「近代日本文学」の誕生: 百年前の文壇を読む (PHP新書 421)
- PHP研究所 (2006年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569656410
作品紹介・あらすじ
尾崎紅葉「金色夜叉」のブーム、永井荷風の文壇デビュー、田山花袋の「露骨なる描写」、夏目漱石「吾輩は猫である」の連載開始、島崎藤村の『破戒』自費出版-本書は、従来の文学史ではきちんと顧みられなかった明治三十二年から三十九年までの文壇事情を丹念に追った「近代日本文学」誕生のドキュメント。今から丁度百年前の明治三十九(一九〇六)年、浪漫主義文学が時代遅れになるとともに、新しい自然主義文学が本格的に開花する。今日まで読みつがれる数々の名作は、いかにして生まれたのか。
感想・レビュー・書評
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明治文学史の入門書として、大筋を掴むのにとても役立った。
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明治30年代の文学の動きが勉強になりました。
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開国、そして異文化の流入によって花ひらいた転換期・明治。現在の素地となる様々な出来事や潮流が生まれた明治文化の多様性をご紹介します。
<閲覧係より>
近代日本文学の誕生とは?藤村の「破壊」が刊行され、漱石の活躍が目覚ましくなった明治39年こそがその時である、と確信した著者。明治30年代の文壇事情、その変遷を追うことで、近代日本文学誕生の時に立ち会ったドキュメントです。
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所在番号:新書||910.2||ツホ
資料番号:20084395
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明治32(1989)年から明治39(1906)年に起こった「浪漫主義文学」の栄光と衰退、「自然主義文学」の隆興という日本文学の大転換期の文壇歳時記を、一月単位で克明に追う。
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2007/4/30購入
2009/8/17読了 -
いわゆる〈文学者〉たちの人間関係について語っている、いわゆる「作家作品論」になるんだろうなぁ。国文畑出身だし、近代文学嫌いじゃないんで面白く読んでるけれど、スタイル的には古いよね。新書ってことで、カタログ的知識を得るにはいいんでないの?