み出すための正しい首相の選び方を考察。

    [ 目次 ]
    序章 忘れられた初代宰相・三条実美
    第1章 元勲たちの時代
    第2章 藩閥政治の全盛
    第3章 政党内閣の誕生
    第4章 軍人宰相の蹉跌
    第5章 戦前派の復活
    第6章 戦後派の官僚と党人
    第7章 地方政治家とジュニアの時代
    第8章 歴代総理をランク付けすれば―宰相候補の小粒化は日本の危機

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    [ 参考となる書評 ]

  • 伊藤博文から小泉まで、歴代の総理をランキングしているが、著者の偏った意見のもとにA-D評価がなされている感が否めない。

    「大宰相」と見比べて読めばおもしろいかも。

  • 総理大臣が何をしてきたか割と分かりやすく書いてある本。

    しかし出版年が古いので小泉政権までしか載っていないのと、やはり少し偏った感じではある。

    あと、蛇足だが大隈重信は最低ランクの総理大臣らしいw

  • とても面白い宰相の評価。

  • 歴代の総理大臣の、在任中の功罪を評論している。
    いかに日本に「素晴らしい」総理大臣がいなかったかを痛感させられる。
    だからこそ、「誰がやっても同じ、変わらない」っていう考えが日本人の中にあるんだな、と思った。
    でも、この本、結構バイアスかかってる。好き嫌いとか思想が本に反映されているのがダメ。

  • 著者の意見が多少鼻についたけど、手軽な資料としては十分だと思う。

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著者プロフィール

1951年、滋賀県大津市に生まれる。東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。北西アジア課長、大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任。在職中にフランスの国立行政学院(ENA)に留学。現在は徳島文理大学大学院教授を務めるほか、作家、評論家として活躍中。著書は150冊を超え、ベストセラー『江戸三〇〇藩 最後の藩主』(光文社新書)のほか、近著に『365日でわかる世界史』『365日でわかる日本史』(清談社Publico)、『日本の総理大臣大全 伊藤博文から岸田文雄まで101代で学ぶ近現代史』(プレジデント社)、『日本人のための日中韓興亡史』(さくら舎)、『歴史の定説100の嘘と誤解 世界と日本の常識に挑む』(扶桑社新書)、『令和日本史記 126代の天皇と日本人の歩み』(ワニブックス)、『誤解だらけの韓国史の真実』『誤解だらけの平和国家・日本』『誤解だらけの京都の真実』『誤解だらけの皇位継承の真実』『誤解だらけの沖縄と領土問題』(イースト新書)、『消えた都道府県名の謎』『消えた市区町村名の謎』『消えた江戸300藩の謎 明治維新まで残れなかった「ふるさとの城下町」』『消えた国家の謎』(イースト新書Q)など、日本史、西洋史、東洋史から政治、経済、文化など多方面でリベラル・アーツを重視する斬新な視点で話題となる。

「2022年 『家系図でわかる 日本の上流階級』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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