論理的な書き方が身につく本: 発想から構成、説得スト-リ-の作成まで

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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569658995

感想・レビュー・書評

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    文章の書き方

  • わかりやすい文書の書き方を丁寧に教えてくれる

  • 新鮮だった
    文章の基礎の基礎
    根っこの部分が描かれている

  • 論理的に書くにはどうするかが書かれている

  • 要素を置き換えて、編集&構成の勉強。図解が解りやすい。

  • よくまとまってる。

  • 備忘録

    ◆文章を買い始める前にやるべきこと
    1→何を誰に伝えるかというコミュニケーションの設定。
    2→論理的な整合性を確保すること。
    3→ピラミッドストラクチャを使って目次の作成。

  • 結局ビジネスに行き着く、そんなのは望んでいない。でも、そんな本手にとっちゃったんだから仕方がない。

  • 自分でもナカナカうまくいかないことだと思ったので本屋で手にした一冊。
    今回は少しまとめてみます。

    論理的思考法は、働いている中でのドキュメンテーションやドキュメンテーションに
    至る流れを考えるときに重要だと思っています。

    少し仕事にも役に立つかと思い、こんな本を読んでみました。
    分かり易い文章と分かりにくい文章について、基本は、「1センテンス、1メッセージ」です。

    以下「⇒」にて詳細を示す。

    ■分かりにくい文章
     ⇒長い文章
     ※わかりやすい単語にちぎってあげる必要がある。
     ⇒1つの文章に多くの情報が詰め込まれている
     ※文章を分解する。
      エクセルで表現するのであれば、大項目、中項目、小項目に分割する。
      
     ⇒知らない言葉
     ※わかりやすい単語にまとめる。ただし複雑な内容について分かり易く記載する。
     ⇒矛盾する話 
     ⇒自分の常識に合わない場合
     ※これは、相手の意思に合わない場合もそっくりそのまま同じこと。
      資料を確認している相手の常識に合わなければ、わかりにくい文章となる。
      ⇒つまりいきなり資料のレビューをやってもしょうがない。
       相手のレベル感を感じることが必要。
       何かが必要といえば、自分の本望でない場合も、可能な限り相手に合わせる。

    ■人間の記憶と考える構造
     ⇒思考するCPUの領域に7つ以上の情報を詰め込まない

    ■分かり易い文章の原則
     ワンセンテンス・ワンメッセージ。1文の長さは40字前後。

    ■分かり易い文章とは
     ⇒短めの文章
     ⇒1つの文章に1つの情報
     ⇒知っている言葉
     ⇒話がつながる
     ⇒自分の常識に合致する場合
     ⇒過去の経験に合致する
     ⇒賛同できる

     また、分かり易い文章はワンセンテンス・ワンメッセージ。(40文字以内を意識する。) 

    ■文書では結論を早めに出す。
     ■ 一般的にビジネス文書では、結論を早めに出す。
      先に結論を出したほうがいい場合は、大きく3つある。
       構成パターン
       ⇒ 読み手がテーマを設定し、答えを待っている場合
       ⇒ 読み手は既に結論を承知しており、確認をしてもらえばいい場合
       ⇒ 本論の全体像を速やかに理解してもらいたい場合
       メリット
       ⇒短時間で読み手に伝えられる
       ⇒気が短い読み手に受け入れられる
       ⇒読んでいる途中に結論のよしあしを判断する時間が確保できる
       デメリット
       ⇒いきなり結論を押し付けられると読み手は違和感を受け易い
       ⇒結論が気に入れられないと、それ以降を読んでもらえない
       ⇒読み手の心の準備ができていないと、結論を受け入れにくい

     ■後に結論を出したほうがいい場合。
       構成パターン
       ⇒書き手が自らテーマを設定した場合
       ⇒結論に対する読み手の反発が予想されている場合
       ⇒読み手も自ら一緒に考えながら結論を理解してもらいたい場合
       メリット
       ⇒読み手は先入観を捨ててじっくり考えられる
       ⇒読み手に時間が十分あるときにはじっくり読んでもらえる。
       デメリット
       ⇒せっかちな読み手だと、読むのをやめる。
       ⇒読み手がいらいらしやすい

