書店ガール (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569678153

感想・レビュー・書評

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  • 王道。文体も読みやすいし、なにより終わり方がすっきりしていて読了感がスカッとした。
    映像化、特にドラマ化してもなかなかおもしろそうだと思った。

  • 本屋さんが大好きなので思わず購入。最初の方の女同士の確執、嫉妬とかはドロドロしててイヤだったけど、それ以上に怖かったのは出世した女の人に対する男の嫉妬!そこまでやるかーって思った。陰湿すぎる。
    だけどそれらがあっての後半の盛り上がりは面白かった。店長になった主人公のお店の危機を救うための頑張り、スタッフみんなの一致団結力は読んでいて胸が躍るほどわくわくした。こんな本屋さんが近くにあったらいいのになぁと思ったし、こんな本屋さんなら働きたいと思った。

  • まず、私の大好きな本屋さんが舞台の小説だったので、思わず手に取りました。

    読み始めは、単に書店を舞台にした、女性同士の嫉妬、恋愛のお話が繰り広げられるのかと勘違いしそうになりましたが、読み進めるに従って、お店の危機や男性の同僚、上司の女性蔑視の体質に一丸となって立ち向かう様子が、痛快に描かれていることがわかっていきました。

    書店の売り上げを上げるためのいろいろな工夫が出てきましたが、私のよく行く書店も、同じように様々な工夫をしているのかなぁ、今度行くとき、見方が変わりそうだなぁと思いながら、読みました。

    女性が働き続けることに対するいろいろな障害を感じながらも、やっぱり書店が好き!働き続けたい!と強く思い、道を開いていこうとする理子や亜紀の姿に共感を持ちました。

  • 吉祥寺のとある書店の41歳の女性副店長・西岡理子とそこに勤める25歳女性店員・小幡亜紀の二人が主人公(だと思う)。むっちゃ仲悪いけれど、勤めるお店が苦境に立たされ一時休戦して共闘する姿は、少年ジャンプ的に王道中の王道。この展開にアツくなれない訳がありません。

    中盤までは職場で陰湿ないじめに遭う亜紀の姿や、つきあっていた男が会社の若い女を孕ませて強引に別れを告げられる理子の姿が痛々しすぎて、鬱な気分になったりしました。が、中盤以降、理子の立場が変わるあたりからの急展開は一気読み。ベタでよくある展開ですが、だからこそ多くの人に受け入れられるのかも、と思ってみたり。

    ありがちな内容かもしれませんが、ドラマで観てみたい内容だと思います。火曜日フジ21時あたりの枠が何となく合いそう…と勝手にキャスティングとか妄想するのが楽しい内容でもありました。

  • 読んでいて、「うわっ!ヒトゴトじゃないぞ、これはっ!」と心がざわざわと…
    だからこそ余計にラストの鮮やかな展開が強く胸を打つ。
    「本」というある意味無機的なものが、人の手を介することにより何物にも替え難い大きなうねりとなり波となり心に届き、思いを伝えるのだと、改めて思う。
    本屋でありつづけることの難しさと、本屋であることの幸せがぎゅっと詰まった、そんな一冊。

  • 勝手に、ほんわかした話だと思ってしまったので、内容に驚く。思ったように読み進められず…こんな時間かかると思わなかった。
    三田さんの言葉で、自分が『理子擁護派』だったことに気づいて、衝撃を受けた。

    目標に向かい、皆が団結し、各々が出来る事で頑張る。素敵だと思った。
    自分も、紙の本が好き。便利さが全てではない。

  • 気軽に読めた

  • 最初はどちらが主人公?と戸惑いましたが読み終わって納得。7冊シリーズのプロローグですね。続けて読まないとこのシリーズの面白さはわからないと思いました


  • 本屋さんの舞台裏を描いたドタバタコメディ、でも全編に本愛が感じられる。

  • 前半は主役の二人にも共感できず
    面白みを感じなくて
    一旦は読むのを挫折したのだが
    もう一度読んでみたら、亜紀の裏表のない性格がだんだん痛快になり、一気に読み終わった
    まあ、そんな都合よくいかんだろ
    と思わなくもないが。
    あと「ガール」ではないよな、と思いました

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著者プロフィール

愛知県生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。フリーライター、出版社勤務を経て、2006年『辞めない理由』で作家デビュー。大人気シリーズ作品「書店ガール」は2014年度の静岡書店大賞「映像化したい文庫部門」を受賞し、翌年「戦う!書店ガール」としてテレビドラマ化され、2016年度吉川英治文庫賞にもノミネートされた。他の著作に「銀盤のトレース」シリーズ、「菜の花食堂のささやかな事件簿」シリーズ、『スケートボーイズ』『1939年のアロハシャツ』『書店員と二つの罪』『駒子さんは出世なんてしたくなかった』『跳べ、栄光のクワド』などがある。

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