プロフェッショナル進化論 「個人シンクタンク」の時代が始まる (PHPビジネス新書 29)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569690384

感想・レビュー・書評

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  • 田坂さんは難しいことを簡単に説明するのが上手い!めちゃ納得できる本。

  • 時代の変化に合わせて、プロフェッショナルとして必要なスキルや戦略は変わってきている。言い方だけかもしれないが「〇〇スキル」から「〇〇力」へというのは、最近のキーワードを見ていても感じる。

  • 著者のシンクタンクでの経験から、これから向かっていく「プロフェッショナル」の予想を示している。
    内容は、抽象的な定義が多いが、わかりやすく、自身の考え方を示してくれる。SNSから個人インターネットラジオにいくところ(発信、表現)が面白い。

  • 今も昔も求められる人材はあまり変わらないように思うが、活躍出来る人は確実に変わってきている。それに気づく事が明確になる本でした。

  • 要約

    第一部
    第三話
     求められる人材と活躍する人材は異なる
     「知識社会」とは知識が価値を失っていく社会

     「言葉で表せる知識」から「言葉で表せない智恵」
     「専門的な知識」から「職業的な智恵」

     工業社会:ブルーワーカー→ホワイトカラー
     情報社会:ホワイトカラー→ナレッジワーカー
     知識社会:ナレッジワーカー→プロフェッショナル

    第四話
     「職業的な智恵」=「技術」+「心得」
     進化の方向性
      言語知→暗黙知  分析知→統合知  個人知→集合知
      管理知→創発知  理論知→行動知

    第二部
    第一話:コンセプト・ベース戦略〜知的創造の場
     大局感・冷静さ←→深い洞察・熱き好奇心
     コンステレーション:事実・事象→面白く魅力的な物語 例)星座
     師匠・私淑:全人的、思考方法・哲学、語り・アート、活動
     智恵を借りる心構え:礼儀、時間コスト、共感・give&take

    第二話:パーソナル・メディア戦略
     パーソナル・メディア=修練の場を持つ
     知識ポータル・間接話法・情報整理の創造性
     ポジティブな批評・良質の読者
     ブロゴスフィア・目に見えないコミュニティ
     言霊・心の動く言葉・智恵の宿った言葉・短い文章

    第三話:プロフェッショナル・フィールド戦略〜経験の智恵
     明確な自分のプロフェッショナル・フィールド
      下段者には上段者の力量が分からない
      真のプロの謙虚さvs.素人の傲り
     素人にも分かりやすく伝える力
     智恵を伝える技法〜気づきを与える
     テーマの智恵 vs. メソッドの智恵:例)企画力、戦略思考

    第四話:アドバイザリー・コミュニティ戦略〜集合知・衆知創発
     ギブアンドギブン:ボランタリー・利他の精神
     共感:自ら・縁・触れ合い・感謝

    第五話:ムーブメント・プロジェクト戦略:主客融合
     共感現象(シンパシー)と共鳴行動(ムーブメント)
     ムーブメント・コミュニティ:メタ・コミュニティ
     学びと成長
     アクティブ・キーパーソン
     社会を変えるためのビジョンと志

    第六話:パーソナリティ・メッセージ戦略:感性共有革命
     パーソナリティ:人柄・人間性
     音声・音楽、写真・映像、感覚・感性
     ネットラジオ
     語るスタイル:語る力
     イメージ・コミュニケーション:感じる力・共感力・想像力・物語力

    終話
     心得
     信頼(trust)
     思想:こだわり
      思想を育む:自己の内に見出す・魂が共鳴する
      自分らしさの発見

  • この本は、「知識社会の訪れは、知識の価値の向上ではなく、知識の価値の下落を招く」とのアンチテーゼから始まる。確かに、インターネットにより、ソフトウエアのみならず多くの情報はただで流通され、その情報を持っていることには価値がなくなっている。このような社会においては、知識労働者は「求められる人材」ではあっても「活躍できる人材」ではない。それは高度成長期の日本では、「中卒の勤勉な肉体労働者が求められる人材でではあったが、その人たちが日本の経済活動において、中心人物ではなかった」こととまったく同じである。では、どうすれば、求められる人物から脱皮し、活躍できる人材となれるか。それに対しての解を真っ向から求めたのがこの本である。要は、「プロフェッショナルとして、進化し続ける」ことである。ここでいうプロフェッショナルとは、情報の発信、創造といった情報に対してのメタなスキルや、実践に基づいたノウハウ、暗黙知といった言葉ではほぼ伝わらないものを持っている人々を指している。その通りであると思う。ただし、実践は難しい。一言一句逃さないよう、心して読むべし。

  • 「個人シンクタンク」という考え方はサラリーマンにも通じる。ドキッとしたのは「下段者には、上段者の力が分からない」という言葉。

  • インターネットの出現やWeb2.0により、これからは個人シンクタンクになれる人材がプロフェッショナルになれるということを説いた本。実際にプロフェッショナルになるためにどのような行動を起こせばよいかまで書かれているのは良かった。
    内容については、やや独りよがりだなぁという印象を持ちながら読んでいたが、読み終わってみたら結構な箇所に赤線を入れてあって意外に共感する部分も多かったんだなぁと気付かされた。とりわけパーソナルメディアとしてのWebの利用、そしてその中で何をどう伝えていくかという部分について、参考になった。

  • 思想の知識と体現した思想。

    知識と知恵の違い。

  • 個人がシンクタンクになる時代。

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著者プロフィール

シンクタンク・ソフィアバンク代表

「2023年 『能力を磨く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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