愛と励ましの言葉366日 (PHP文庫)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569667409

作品紹介・あらすじ

「誰かの役に立ちたい」「人にやさしくしたい」「人を好きになりたい」……そう思いながらも、誰かにつらくあたったり、逆に不用意なひとことに傷つけられたり、心穏やかに過ごせない日があります。そんなときこそ、心を鎮めて、ほほえむことのできる「強さ」を持ちましょう。▼「理解されたいと願う人は、理解する人になること、慰められてうれしかったら、他人にもやさしい言葉をかけること」「人生においてたいせつなことは倒れないことではなく、起き上がること、そして倒れたことによって、強くなってゆくこと」「宝石に見せかけるのではなく、宝石になる努力を惜しまないこと」――。▼本書では、あらゆる局面に出遭ったとき、喜びも苦しみもすべてを受容し、自分を、人を愛するために必要な心のあり方を示しています。心ふさぐ日や人生に迷う日も、「ありのままの自分」を認め、かけがえのない“今”を自分らしく生きるための指針となる日々の言葉。

感想・レビュー・書評

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  • 「誰かの役に立ちたい」「人にやさしくしたい」―そう思いながらも、人につらくあたったり、逆に不用意なひとことに傷つけられたり、心穏やかに過ごせない日があります。
    本書は、あらゆる局面に出遭った時、すべてを受容し、自分を、人を愛するために必要な心のあり方を示しています。
    心ふさぐ日や人生に迷う日も、「ありのままの自分」を認め、毎日を“自分らしく”生きるための指針となる日々の言葉。
    「小さなこと一つ一つに愛を込めていこう」「真に自分を愛するとは弱くもろく欠点だらけの自分をそのまま受け入れること」「今を全力で生きれば、その結果は次の今に繋がっていく」「真に愛するとは相手を自由にすること」などカレンダーごとに、寄る辺ない毎日を生きるヒントになる言葉が書いてあるので、1日の始まりに読むと心の支えになります。

  • 日々の気遣いに必要なことが書かれている。時に厳しく、時に優しく語られる言葉は何度も読み返しても新鮮だろう。
    愛について考えさせられた。(蔵書)

  • 【最終レビュー】

    予約著書。図書館貸出。

    「366日」の『ショートメッセージトリップ』の『一つ一つ』ゆっくり噛み締めるかのように、目を通していきました。

    発刊日そのものは、かなり前ですが、今の時代においても[この内容全て]は[十分通用]しますし、ズバリ

    『今の世の中の環境に対しても、確信をつく』内容そのものです。

    ある方の、誕生日が間近なので、その日に書いてた内容も含め、『月ごと』に、自身の目線から、特に刺激になった内容を抜粋していきます。

    文句なしの【五つ星☆☆☆☆☆】

    ◇1月 January 

    [18日]

    『光を見る時に「影の部分があることに、気付く人」でありたい』

    [21日]

    『知識というのは、〈正しい選びの為に〉、〈必要な判断材料〉であることを、認識し直さないといけない』

    [29日]

    『「倒れなければ」「倒れた時の、苦しさ」、「起き上がった喜び」は分からない。(略)人生において大切なことは、【起き上がること。倒れたことによって、強くなってゆくこと】』

    ◇2月 February

    [1日]

    『励ましというのは、言葉のみではなく、【あなたを信じている】という【信頼】からも生まれるもの』

    [2月4日 誕生日、おめでとうございます!]

