- Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569675473
感想・レビュー・書評
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これほど実在の人物を鮮やかに動かせられるものか・・・小説家の力はすごい!そして学んだ知識が息づいてくる!
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シリーズ第4巻
道鏡の失脚から、次代への胎動まで。
これまで読んできて初めてすっきりとした読後感だった。
やっぱり勧善懲悪って大事(笑)
いやまあ、本当は直接的な対決の勝利って言うのが大きいかな。
あと、陸奥で穏やかな明るさが描かれたのが嬉しい。
特に、田村麻呂とアテルイとの邂逅が、その後の運命を知っていると、心に響く。
この明るさがずっと続けばよかったのになあ。
嶋足については相変わらず主人公としてはもの足らないけど、もう仕方ないな。
最後につらい運命が待っているだろうことが『火怨』で仄めかされているので、この先が不安だ。 -
これまでの3冊に比べると、盛り上がりに欠ける感じがしました。
それでも、火怨に関係する人物が登場したことで、「火怨」をきっかけに蝦夷の世界に興味を持った自分としては、解説にもありましたが、嶋足が「蝦夷にとって口にするのも憚られる名となった」の真相が待っているのだろうと、次が楽しみになりました。 -
一つ前の「天命編」で道鏡が失脚したことで物語も一段落した感じです。「風雲編」という割りには道鏡失脚後の後日談と少年期の田村麻呂とアテルイの出会いなど「火怨」につながる中間的な一冊です。早速、最終巻となる「裂心編」も購入しました。
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「風雲篇」では道鏡が失脚し、朝廷との問題が落ち着いた分、前巻より見所が少なかったですね。道鏡が天皇になり損ねたことは知ってましたが、その後どうなったかまで知らなかったので、道鏡の末路が分かりました。
最終巻に向けての前振り的展開がメインだった気がします。その分、少し迫力とテンポが落ちていた気がします。
最後の「裂心編」でどう締めくくり、「火怨(アテルイ篇)」に繋がるのかに期待したいです。 -
弓削道鏡の失脚、称徳天皇の崩御、藤原永手の死…
めまぐるしく入れ変わる勢力図がなかなか頭に入らず、
シリーズ1冊目から読み返そうと思った。。。
少年期の坂上田村麻呂と阿弖流為の出会いなど、「火怨」に繋がる
シーンも出てくるので、ファンとしてはニヤリとしましたが。
(そして火怨も読み返そうと思ったさ)
【収録内容】
荒れ風
風見
風塵
風哭き
散り風
這い風
遠き風
風袋
隠れ風
弩風
風送り
あずま風
風渡り
逆風
渦風
初風
風揺れ
底風
<解説>池上冬樹