頭の中身が漏れ出る日々 (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569679952

作品紹介・あらすじ

40代独身、趣味昼酒の女性が、怠惰な日常に無駄な妄想を絡めて綴る抱腹絶倒エッセイ第二弾。奥の深い「くだらなさ」に心底笑えます。

感想・レビュー・書評

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  • 本書も、思わず声を出して笑ってしまうエッセイがいくつかあった。
    私のお気に入りは「ケンコちゃん、現る」。
    確定申告にまつわるものは、いくつか登場するが安定した面白さを確保している。
    北大路公子さん、フォロー中です。

  • 笑えるエッセイとしては最高!
    40代独身、両親と暮らす、趣味は昼酒という著者。
    日常のちょっとした出来事がやたらおかしなことに発展する!
    妄想力があふれ出る文章は流麗ともいえるほどだけど、ゆるゆるダメダメな内容がなんともいえない‥

    飼い猫に斉藤君とあだ名をつける。あだ名がないとクラス会で寂しいだろうと。
    コンビニでビールを買っていたとき、転がりだしたものに周りの客の視線が‥?「いたたまれない30秒」
    駐車場で迷った話‥「正解から遠ざかる」
    二日酔いの朝に鏡を見たら、そこには徹夜明けの石破茂が。
    家族で豆まきを始めたら。
    大の餅好きのお父さんが年末年始に入院、餅を食べられなかった無念さから、2月まで毎週雑煮を作り続ける‥等々、家族のエピソードも可愛いの。

    お酒が飲めないので、酔っ払いエピソードは同じ経験ゼロだけど。
    確定申告が苦手なのは同じ。
    何となく気が楽になって、嬉しいです。
    この調子で、これからもお願いします(笑)


  • 仕事も忙しく、本を読む気にならなかったのに、これだけはどうしても読みたいと思って一気読み
     
    最近嫌なニュースが多い中、心が楽しい事を求めている

    それがこの本でした

    公共の乗り物で読んではいけません
    変な人だと思われます

    最低でも3回、私の事チラ見した人たちを私は見逃していません。

  • 決して電車の中で読んではいけない本を、電車の中で読んでしまった。
    笑いをこらえるのに一苦労で、しまいには鼻水が出てくる始末。

    この、なんの教訓にもならなさ加減が、いい感じに脳を休ませてくれる。
    頭をからっぽにしたいんだったら、この本がおすすめ。

    ただ、境遇が似ているだけあって、老親の今後に対する微妙な不安も似ているのがやや切ない。

  • 「生きていてもいいかしら日記」でハマりまくった公子姉さんのエッセイです。今回も相当面白いです!!

    とりあえず、ものすごく行動範囲が狭い(ほぼ家の中での話)のに、どうしてこんなに面白いのかって事ですよ。
    この人天才って思います。

    流れるようにテンポのいい文章、語彙の選び方、オチ、全てにおいてツボ。自虐ネタが多いんですが、嫌味はないし、ほんとに声出して笑っちゃう面白さです。

    昼間っから酒飲んで、仕事してるんだかしてないんだか分からない日常ですがこんなに面白いエッセイが生まれるなら、じゃんじゃん飲んじゃってください。
    と公子姉さんにはお伝えしたいです。

    他の本も早く文庫にならないかなぁ。
    とっても待ち遠しいです。

  • この本で、T字路ではなく、丁字路だと知った。

  • 北大路先生のエッセイ集は2作目だが面白い!一言につきる。40才、趣味は昼酒。題名通りに頭の中身が漏れでてる内容は思わず笑いが外に漏れ出てしまう(笑) 特に確定申告の話や、お父さんの餅の話が面白かった!

  • この本を読みながら にやにやと薄ら笑いを浮かべる私を見て、小学生の娘が一言。「お母さん、キモチワルイ・・・」

    書かれているのは 家族との日常だったり、ほんのささいな出来事なのに、それをここまで面白くできる観察眼と文章力に感服。

    お父上の餅愛には 涙が出た(もちろん面白すぎて)
    そして 北大路公子さんに 間違い電話をかけてはいけないと、肝に銘じました。(ネタにされる。それも非常にオモシロオカシク)




     
     

  • もう、勘弁してくださいっ!
    面白すぎます!
    これ以上読んだら、お腹が引きつって死んでしまいます!
    (笑いすぎて死んでしまった人の話を以前テレビで見たのを
    思いだし、これ以上読んだら、本当に死んでしまうかも・・・と、
    笑いながらも、心配になった・・・。でも、止まらない!)

    • heepeecoさん
      ほんっとにスゴいですよね。言葉で、文章でこれだけ遊べて人を笑わせる人って、他に知りません。「生きててもいいいのかしら日記」しか読んだことない...
      ほんっとにスゴいですよね。言葉で、文章でこれだけ遊べて人を笑わせる人って、他に知りません。「生きててもいいいのかしら日記」しか読んだことないので、こちらも読みます!明日買ってきます!
      2014/01/30
    • hiromi2622さん
      heepeecoさん、私は「生きててもいいのかしら日記」を読んだことがないので…読みます!
      heepeecoさん、私は「生きててもいいのかしら日記」を読んだことがないので…読みます!
      2014/02/01
  • 爆笑まではしなかったけど、たしかに笑える。(わたしの場合はクスっとくらいかな)。
    むしろ、端正な文章でおかしなことが書かれているギャップがおもしろくて、ある意味、不気味な感じもするところもあったり。どこまで本当なのか。
    わたしは不気味さのない、妄想のすぎない話のほうが好き。
    でも、読んでいると、なんか、いろいろなことが、まあいいか~というふうに思えてくるような気も。
    40代独身で、実家で老親と同居、っていうのに親近感を覚えます。

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著者プロフィール

1960年代、北海道札幌市生まれ。文筆家。2005年、ネットの公開日記をまとめた『枕もとに靴――ああ無情の泥酔日記』で寿郎社からデビュー。著書に『最後のおでん――続・ああ無情の泥酔日記』『ぐうたら旅日記――恐山・知床をゆく』(以上、寿郎社)、『生きていてもいいかしら日記』『頭の中身が漏れ出る日々』『すべて忘れて生きていく』『私のことはほっといてください』(以上、PHP文芸文庫)、『ロスねこ日記』(小学館)、『いやよいやよも旅のうち』『石の裏にも三年』『晴れても雪でも』(以上、集英社文庫)など。

「2020年 『ハッピーライフ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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