    『【思いやり】というのは(略)[人]という[字]が、いみじくも表しているように、〈不完全なもの同士〉が〈支え合う〉、【人間本来の姿】なのである』

    [6日]

    『「苦しみは、ミステリー」だと、今も思う。〈その時に分からなくても、分かる時が来る〉』

    [19日]

    『こだわりは、「心を歪めるもの」』

    [23日]

    『「無感動・無関心」=【当たり前として、物事を受け取りすぎているから】 もっと、〈一人一人の人間〉・〈一つ一つの、事象〉【そのもの】が【持っている価値】に、新鮮に眼を開くことが大切でなかろうか』

    [26日]

    『弱さを持っている【自分に】、【折々でいいから気付く】ことが【大切】』

    ◇3月 March

    [5日]

    『他人に優しくできるためには、【まず、自分自身に優しくならなければならない】(略)どんな、惨めな自分も、それを、「受け容れてゆくこと」』

    [15日]

    『この世の中に、たった、一人しかない〈私である〉という、〈感覚〉を持つこと』

    [24日]

    『大切なのは、[傷ついた自分]を[いかに、癒し、その傷から、何を学ぶか]』

    [28日]

    『「時々、分からなくなる、自身」を、自分以外の人に「すっかり、理解してもらえる」のは、間違い! 「相手を理解し尽くしてる」と「思うこと」は〈大それた、思い上がり!〉』

    [31日]

    『【人間的な美しさ】=【人間的な、〈磨きの、中〉からしか生まれてこない】』

    ◇4月 April

    [1日]

    『人生は、決して、きれいなものでも、美しいものでもない。「美しいものにする」のは、他ならない〈私〉』

    [3日]

    『真に求めるべきなのは、【感動する「心」・価値を発見する「心」】』

    [9日]

    『【挨拶さえ、できないひとに、何ができるだろうか】』

    [10日]

    『倒れることは、「決して恥ずかしいことではない」(略)【倒れても、倒れても、起き上がり】、その度に、【謙虚になっている、自分】でありたい』

    [18日]

    『幸せに生きる。「苦労をしたおかげで」、【他人の痛みが分かることができた】と、【感情する、心】に、幸せは生まれる。〈幸せは、いつも「自分の心」が決める〉』

    [19日]

    『人間というのは、「本当に、弱い」と思う。だから、「普段から、セルフコントロールを、いろんな時に、訓練することが大切」』

    [26日]

    『【loneliness(淋しさ)】=「solitude(孤独)」という「人間の、本来の姿」に眼を開かせるために、〈通らなければならない、道程に置かれている「飛石」のようなもの〉』

    ◇5月 May 

    [1日]

    『美しさ=修行を必要とする。〈長い年月をかけて、磨きこまれたもの〉【〈内から〉輝き出るもの】』

    [4日]

    『互いに「相手が悪い。相手が変わりさえすれば」と言ってる限り〈物事は変わらない〉 自分が「まず、踏み出しがたい一歩」を踏み出す』

    [7日]

    『喜びは、静かなものだと思う=〈静かな喜び〉「自分の心の中で」、「パン種」の様に【静かに、音もなく「発酵するもの」】』

    [11日]

    『淋しさなしに〈個〉の〈確立〉は〈あり得ず〉「孤独をかみしめたことのない者に」、【他者の「真のいたわり・優しさ」は生まれない!】』

    [17日]

    『他人の好意を当てにして、いただけない時に、恨んだりするのは〈間違い!〉』

    [20日]

    『【何でもないもの】にも、【心が揺さぶられる人】で』

    [31日]

    『時間の使い方は〈生命の使い方〉』

    ◇6月 June

    [9日]

    『話すため「美しい言葉を使う」ために。〈沈黙が必要〉「実り豊かなもの・その間の、充満のあふれ」が【準備時間】 話そうとすることの「響き」をあらかじめ聞くべく、〈心の耳を済ます時間〉』

    [13日]

    『不完全な人間の寄り集まりの社会に生き、「自分自身、不完全である」からには【全てが、完璧に運び、思い通りになると考えるのは、大間違いである】』

    [17日]

    『恵み。むしろ、「有り難くないもの」が、「ありがたいと思えること」ではなかろうか』

    [19日]

    『思いを抱く「全ての人」に、「好かれようなど思わない方がいい」【皆に合わせようとして〈失うのは、自分〉】なのだから』

    [22日]

    『理解への努力の、一番目は【よく、聞くということ】

    ◇7月 July

    [9日]

    『相手を〈100%信じては駄目!〉【98%にする。残り・2%「許すために、取っておく」】』

    [13日]

