今日もていねいに。 暮らしのなかの工夫と発見ノート (PHP文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569677712

作品紹介・あらすじ

たった一杯のお茶、ほんの小さな一言が、毎日を特別にしてくれる-『暮しの手帖』編集長が実践している、日々を大切に生きる秘訣。

感想・レビュー・書評

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  • 1日1日を丁寧に生きることは決して難しいことではない。
    例えば物の扱い方(改札でsuicaをかざす仕草、コップの置き方、受話器の置き方、椅子の引き方・・・)をちょっと丁寧に変えるだけ。全然時間はかからない。そして更に大事なことは、人が見ていないところでも丁寧な行動を積み重ねていくことで、魅力的な自分を取り戻せるということ。

    20代の頃は、この手の内容を実践するためには「俺は忙しい、時間が無い!」と決めつけていた。それくらい目先の仕事にとらわれていて、気持ちの余裕が無く心が荒んでいたのだと思う。思い返してみると、あの頃は公私ともに、何となく続ける付き合いや習慣(残業・ゴルフ・飲み会)に拘束されていて、自分の人生を他人に支配されていた。

    普段忙しい中でイライラしそうな時、アンガーマネジメントの本に書いてある実践テクニックよりも、『今日もていねいに』を思い出す方が、自分には有効じゃないかと感じた。それくらい「心の処方箋」にもなりうる本である。

    自分のために買ったキムチを全て他人にお裾分けしたエピソードや、カフェの店員さんにマカロンをプレゼントしたエピソードもお気に入りである。殺伐とした資本主義社会の中で、人と繋がるためには、「贈与」を伴う血の通ったコミュニケーションがより効果的だと感じた。たとえば飲食店で会計の際には、笑顔で「美味しかったです。ごちそうさま」と言ってみたい。

    普段、通勤でかなりの人を目にしているが、もしかしたらその中に、この本を読んで何かしら日々の生活に習慣として取り入れている人がいるかも知れない。そのように妄想すると、明るい気持ちになることができた。さて、出かける前に部屋の掃除をきちんとしよう。

    • workmaさん
      ほ~。「今日も ていねいに」………いいですね!
      日頃、仕事が忙しくなるとイライラしがちな自分にぴったりかも!
      「アンガーマネジ...
      ほ~。「今日も ていねいに」………いいですね!
      日頃、仕事が忙しくなるとイライラしがちな自分にぴったりかも!
      「アンガーマネジメント」にも、本を読んで学んでいるので、本書を読みたいと思います。良い本を紹介してくれてありがとうございます(*^▽^*)
      2022/01/26
    • Sintolaさん
      workmaさん
      コメントありがとうございます。イライラしていると「感じ悪い人」になってしまうので、日々の心がけは本当に大事ですよね。この...
      workmaさん
      コメントありがとうございます。イライラしていると「感じ悪い人」になってしまうので、日々の心がけは本当に大事ですよね。この本は60個の短い章に分かれていて、途中から読んだり、気になった部分だけ見返したりできるので、本来の良い自分を取り戻したい時はおススメです。
      2022/01/26
  • 〇成長しなくてもいいけれど、いつも新しくありたい。

    ☆だから、目に見えない部分(心)を初々しく保つことが大事なんだな。好奇心。

    〇毎日が自分プロジェクト

    ☆やりたいことを少しずつ重ねていく。

    〇笑顔の種が分かったら、できるだけその状態に近づくようにします。

    ☆どんなときに笑顔の自分でいられるのか、考えてみる。

    〇だれもいないときの態度が、自分自身の根っこだからです。

    ☆足(腕)を組まない。1人のときにどんな佇まいで過ごすのか、が気品に現れるのかもなあ。自戒。

    〇一日一回さわる

    ☆ずっと触られていないものは、大事にされていないのかも。整理する必要もある。

    〇それなり、を捨てる。

    ☆なんとなく、と似ている気がした。真剣に、心を入れるようにする。

    〇欲張らないルール

    ☆ついでにちょっと〇〇をする、をやめる。
    意外に思わずやりがちな部分。黒いから・・。
    自分が得をしないように気をつけたい。

    • やまさん
      おはようございます。
      きょうは、快晴です。
      体に気を付けていい日にしたいと思います。
      やま
      おはようございます。
      きょうは、快晴です。
      体に気を付けていい日にしたいと思います。
      やま
      2019/11/16
    • えりりんさん
      やまさん、おはようございます。
      寒くなってきましたね。
      今日もよい一日になりますよう。
      やまさん、おはようございます。
      寒くなってきましたね。
      今日もよい一日になりますよう。
      2019/11/16

  • 心に留めておきたいところを書いておく。


    「自分の中に、余白がなくなってきた」と思ったとき、、僕は旅に出ます。それと似た感覚で、ちょっと気分を変えたいとき、本を読みます。
    旅の途中も、読書中も、日常から離れて孤独に浸り、つかの間とはいえ、まったくの一人になることができます。


    落ち込んだ時に逃げる場所を確保しておきましょう。一冊の本でも、近くの公園でもいいのです。


    一瞬で終わる関係なら、あえて素通りする。(中略)
    家族、友達、一緒に働いている人たちにアドバイスをするときは、相応の覚悟と情熱をもって向き合います。真剣にアドバイスしたいからこそ、僕にはあらゆる人に対して同じように向き合えるほどのキャパシティがないのです。


