パールハーバーの真実 技術戦争としての日米海戦 (PHP文庫)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569665528

感想・レビュー・書評

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  • 本書は技術戦としての日米海戦を分析した本である。
    艦上攻撃機、魚雷、零戦、空母などに焦点をあてており、
    真珠湾の勝因とミッドウェーの敗因を分析している。
    技術的な話が多いため、普通の人にはとっつきにくい本
    である。(自分も途中まで読んで積読でした)

     読んで思うのは、なぜ海軍が万が一の勝機にかけて戦争
    を行ったのかという疑問である。
     漠然と、日本は物量に負けたというイメージが強いが、
    本書を読むと、量だけでなく質やシステムでも負けて
    いた事がわかる。(いや、一時的にアメリカを凌駕する
    事が出来たのが、真珠湾からミッドウェーまでであった)
     本書の執筆にはあたっては、当時刊行されていた一般書
    籍や雑誌を読み漁って調べたという。当時の日本人でも知
    りえた情報に負うところが多いという。
     著者は「戦前の国民は何も知らされてなかった」との評
    が多いが
    「日本臣民は判断の材料を十分に得られたのだが、学校
    教育が情報を集めて活かす方法を教えるレベルに、未だ
    達していなかったのだ」という。

     現代においても、国民の知らないところで政策が決めら
    れている等の論が多いのを見ると、著者の後記が昔の話と
    笑って済ませる事は出来ないような気がするのである。

  • この本は日本が真珠湾を攻めたときのことを書いた本である。この本は映画にもなっていて映画も見た。日本が真珠湾を攻めたことが原爆を落とされたことにつながっているのではないかと自分が思った。こんなことしなければ日本人が何人助かったかとおもうと非常に腹立たしい。自衛隊の人たちも家族とかがいたのにいくら自衛隊に入らなければいけない状況とはいえ死にに行くようなものだと感じた。僕はこの時代に生まれてよかったとこの本を読んで感じた。

  • 日本は真珠湾攻撃においてアメリカ軍に多大な損害を与えた。しかし攻撃というものははじめに攻撃宣言を出さなければならないのだが日本からのその宣言はアメリカ軍に届くことはなかった。
    日本は実は攻撃宣言を出していたのだか日にちのずれによる誤差がありアメリカ軍はいきなり日本の集中攻撃を受けることとなった。
    アメリカはもちろん激怒した。休日で海辺で遊んでいた子供達まで被害を受けたのだ。日本はひきょう者と今でもあの事を語る人もいるそんな真珠湾攻撃の真実を描いた作品である。

  • 2008年12月18日

  • 真珠湾作戦を軍事技術の観点から再考しなおした労作。ミッドウェイの敗北に連なる様々な技術上の問題点を痛快に切っていく。これを読まずして真珠湾作戦を語るべからず。

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著者プロフィール

昭和35年、長野市生まれ。陸上自衛隊に2年勤務したのち、神奈川大学英語英文科卒、東京工業大学博士前期課程(社会工学専攻)修了を経て、作家・評論家に。既著に『米中「AI大戦」』(並木書房)、『アメリカ大統領戦記』(2冊、草思社)、『「日本陸海軍」失敗の本質』『新訳 孫子』(PHP文庫)、『封鎖戦――中国を機雷で隔離せよ!』『尖閣諸島を自衛隊はどう防衛するか』『亡びゆく中国の最期の悪あがきから日本をどう守るか』(徳間書店)などがある。北海道函館市に居住。

「2022年 『ウクライナの戦訓 台湾有事なら全滅するしかない中国人民解放軍』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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