    『謙遜は【真理】』

    [20日]

    『挫折。人生にとっては、非常に、大切なこと。「打ちのめされることなく」〈成功だけが、唯一の、自分を生かす道ではない〉と「考える、ゆとりが欲しいもの」』

    [21日]

    『〈人間の奥底になる〉、【アンバランス・満たされないもの】に、もっと、【目をむけていきたい】』

    [26日]

    『【言葉の、心遣い】=自分の痛みを「他人にはさせまいという、優しさ・口にしてならない、言葉を飲みこんでしまう」、〈心の高貴さ、意志の力〉』

    [31日]

    『【目に見えない、大切なもの】が、〈この世の中にある〉【目に見えなくても、伝わってくる】』

    ◇8月 August

    [4日]

    『「成長すべき、存在としての、人間としての〈誠実さ〉」=【成長に、忠実であることにある。絶え間ない、自分との戦いにおいて、証明されるもの】』

    [8日]

    『制限を受ける。「優先すべきものを、選ばせること」〈制限される、有り難さに気付く〉』

    [9日]

    『人間関係の、最も、基本的なもの=【自分自身との、人間関係】』

    [10日]

    『〈当たり前〉=「ありがたいものと、一つ一つ、いただいて、生きる」【平凡は、非凡になる】「ありがたい=有り難いこと」なのだから』

    [16日]

    『女性を、美しく、好もしくするもの。昔も今も変わらない。【温かい微笑み・美しい言葉・「さり気ない、心配り」・礼儀正しさ・「恥じらいを知る、慎み」】と覚えておきたいもの』

    [21日]

    『「自由に、右へ、一歩、動き」〈考える所があって〉「左へ、一歩寄る」そういうことの【連続としての、生活】を送れるような人でなければならない』

    ◇9月 September

    [2日]

    『「考える人間になる・自分で、選ぶ人間になる」』

    [4日]

    『「開かれた存在=open existence 」・「見せても構わない、自分」・「ありのままの姿」→【とても、大事なこと】』

    [9日]

    『【面倒だから、する】美しさというのは、【このような、生き方の「繰り返しによって、のみ」生み出されてゆく】』

    [12日]

    『「毎日の経験」=全て、自分を知る上で、〈貴重なもの〉』

    [9月13日 自身の誕生日]

    『「自身さえ愛せない人、他人も愛せない」「自分さえも許せない人、他人も許せない」といってもいい』

    [15日]

    『人間は、【淋しさの中で成長する】「自己の、無力さ、限界」を知り、必然的な「距離」を「考察するようになる」』

    [21日]

    『【本当に、謙遜な人=素直に、言うことのできる人】』

    [25日]

    『人間関係は、「個」の「確立」が〈必須〉「自分にしか送れない生活」を、「自分が送ること」への、〈責任、誇りを持った生き方〉同時に、他人にも、「それと同じ権利がある」ことを【認める、生き方】』

    ◇10月 October

    [1日]

    『人間の幸福。「当たり前」を「輝いたもの」と【見るかどうか】』

    [2日]

    『「今」という「瞬間を」【大切に生きること】が、大切』

    [20日]

    『「人間として」【誰にでも〈ありがとうございます・おはようございます〉】と言えるのが、【大人】』

    [22日]

    『あの人の様になりたい、なったらいいなぁ。と思うことがあるけど、「気を取り直してみる」と〈その人は、私ではない。その人にはなれない。なる必要もない〉「私が、私だから」』

    [28日]

    『「自ら、考え、選び、選んだことに、責任を持つ〈存在〉」自由の厳しさを経験することなしに、人格にはなり得ない』

    ◇11月 November

    [5日]

    『「自分の、弱さ」を「受け入れる自体」が、〈許しの一部分を構成している〉ように思う』

    [7日]

    『「今日という、日」を「感謝して」〈生きる、謙虚さ〉に〈溢れた〉ー大人の姿ー』

    [10日]

