- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569690643
感想・レビュー・書評
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大野耐一氏の言葉が、生きた言葉としてこの本に多く語り継がれています。その狙いは、単なる目の前の仕事の改善ではなく、仕事を通じた人の育成にあります。人の育成は、時間も掛かり根気がいりますが、それこそが最も重要で最も優先すべきことです。
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本書は、トヨタ自動車に勤務し、退社後も「トヨタ生産方式」の実践、改善、普及に務める著者が、トヨタグループ各社の現場で実際に使われ、仕事に生かされている名言・至言を紹介する本です。
「成功の風」「発想源」「推進力」「まずやる」「人が伸びる」「すぐ片付く」「向上心」「品格」の8つのキーワードを柱として、51の名言・至言がその状況、背景等も含め3〜4ページにまとめられていて、自分が興味をもった部分だけを再読することも可能です。
特にいいと思った言葉は、
・失敗の記録をつけておけ
・「しっかりやれ」ではわからない
言葉には「標準」と「具体策」が必要
・医者のカバンの中を見たことはないのか
・どうすればラクになるかを考えろ
あたりでしょうか。 -
P62〜
・資料→紙量、死量ではない。
・誰も読まない資料は不要。
・だが膨大な資料と長い説明は決裁に欠くべからざる「儀式」。安心感の保険。書類は1枚に。A4に1枚か、A3に1枚。
P69〜
・失敗の記録をつけておく。
P72〜
・3時間の金型段替えを3分でやれ
P123〜
・人づくりには30年単位で考える。
P135〜
・具体性のない「がんばれ」「しっかりやれ」「ちゃんとやれ」だけでは意味がない。言う時は具体的なアドバイスで。「しっかりボールを見ろ」×
P152〜
・整理整頓の徹底。いらないものを処分→整理。ほしいものがいつでも取り出せる→整頓。 -
・紙量や死量をつくるな
・全て原価がある
・目的と手段を混同しない -
トヨタ式の推進役であった大野耐一氏のエピソードを多く引用しながら、トヨタで行われていた改善がいかなるものだったのか、心構えや手法を紹介している。
内容としては日本的経営の基本であり当たり前のことなのかもしれないが、実際にこれを行うのは自分自身の強さや組織風土などいろいろな問題もあるだろう。正直なところ非常に耳に痛いところも多かった。
しかし、「自身が経営者」としての視点を持ち、事業推進のために取り組んでいく、というところは、いかなる組織においても重要な視点であると思われた。 -
現場主義ですね
問題も解決方法も現場にあります。
ただそれに気づかない自分がいるだけ。
実践するためにはどうやって現場の協力を得るか。
僕も建設時代は若かったので無茶もしましたσ^_^;
でもパッカー車に危険や汚れを顧みずにガンガン放り込んでるのを認めてもらったからこそ可愛がってもらえたんやと思います。
上からモノいう態度だけはこれからも取らないと思います。 -
改善に対する「ひとまずやってみて,ダメだったら元に戻せばよい」という発想は,計画的に仕事が進みにくいベンチャー企業のノリに似ていると感じた.
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目的
今年は変わること、行動することを目標にしているので、その為に指針になることの一つとして「トヨタ生産方式」があると思う。いろいろ調べたいし、関連の本を読みたいと思っているが、とりあえず、今、家にある「トヨタ生産方式」の本である本書をもう一度読み直したいと思う。
内容
1章 ぬるま湯を出て「成功の風」に乗
る言葉
①人の実力の差は、二割程度ならすぐ追いつかれる。差があると思い努力しなかったら、ダメだ。
②いかに作業を誰にでも簡単に出来るようにするか、それをそのままコピーするのではなく、より良くすることが大事だ。
③仕事は、「きちんと行動できる人」に加え「全体を見るセンスが必要」が重要。自分だけでなく、他も考えられるようにならないといけない。
④改善することは、自分の仕事でないからと知らん顔してはいけない。
⑤経営者の視点を持って仕事をしなければ、経営者になったときに人に使われるだけでなく、改善が出来ない。
⑥余力を生み出せば、企業に利益を生み出す。
2章 自分革命の「発想源」を掘る言葉
①人は、先入観を必ず持ってしまう。他の業界の視点を持つと、先入観に囚われない。
② 目的と手段は、間違えない。
③機械は、自分にとってより使いやすく改良しないといけない。使いづらいまま使っているのは、意味がない。
④言われたとおりやってもダメ、
1.最初は指示通り
2.方向だけ示し、答えは自分で
3.答えに対して、アドバイスだけ送る。
⑤資料は、無駄になりやすい。理想は、A4一枚。
3章 逆風をうまく受けて「推進力」にする言葉 -
2015・10・11読了
家の本棚から引っ張り出して、再度読んでみた。