最強の現場をつくり上げる! トヨタ式「改善」の進め方 (PHPビジネス新書)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569691893

感想・レビュー・書評

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  • ・「改善」から「カイゼン」「KAIZEN」(16)
    ・トヨタ式カイゼンを実行するには、まず「トヨタ生産方式」を知ることが不可欠
    ・トヨタ生産方式
     ①人間の知恵の上に
     ②自「働」化と
     ③ジャスト・イン・タイムの2本の柱が立っている
    ・カイゼンは、豊田英二氏の発案(20)
     -昭和20年代半ばに英二氏がアメリカに留学、フォード社で3ヵ月にわたって研修を受けた際、工場で目にした「サゼスチョン・システム」からヒントを得た
     -英二氏はそれを日本に持ち帰り、「トヨタにはお金がないから、お金をかけずに知恵を使ってできることをやろう」と「創意くふう制度」を創設、以来50年以上にわたって続いている。
    ・「改善」と「改良」の違い-トヨタ式の解釈(24)
     -改良はお金を使ってよくすること
     -改善は知恵を使ってよくすること
    ・トヨタ式のPDCAサイクル(140)
     -Plan, Do, Check, Action, Follow,Standardization(標準化), Value(評価), Plan...
     -これらすべてに「think」知恵をつけることが求められる
    ・トップの役割(144)
     -「トップのやり抜く意思」と「管理監督者が十分な役割を果たす」
     -トップの姿勢は見られている、本気かどうかすぐに見抜かれる
    ・大量生産方式=つくり手の論理で成り立つ、トヨタ生産方式=買い手、お客様を通信に考えるつくり方(145)
    ・改善研修会(160)
     -「あれがムダだ」「あそこが問題だ」という「診断士」ではなく、「こうすれば解決できる」と実践できる「治療士」であることが大切
    ・改善の基本=「答えは自分で考える」(164)
    ・トヨタ生産方式が目指すもの(188)
     -「ムダを省いたモノづくり」だが
     -あくまでそれを支えるのは、現場の「知恵を出して働く人」「改善力のある人」でなければならない
     -ライン、工場に現場の知恵がついているからこそ、競争力は高まる
     -このもっとも大切なことを忘れ、一気に理想のラインを持ってきても、それ以上の発展は望めない。発展できなければ、本当の意味で強いラインと呼ぶことはできない。
    ・ヨコテン(横展開)(193-4)
     -ある部署でよい事例ができると、そのノウハウを他部署にも同じように広げ、トヨタおよびトヨタグループ全体の果実としようという考え方
     -注意すべきは、それぞれの現場で働いているのは違う人であり、ある部署の成功例も、そのままコピーのように持って行くと、うまくいかない場合が多い。
     -「モデルラインよりももっとよくしよう」というくらいの気持ちで現場の知恵を引き出すと、スムースにいきやすい

  • トヨタ式(自働化、JIT、視える化、カイゼン)の仕組み、推進組織について簡潔にまとまっており短時間で学ぶことができる

  • 元トヨタ社員で、社外にトヨタ式の導入を進めてきた若松さんによるトヨタ生産方式の解説本。 トヨタ生産方式といえば、「ジャスト・イン・タイム」「自働化」「5S」「カンバン」などといったキーワードが出てくる。これらのツールを取り入れればカイゼンできるのか、といえば必ずしもそうではない。 トヨタ生産方式の根底に流れているものは、お客様のためにカイゼンを続け、カイゼンのための知恵を自ら生み出し続ける現場力である。この現場力をどうやって作るかがカギとなる。 リーンにつながる考え方として、トヨタ生産方式は抑えておかないといけない。 社外に導入してきた実例を交えて、陥りやすいダメなポイントをあげているのでわかりやすい。

  • 改善、ミス削減、自動化のヒントがこれでもかと詰まっている。

  • 以前の会社(工場)にいた時、社長命令で改善活動をすることになって
    読んだ本を数年ぶりに再読。かなり広い範囲について述べられているので、この中から自社に適するもの、足りないと思うものを選んで学習・導入していくと良いと思う。以前、トヨタの工場を見学したことがあるが、現場の掲示物の多様さに驚いた。(その多くが製造現場発行の文書であった。)本書の内容は決して夢物語でないことを知った。

  • 素晴らしい!!
    今後も社会人、サラリーマンとしてのバイブルになると思います。

    この本はトヨタ式「改善」を第三者が書いているのではなく、著者自身がそれを推進してきた経験で書かれているので、説得力が違います。
    また、著者はそのノウハウをトヨタ以外でも実践し、さらに他の経営者からの相談等から陥りがちな失敗例を豊富に紹介しているので、「なるほど」と納得させられることが多いです。

    モノづくりの分野だけでなく、どんな業種にも置き換えられるように書かれているので、一読することをオススメします。

  • 「モノづくりは人づくり」いいことが書いてあります。

  • ADPの課題図書に最適な1冊。

  • 改善を浸透させる上で、トップの本気を示す意味での「トップダウン」と、現場の1人1人が考える意味での「ボトムアップ」の双方を実現させることが難しい部分だろうと感じた。
    トップダウンだけで進めれば現場は思考停止してしまい、ボトムアップだけに任そうとしても現場のモチベーションは上がらない。

    事例を見ていると、まずは「トップのやり抜く意思」「現場管理者が十分な役割を果たすこと」という2点からトップダウン中心に粘り強く理解を求めて推進し、少しずつ人作りを通じて現場力を高め、ボトムアップにつなげていく流れになりそうだ。
    しかし、まずはそれを行えるトップ、現場管理者がいないことには始まらない。
    企業の競争力は「人」に帰着するということを改めて感じた。

  • 薄いけど、よくまとまってる。
    トヨタ生産方式の話ではなく、そのうらにある哲学を中心に話している。

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著者プロフィール

カルマン社長

「2015年 『「トヨタ式」大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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