日本人が知っておきたい「アフリカ53ヵ国」のすべて (PHP文庫 れ 2-29)
- PHP研究所 (2011年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569675817
作品紹介・あらすじ
広大な土地に10億人を擁する未知なる大陸、アフリカ。本書では、いま世界中が熱い視線を送るこの"超大陸"の経済、資源から歴史、民族までを国別に徹底解説。「鉱物資源の恩恵を受け南部でもっとも豊かな国、ボツワナ共和国」「内戦によって機能が停止した国家、ソマリア」など、急速な経済発展を遂げる一方で、多くの問題を抱える地域の実情に迫る。
感想・レビュー・書評
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出版時点でのアフリカ全53か国に加えて4つの独立地域を集めて紹介したものです。
1章をアフリカ大陸の概要として、2~6章はアフリカを5つの地域に分けて東、南、西、中部、北の順に章立てしています。
各国と独立地域にそれぞれ2~6ページずつを割き、章末に料理や音楽などアフリカ独自の文化・風習についてのコラムが添えられます。各国の末尾には人口・首都といった基本データも掲載されています。独立地域としてソマリランド、南カメルーン、南スーダン、西サハラにも各2ページずつが割り当てられていて、このうち南スーダンは出版直後にアラブ・イスラム地域である北側から独立しており、現在では全54か国となっています。
多くの国で共通して登場したフレーズは、「植民地」「内乱」「政情不安」「奴隷貿易」「HIV」「貧困」「天然資源」など。地域的には地中海に面する北アフリカ諸国は宗教と風土をはじめとして、同じアフリカでもサハラ以南の地域とは大きく異なる世界だとわかります。また、大きく5つの地域ごとに分けられていることでアフリカの地理感覚を身につける勉強にもなりました。
本書の前書きにもあるようにアフリカにあるすべての国を扱ったうえで一般向けにつくられた書籍はあまり存在せず、このような企画で手軽に読める形式の本書が出版されていたことを有り難く思います。個別のトピックを扱った書籍と、このような全体を俯瞰できる書籍に連動して当たることは知識を深めていくうえで有用だと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どんなマイナーな世界の国々でも、その国の一つは知っていたいと思った。
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サブ(Vol.190)
http://www.shirayu.com/letter/2013/000383.html -
アフリカには53カ国あるという事実からして、なるほど、と思うようなアフリカについての本です。
53カ国それぞれ、その歴史、文化、民族などについて語られます。
当たり前ですが、それぞれの地域にはそれぞれの歴史があり、とても興味深いです。
それにしてもヨーロッパ列強のやりたい放題(植民地化)は一体何だったんでしょうかね。今振り返ってみると、どの国も極悪であったことがわかります。(-_-;) -
本当に何となく買った本。
「シーダさんがいなければ、スーダンがどこにあるかさえ知らなかった」とは、俺の口ぐせです。世界史とってなかった(履修漏れ)せいもあるけど、この本を読んでも複雑すぎてわからない。宗教、民族、利権…様々なものが絡んで内戦が止まない国がほとんどです。それでも、資源等の地の利があって何とかもっている国がほとんど。それでもそれでも、貧しい国がほとんど。俺が生きている間に、1つでも多くの国が落ち着けばいいな、と読みながら思いました。
それ以上に驚いたのが、時折出てくる日本からのODA総額。国政を見張る、と言う意味も兼ねて、この本を辞書にこれから安倍さんが行った国の復習はしておこう、と心に誓ったのでした。 -
辞書として購入。
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国名を聞いてアフリカのどっかだよなー程度の知識しか持たない人向けの初心者向けの概要解説本。
意外というか納得すると言うかキリスト教系とイスラム教系とかがかなり入り込んでいるみたい。
資源はあっても奪われまくりだし、病気(HIVその他)は蔓延してるし、で大丈夫なのか?とかなり不安になる上に、
この本がまだ2年前に書かれたにも関わらず、一部の情報がもはや古いとすら思えてしまうほど世界が変わってしまってて驚く。
作者に2013年版を希望したい。 -
・中学、高校地理のアフリカ地誌の授業をする際の情報源として読む。
・2011年出版なので、新しい情報を入手するには役に立つ。
・各国別に1ページないし2ページかけて記述している。そこの記述があっさりしてて味気ないので、読んでて面白いかというと、うーん。。。