- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569679754
作品紹介・あらすじ
一度も「金を儲けよ」とは言わない、「社員は家族である」との信念を貫き通す-出光興産創業者・出光佐三は、若くして石油業に飛び込み、苦闘を重ねて拡大した会社資産を敗戦で喪失。だが社員の馘首はせず、海峡封鎖されたイランから日章丸で石油を購入、占領下の日本で国際石油メジャーを相手に独立自尊を貫いた。「黄金の奴隷となるなかれ」など、生涯を戦い続けた経営者が残した魂の言葉。
感想・レビュー・書評
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『海賊とよばれた男』の主人公・国岡鐵造のモデルとなった人物、
出光興産の創始者、出光佐三氏についての一冊。
タイトルには「語録」とありますが、発せられた状況も一緒に描かれています。
それだけに、足跡を追体験できるような感覚にも包まれました。
「生産者と消費者の中間に立って、これを直結して双方の利益を考える、
配給者としての商人だけが残る」
元は30年前に書かれたものですが、決して古びていない内容で、
今でも、、いや今だからこそ、大事にしたいモノをたくさん受取った気がします。
「黄金の奴隷になるな」
『海賊と~』にハマった方であれば、同じようにのめりこめる一冊かと。
そして百田尚樹さんが後書きを書かれているのも、また。
今が戦前と同じスキームに変容しているのか、だからこそ求められているのか、
いろいろな意味で気になる一冊でした、、エネルギー(資源)問題は今昔変わらないなぁと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「海賊とよばれた男」がいかに実話に基づいていたか分かる。
いい意味で「まんま」だった。
ここまで波瀾に満ちた人生ってすごい。
に、しても「海賊…」と出会わなければ、この本にも、出光佐三という人にも出会わなかった。 本との出会いは世界を広げてくれるなぁ…。 -
『海賊とよばれた男』百田尚樹著が面白かったので、政治家名はそのまま本物が使われてたけど、ご本人の言葉や実際の会社名、人物名が知りたくなって…。
あの会社が意地悪してたのかぁ!などなど、出光ワールドに完全にドはまりましたw
「次に転職考えるなら出光だなぁ」とか、妄想も楽しい♪w
まぁ、あまりのスケールの大きさに、自分の人生の参考になるかは別として。 -
少し、出光バンザイ!色が強すぎた。
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海賊とよばれた男、の参考文献にあった本。出光佐三の人間性がよくわかるエピソード、言葉をまとめている。人に対する思いを人一倍もっている人物であるように感じられた。
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・ 「人を愛せよ」といった。「人間を尊重せよ」といった。人とは自分の社員でもあり、また、お得意さんでもあり、さらに広くは国民全体でもあった。また、「日本人として、誇りの持てる経営をせよ」といった。そして繰り返し「働け」といった。
・ なにもいわないでいいから、相手の立場になって考えてやる、というのが愛である。
・ 彼は生涯にわたって「黄金の奴隷たるなかれ」という信念を貫いた。彼は利潤追求は二の次とし、何よりも日本のため、国民のためにということを最優先した異端の経営者だった。
・ 「社員は家族」「社員こそ、会社の一番の資産である」という考えを持っていた。現代の経営者の多くが、「社員はコスト」と考えているのとはまさに正反対。 -
骨太の信念と、それを実現させる不屈の精神。
ここまでの大物の語録を読むと、出光佐三のようになりたいと思うより、この人の下で薫陶を受けたいと考えてしまう。
そんな小者の自分に気付く。 -
理想の経営者だと思う。最近、こういう哲学を語る経営者は減ったなと感じる。数々の言葉を胸にとどめておきたい。