     ■言葉の統一/語尾の統一
      ⇒同じ意味の言葉は同じ言葉に統一する。
       ・「企業」と「会社」
       ・「来期」と「来年度」/これは同じ?「来期」=「下期?」等もあるため、事前に注釈をつける
       ・「モレやダブりがある」と「もれやだぶりがある」
       ・「システム」と「仕組み」
       ・「リスクマネジメント」と「リスク管理」
       ・「西日本」と「関西」
       ・「再建プラン」と「フェニックスプラン」

       一部僕のほうで適当に付け加えています。

      ⇒類似の言葉を使う時には、言葉の使い分けの説明を入れる
       ・改善⇒現状の延長線上でよりよくしていくこと
       ・改革⇒今までのやり方を捨てて、大胆に構造を変えていくこと
       ・革新⇒今までのやり方を捨てて、マネジメント方式を一新すること

      ⇒ですます調の統一
       ・プレゼンでは、「である調」で書くことが多い。
        プレゼンを利用して相手に伝える場合、「です。」「ます。」の報告口調より
        であるの
      

     ■パターン化する
      ⇒同じ意味の言葉は同じ言葉に統一する

     ■モデリング化する
      ⇒パターン化した言葉を組み合わせて、一つ一つの意味にする。

     例えば、モデリング化した内容(言葉)を、Excelの同じ列に入れることで
     フィルタリングすることができいます。
     フィルタリングして、若干異なっていても対象のモデル(言葉)が同じで有れば、
     同じにしたほうが、レポートなどを作る際分かり易いでしょう。

     残念なことにfc2などのブログはExcel化管理することが、難しいのが実情です。
     また、同じ言葉を繰り返すことが少なく、一つ一つ表現していかなくてはなりません。


    ■コミュニケーションの6つの構成要素とは
     「背景」
      ⇒テーマ設定が必要な理由、テーマ設定の大義名分
     「テーマと問い」
      ⇒何を明らかにしたいのか問いかける内容を明確にする
     「書き手」
      ⇒テーマと問いに対して答えを書く人
     「読み手」
      ⇒読む人。ビジネス文書では隠れた読み手がいることが多い
     
     コミュニケーションの成果
     「答え」
      ⇒こちに対する答え。結論や主張。
     「期待する反応」
      ⇒書き手が読み手にどうして欲しいのかを明確にする。

    ■本書における例:
     経営会議における新規事業提案の例
    「背景」
     1.低迷する情報システム事業、受注単価の下落
     2.顧客からの付加価値サービスのニーズ増大

    「テーマと問い」
     1.既存事業の成長にも貢献する新規事業を提案する。
     2.どんな新規事業を立ち上げるべきか?

    「書き手」
     1.経営企画室長が書き手の責任者
     2.室長のの部下が提案資料を作成

    「読み手」
     1.読み手は社長や役員。プレゼンする場合も多い
     2.隠れた読み手はプレゼンに参加しない顧問部長

    「答え」
     1.ITコンサル事業に進出すべき

    「期待する反応」
     1.社長、役員からの高い評価
     2.ITコンサル事業への新規参入の意思決定

     別途記載した
     「■分かり易い文章の原則
      ワンセンテンス・ワンメッセージ。1文の長さは40字前後。」
     とこの「背景」⇒「テーマと問い」⇒「書き手」⇒「読み手」⇒「答え」⇒「期待する反応」
     を組み立てることで文章を作成する

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著者プロフィール

株式会社ナレッジクリエイト代表取締役
経営コンサルタント

1982年東京工業大学「経営工学科」大学院修了。富士フイルム株式会社を経て、90年に日本総合研究所に移り、主任研究員として民間企業の経営コンサルティング、講演会、社員研修を多数手がける。2003年より芝浦工業大学大学院教授、08年より同大学院客員教授。現在、株式会社ナレッジクリエイト代表取締役。専門分野は、経営戦略、戦略思考、プロジェクトマネジメント、ロジカルシンキングなど。
主な著書に、『持たないで儲ける会社』 (講談社+α新書)、『1分間ドラッカー』、『1分間コトラー』『1分間ジャック・ウェルチ』(以上、SBクリエイティブ)、『ゼロから始めるプロジェクトマネジメント大全』(大和書房)、『問題解決フレームワーク44』『戦略決定フレームワーク45』(学研パブリッシング)、『ポーター博士の「競争戦略」の授業』(かんき出版)など著書120冊以上。

「2015年 『伸びる会社の社長の条件50』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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