    『「理解しつくせない、部分を残してる相手」を、「信頼・尊敬を持ち、淋しさに、耐えること」それが、【大人の、愛。長続きする、愛】』

    [12日]

    『「待つこと。耐えること。他人と譲り合って生きていくこと」=〈基本的、生活収穫〉』

    [23日]

    『「見せかけの自分」と、「ありのままの自分」の〈間にある、ギャップ〉を検討し、〈取り除く〉ー開かれた自分・自由で、大らかな自分であるためにー』

    [24日]

    『思うようにならないからこそ、人間は「自分の分際」を「思い知る」〈他人の弱さにも、寛容になれる〉』

    [27日]

    『信じ合っている時、「美しい」』

    ◇12月 December

    [9日]

    『「当たり前」を「輝かし、感動することを忘れないで、生きていく」「当たり前を、ありがたいと、取る」【そういう〈心〉を〈持つこと〉が〈大事〉】』

    [13日]

    『ある程度、適度に、処理しておさめることができる。ーそれが〈大人というもの〉ー』

    [15日]

    『「してはいけないこと」は、〈どんな時ににもしない!〉ー1人であろうと、集団であろうとー 「するべきことは、皆がしなくても、私はする」という、【信念で生きることである】』

    [16日]

    『「自分がされて嬉しかったこと」を、「人にする」〈されて、辛かったことを、人にしない〉ー大切な、ひとつの生き方ー』

    [20日]

    『分かってもらえない、淋しさ。分かり尽くせない、淋しさを〈受け止めて〉、〈耐えて生きていく〉ことが大切』

    [23日]

    『人間同士の親しさ。「一人一人」の「独自性(uniqueness)」というものを、〈認めて、尊敬する、度合い〉にかかっている』

    [27日]

    『「人は人。私は私」〈咲かせていただきます〉という、【気持ちで生きること】=美しく、咲くことの、秘訣』

    ここまで、ありがとうございました。今後の参考となれれば、嬉しいです。

  • ノートルダム清心学園理事長の著書の中から、選りすぐった言葉を366日の日付に分けて紹介されている。

    私は無宗教だけれども、感動すれば宗教関係なく好きになれるが、
    渡辺和子さんの言葉はご自分も苦悩された結果導きだされた言葉であり、ずっといろんな人を見てきたことから得られた言葉であろうことがわかるような「心にじわっと染みる」言葉が多い。

    「一期一会」の本当の意味にはとても感動して、私もこのように思って人と出会おうと思った。

    12月30日の言葉も、忘れないでいようと思った。

    落ち込んだとき、
    感情がイラっとしたときなどは
    思いのまま開いた場所にある言葉を読むと心が凪ぐのがわかる。
    それが気持ちいい。
    そんな時間を得られる本。

  • ちょっと気が向いた時にその日の箇所を開いたり、毎朝時間を決めて開いてみたり、そんな自由に読める本です。
    私の高校の卒業記念に学校からいただきました。

  • 著者は渡辺和子さんはシスターであり、マザーテレサの本を訳している。
    起床してから、就寝前にと生活が忙しい時にこそ読みたいと思う内容。

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著者プロフィール

1927‐2016年。修道者。9歳の時、二・二六事件で父・渡辺錠太郎を目の前で暗殺される。聖心女子大学、上智大学大学院卒業後、ノートルダム修道女会に入り、アメリカに派遣されてボストン・カレッジ大学院で博士号を取得。その後、36歳の若さでノートルダム清心女子大学学長に就任し、のちに同学園理事長、日本カトリック学校連合会理事長となる。『置かれた場所で咲きなさい』(幻冬舎、2012年)は230万部を超えるベストセラーとなる。その他、『面倒だから、しよう』(幻冬舎)、『目に見えないけれど大切なもの』(PHP研究所)、『幸せはあなたの心が決める』(PHP研究所)、『どんな時でも人は笑顔になれる』(PHP研究所)等、数々の名著を世に贈りだした。

「2018年 『あなただけの人生をどう生きるか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

渡辺和子の作品

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