    「自分の中に余白がなくなってきた」と思ったとき、僕は旅に出ます。それと似た感覚で、ちょっと気分を変えたいとき、本を読みます。
    旅の途中も、日常から離れて孤独に浸り、つかのまとはいえ、まったくの一人旅になることができます。




     

  • この本を読んでいると『一人時間を大切に』と言うキーワードをよく見受けました。
    『一人の時間と言うのは自分を取り戻すための時間である』と言っていて、その時間があることで人とコミュニケーションを取るための余裕に繋がる、と。

    また人生の局面での考える・決める•選ぶなどの行動は、自分1人でしかできない。
    『人間はそもそも孤独である』と言うことを受け入れる、その強さが人と深く関わるための力添えになる、というようなニュアンスです。
    私自身にとっても必要な『1人時間』は、自分を高めるための時間だと言うふうにポジティブに捉えることができました。

    ちなみに163ページの「じんわりやさしく」のエピソードで、小学生のころお見舞いにきてくれた怖い先生のメジロのお話が本当に温かく(大人の思いやり・子どもの純粋さ・動物の尊さが詰まっている)これだけでもこの本を読んだ価値がありました!


    ꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳好きなフレーズ꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳
    裸んぼうの、なんでもない自分になれるひとときがあれば、そこで自分を取り戻し、一息つけます。そこからに真剣に人とかかわり、精一杯、コミニケーションに心を砕く力が生まれると思うのです。1人の時間がなくては編集長にも父親にも、何者にもなれない、僕はそんなふうに感じています。
    〜中略〜
    結婚していようと、どこかに所属していようと、1人の時間を忘れてしまえば、何かにすがることになります。依存して生きていけば自分をなくしてしまいます。
    ꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳

  • 『暮らしの手帖』編集長が実践している、日々を大切に生きる秘訣。

    読めば読むほど、自分の生活の仕方を反省してしまう…
    松浦弥太郎さんはほんとうにていねいな生活をしているのだなぁ。

    お箸の持ち方、しずかなしぐさ、笑顔、ほんの少しの気遣い、清潔なたたずまい、あいさつ等々、当たり前のことがばたばたしている時に実はおろそかに、粗雑になってしまうのだよなぁと反省です。つねに心に余白を残して生活したいです。

    大人として社会に関わっているのであれば「お金がない、時間がない」は絶対に口に出してはいけない、と書かれた章があって、とても自分が恥ずかしくなりました。

    このエッセイを読むと、自分が日々の生活の中で見直すべきところで、いかに都合のよい言い訳で逃げまくっていたかということに気付かされます。・・・私は(^_^;)
    生活のていねいさと仕事との関わりについても書かれています。

    ほんと、ちいさなことから変えていかねば・・・!

  • 1テーマ2-3Pなので読みやすく、

    お昼のお供として最適。


    本を1人の人間として対話する

    噂話には深呼吸

    朝ごはんを丁寧に

    箸を持つ時に上の方を持って美しい所作に

    読書は身軽な旅

    目に見えない部分を初々しく保つ
    成長しなくてもいいけれど、いつも新しくありたい

  • 読んでよかったなと思えた。なかなか良いこと言っていた。
    実践してみようと思ったものは、
    *食事を面倒くさがらず、人の手の込んだものを食す
    *自分の状態やキャパをよく見直す
    *一人の時間を大切にする
    *服はしわくちゃにしないでアイロンかける

  • 暮らすことは、衣・食・住だけでなく、人との関係や自分の在り方、物を慈しむ心、普段の何気ないしぐさにいたるまで、すべてを含めて暮らしというのですね。
    この本を読むと、大人の品格を保てるような気がします。
    「今日もていねいに」という言葉を、いつも心に刻んでおきたいです。

  • 好きな大人が共通して好きなのが松浦弥太郎。
    どの松浦弥太郎の言葉も憧れの大人たちを形作っていて読みながら納得する。
    あんな素敵な振る舞いの中にこんな心の持ち方があったのだと思うとそれに触れたられたことが嬉しくってぽかぽかする。
    毎日一つずつ気付きをもらって、日常の捉え方を少しだけ変えてくれる。
    日々、自分のことばかりでいっぱいいっぱいのときは、周りが見えなくなるけれど、周りを見つめていくための自分なりのルーティンがあると、人を思いやれるんだと知る

    自分を労わる方法も大人として身につけていくことが大切。

    この本で特に印象に残っているのが
    「ルールやきまりや気遣いは、誰かに決められるものではなく自分で決めるもの」
    「一日のタスクに自分が楽しくなるタスクを入れること」

  • 読み進めながら、あ、これ自分もおんなじこと思ってた!というのがちらほらあった。
    ああしたい、こうしたいと思うことはあっても、それを行動に移せる人はなかなか多くはないんじゃないでしょうか。
    小さなことからコツコツとってよく言うけど、本当にその通りで、日々の積み重ねがその人自身になる。
    改めて自分の行動を見直してみようと思いました。

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著者プロフィール

松浦弥太郎(まつうら・やたろう):東京生まれ。アメリカの古書店にインスパイヤーされてm&co.booksellersを立ち上げる。『暮しの手帖』編集長を経て、現在は会社経営、執筆・編集活動、映像、コンサルタント、商品開発、メディア出演など、枠を超えた活躍を続けている。著書に、『仕事のためのセンス入門』、『センス入門』、『ほんとうの味方のつくりかた』、『僕の考える投資について』、『期待値を超える』など多数。

「2022年 『それからの僕にはマラソンがあった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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