戦術と指揮 命令の与え方・集団の動かし方 (PHP文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569665962

作品紹介・あらすじ

日常生活やビジネスに必要なことはすべて「戦術」に詰まっている! 本書は、元自衛隊作戦参謀である著者が、自ら考案した本格戦術シミュレーション60題を通して、「戦いに勝つための9原則」[(1)「目標の原則」 (2)「統一の原則」 (3)「主導の原則」 (4)「集中の原則」 (5)「奇襲の原則」 (6)「機動の原則」 (7)「経済の原則」 (8)「簡明の原則」 (9)「警戒の原則」]を解説したものである。▼「戦術」は決して特殊な知識ではない。人間社会やビジネスの世界において、かなり有効な要素を含んでいる。「他人と意見が食い違った場合、どうしたらいいのか」といった日常生活で出合う出来事から、「勝つための目標をどう立てるのか」「急激な戦況の変化にはどう対応するか」などビジネス上の問題まで「戦術」はあらゆる状況・場面に応用が利く。▼現場は刻々変化している。普通に行動したことが戦機を生んだり、危機を招いたりする。冷静に分析しながら的確な判断力が身につく本。

感想・レビュー・書評

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  • 陸戦戦術の演習書。
    戦略と戦術の関係に関する著者の見解がそのまま演習部の模範解答に反映されている点は、読む際に注意を要するかも、と思った。

  • 戦争で使う具体的な戦術が詳しく記述されている。これを現代のビジネスに役立たせるにはどうすれば良いか。
    私にはそこまで読み取ることが今回は出来なかった。もう一度読み直したい。

  • "著者は元自衛隊陸将補であった松村さん。実際の戦争状態での軍隊を指揮するセオリーを紹介している。こうした地形の場合、どこに部隊を集めるべきか?あるいは2つに分散しておくべきか?こうした問いかけに指揮官は敵の動きを予想して作戦を練る。得られる情報は100%には絶対にならない。半分でも事実をわかれば御の字。少ない情報から指揮命令を的確に行うのが指揮官だ。
    相当な胆力が必要。
    こうしたシミュレーションをし続けることで、ビジネスの現場でも応用できる。
    時間をいかに有効に使うか、ビジネスも時間の奪い合いだ。
    先手を打って、相手にすきを見せずに上手に進めばきっと良い結果が導き出せるであろう。"

  • 戦術について書かれているが、一般的でどちらでもないようなものを無理やり難しく書いているだけのように思えた。ちょっと難しすぎたようだ。ウォーゲーマーなら理解できるのかもしれない。

  • 全体通して、戦いの基本は総力・持久戦でなく、優れた戦術と指揮による奇襲分断流言籠絡陽動といった方にあることを学んだのが大きい。本を読めるひとにおいては、ビジネス書としても十分優れている。

  • 前半は戦術と指揮の基礎論や用語を紹介し、中盤からは、様々な場面を設定した演習形式で、前半に出てきた理論を駆使して最適な選択肢を選んでいく戦術ゲームが中心。
    ただ論と用語を紹介するだけでなく、シミュレーション形式で学ぶことができるのが分かりやすくて面白い。

    ただし、ビジネス書として読めないというわけではないが、これをビジネス云々を宣伝文句として売り出すのはどうだろう。

  • strategy研究をレビューするときに買った本だろう。軍事面の話。表紙は往年の名ゲーム「大戦略」だな。SLGでまともにやりこんだのは信長の野望だったので,現代戦のはよく分からない。戦術や戦略に関する知識はゲーミフィケーションやシミュレーションを重ねた方が定着しやすいと思われる。

  • ・軍隊の基本用語(中隊、大隊、連隊、旅団、師団とはなにか等)
    ・セオリーとなる戦術(障害は敵に遠く渡れ、等)
    ・戦いの原則(フラー少将による9原則)
    を一般向けに解説。
    また、架空の戦場を舞台としたケーススタディを通して、どう指揮を行うかといった問も用意されていて当事者意識を感じながら判断できるのはおもしろい。

    印象に残ったのは以下。
    ・軍隊の階級の意義は「命令違反するときを判断できる者に与えられている。規則通り、命令通りするだけであれば将校ではなく、兵士」となっている
     →軍隊は命令が絶対だと思っていたので、意外だった。

    ・ロンメル元帥いわく「戦闘においては、いかなる場合においても”大胆な案”を採用せよ。大胆な案は一か八かの案とは異なる。大胆な案は、最悪の事態における代替案をもち、それに転換できる予備を保有していることである」
     →プロジェクトマネジメントとつながること多いと思った。リスクマネジメントとして。

  • 序章は部隊、兵種、陣形などの基本的な用語の説明だが、本題は中盤からの戦闘の演習問題。川はどこから渡るのか、川岸の防御地点はどこか、曲道のどこで布陣するか、隘路での戦闘における注意点とは、主火力をどこに配置すべきか、などなど、シミュレーションゲームをやったことのある人間ならば想像力を膨らませながら楽しめる。状況の説明不足も結構あるような気がするが、自分の間違えた解答に対する解説には納得できるものが多く、勉強になる。ただ、後半の長文問題は、多数の印象に残らない固有名詞を使って延々と状況が語らられるので、理解しにくいことこのうえなく、残念。題材は良いので、同類他書も読んでいきたい。

  • 三択から四択の演習問題をこなしながら、
    サブタイトル通り『命令の与え方・集団の動かし方』
    について読み解いていく。

    ちなみに私の解答はほぼ最悪だ。
    私が戦の天才ではないことだけはわかった。

    一軍の将だったならば、
    たくさんの兵が犠牲になっただろうなー。

    なんとなく表紙がアドバンスド大戦略なのか吉。

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