魔法があるなら (PHP文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569664828

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  • 主人公のリビーは、ちょっと「赤毛のアン」のアンを彷彿とさせるところがある…辛い中にも可笑しみや幸せを見つけるところとか…。
    ちょっと飛んでるシングルマザーのママと物心つかない小さな妹を守るため、しっかりしなければならないリビー。

    デパートにこっそり住むなんていうのは、ひと昔前の子どもの夢だっただろう。スリル満点のドタバタ劇として楽しめる年齢で読むのがオススメ。
    大人が読むと、なんとも切ない。
    余談だが、この物語に出てくるスコットレーズというデパートは、イギリスのハロッズがモデルなのではないだろうか。2019.7.19

  • お金がなくて、夜逃げを繰り返す母と子供二人は、次に住む家が見つからず、豪華デパートにとりあえず住むことにする。
    デパートに住むということは、昼間はいいとしても夜はこっそり滞在しないといけないわけで… というストーリー。
    結局、小さい子供はオモチャ売り場で遊びまくったりしてしまうわけで、そういう意味では夢のような世界でもあるように思える。
    しかし、私はやっぱり上の娘のリビーと同じく、誰かに見つかったら…と思って心身ともにもう無理!となってしまいそう。
    母親はあっけらかんとしていて、しっかり考えて行動しているのか、先の先まで読んで行動しているのか分からない所がスリリング!
    そもそも冒険心がなければデパートで暮らそうなんて思わないかー(笑)

    ラストに近づくに連れ、いつ見つかってしまうのかというドキドキ感と、事件が起こったドキドキ感とが膨らんで来た。

    ミステリーにはないスリルを味わうことごできた。

  • アレックス・シアラーを読むのは二冊目。以前読んだ「スノー・ドーム」は幻想的だったが、この作品は現実を舞台にした物語。
    「デパートに住む」などという突拍子もない設定だが、読んでいると意外に実現可能なのではと思わせる。デパートに住んだなら、自分は何をするだろう、と思わず空想してしまう。ただ、子供の頃に読んだ方が夢中になれただろうなと思うと少々残念。大人になってしまうとどうしてもママには色々思うところが出てしまう。それでも、筋を追ううちに憎めない人だなという印象に変わっていったのでよかったのだが。
    ラストはちょっとご都合主義すぎるかなと感じた。でもまあ元は児童書らしいしこのくらい分かりやすい方がいいのかもしれないな。

  • ちょっとジプシーチックな母と、そんな母をとても心配するしっかり者のリビー、小さい妹のアンジェリーンの三人が、住むところがなくなり、なんとデパートに住むって話。 身勝手というより、多分一生懸命やっても空回りしちゃうんだろうなぁ、この母。そしてしっかり者なんだけど、やっぱり子供なとこもあるリビー。最初はドキドキしたり、こんな母どうなの⁈とか思ったりしたけど、やっぱり引き込まれますね☆ 楽しいお話だと思います☆

  • これも何度も何度も読んだなあ
    デパートでね、暮らすの
    わくわくするよね
    わくわくするけれど、どこか不安で、現実が確実に襲いかかってくる
    だからどきどきする
    憧れたな、デパートでの暮らし
    だけど、真っ暗になったデパートは絶対に怖いから、諦めたんだ、確か

  • 私も一緒にどきどきした…デパートに泊まるって普通ではあり得ないことなのに!商品であるベッドで寝るのに憧れた

  • 一度は経験してみたい ;)

  • 大好きな小説
    何度見ても面白い


  • この本の紹介文読んで、即買いでした!

    そして期待を裏切らない、アレックスシアラーのいい仕事っぷりと来たら!

    デパートに住む。

    それは全世界の子供達の夢なんです!

    それを無理なく、リアリティを持って、描いちゃうなんてすごい!

    物語は主人公の女の子、リビーの話し言葉で描かれる事件の全貌。

    世界で一番すごいおみせ、スコットレーズでの
    奇妙で幸せな、でも少しねずみみたいな生活のお話。

  • ありえないけどおもしろい。どんどん読めます。
    お母さんすごいな……漫画ハレのちグゥのお母さんを思い出しました。
    リビーの冷や冷やイライラする気持ちすっごくわかります。

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著者プロフィール

英国スコットランド北部のウィックに生まれ、現在はサマセット州に住んでいる。テレビやラジオ、映画、舞台のシナリオライターとして活躍したあと、数多くのヤングアダルト小説を執筆、ガーディアン賞にノミネートされた『スノードーム』(求龍堂)などを生みだした。映画やテレビシリーズになった作品もあり、日本では『チョコレート・アンダーグラウンド』(求龍堂)を原作としたコミックやアニメ映画が制作された。他に、『青空のむこう』、『13ヵ月と13週と13日と満月の夜』『This is the Life』(いずれも求龍堂)、『スキ・スキ・スキ!』(あかね書房)、『世界でたったひとりの子』『あの雲を追いかけて』『骨董通りの幽霊省』(いずれも竹書房)などがある。

「2017年 『ガラスの封筒と海と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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