風の陣【風雲篇】 (PHP文芸文庫)

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著者 : 高橋克彦
  • PHP研究所 (2010年10月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569675473

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風の陣【風雲篇】 (PHP文芸文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 悪は悪らしく清らかな心の者に成敗される。
    物語としてスッキリした読後感です。

    都の諸行無常の政がメインだったところから、陸奥にだんだんと舞台が移って行きます。

    蝦夷に理解を示す苅田麻呂が陸奥に赴いて一安心かと思いつつ、歴史の事実を知っていれば、胸が騒ぎます。陸奥の胆沢を治める長の息子である「阿弖流為」と、苅田麻呂の息子である「田村麻呂」が馬で競い合う姿に「火炎」までの物語展開が楽しみになります。

  • いよいよ舞台は陸奥へ。
    嶋足と天鈴の2人は蝦夷と物部の代表格のような立場なのに、都よりむしろ陸奥に戻った時の方がぎこちなく思い通りに進まないところに、この時代の陸奥が抱える問題の根深さを感じます。
    阿弖流為と田村麻呂の登場で期待感を煽られつつ、次がとうとう最終巻。

  •  奈良時代、道鏡の権力を巡る新たな野望と暗闘に、若き蝦夷たちが立ち向かう、大河歴史ロマン第4弾。

     皇位を狙った道鏡の野望を阻止しようと嶋足と天鈴は、もてる限りの知恵と力で立ち向かっていく姿はこの巻でも健在で二人のあきらめない強さが伝わってきました。

     また、今までは舞台は都が中心でしたが、この巻では、陸奥の方にも舞台が移され、二人の活躍や葛藤の様子がさらに広げられ、物語が深まっていく感じでした。

     権力に振り回されていく人、その権力に敢然と立ち向かう人、その時代に自分はどの立場で生きていくことができるのか、とても考えさせられます。

     次巻がいよいよ最終巻、早く読みたいと気持ちと終わってしまう寂しさを感じています。

  • シリーズ第4巻
    道鏡の失脚から、次代への胎動まで。

    これまで読んできて初めてすっきりとした読後感だった。
    やっぱり勧善懲悪って大事(笑)
    いやまあ、本当は直接的な対決の勝利って言うのが大きいかな。
    あと、陸奥で穏やかな明るさが描かれたのが嬉しい。
    特に、田村麻呂とアテルイとの邂逅が、その後の運命を知っていると、心に響く。
    この明るさがずっと続けばよかったのになあ。

    嶋足については相変わらず主人公としてはもの足らないけど、もう仕方ないな。
    最後につらい運命が待っているだろうことが『火怨』で仄めかされているので、この先が不安だ。

  • 凋落しつつある道鏡が企む叛乱の芽を摘むべく、道鏡が集めた私兵を襲い、壊滅させる。無事、道鏡の追い落としに成功するが、新天皇によって重用されだした紀氏、百済人と藤原氏の新たな対立の構図が浮かび上がってくる。陸奥では、赤頭というつがるの長があらたな火だねとして登場。最終巻でどのような展開になるのか楽しみ。

  • 風の陣シリーズ、4作目。

    道鏡が失墜し、次のものへと権力が移行していく中、嶋足と天鈴らは時代をどう読むか。相変わらず策ばかりを講じる天鈴だが、蝦夷を守るためには、朝廷の目を蝦夷から遠ざけるのが一番、という考え方にも一理ある気はする。そのためには、ある程度の対立関係のバランスも必要なのだろう。しかしながら、その均衡が破られるのもあとわずか。田村麻呂とアテルイとの出会いも描かれ、「火怨」に繋がるエピソードも出てきて嬉しいと思う反面、鮮麻呂の決起など悲劇的結末がいよいよ近づいてきたなという感じ。次作、読みたい気持ちもあるが、その結末が待っているかと思うと、多少複雑でもある。

  • 息をつかせないスピード感に一日一冊ペースで一気読み。
    「火怨」を先に読んでいた中に出てきた、田村麻呂と阿弖流為の馬での競走場面に思わずにやり。
    次巻を読み終わったら火怨を再読しよう。

  • 2012-110
    道鏡編から鮮麿呂編へ繋がる1冊。
    田村麿呂とアテルイの宿命の出会いもここで描かれている。

  • 嶋足と天命の活躍もいよいよ大詰めの第4弾。道境失脚のストーリーは手に汗握る。さらに新たな時代の担い手もでてきて歴史も次の時代につながっていくところで最終章への期待も高まる。

  • 相変わらずの権謀術数。今回は都と奥州を行ったり来たりで、徐々に後の乱とのつながりも見えてきた。

    次巻で嶋足がどういう結末を迎えてしまうのか、多分悲劇的な結末なのだろうけど…。

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