- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569695396
作品紹介・あらすじ
「何を書けばいいんですか」「書きたいことがありません」。元・新聞記者の著者が担当した大学の文章教室、大人向けの文章講座に共通する悩みの声である。既存のハウツー本にある「起承転結で書け」といった定説だけでは文章は書けない。著者は書くべきことのポイントを絞り込み、「文章のチェックポイントは二つ」「小論文はまず課題文を要約せよ」「ダメなエッセイ四つの傾向」など、すぐマスターできる文章のコツを抽出。受講生の文章は確実な変化を見せた。本書はこのコツを開陳、さらに高いレベルにも言及する。
感想・レビュー・書評
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この本に出会えてよかった、と思える本。
じつは、自分が文章を書く上では、竹内政明『「編集手帳」の文章術』のほうがよほど参考になったように思う。
この本から私が学んだのは(やや個人的なことだが)次の二点である。
ひとつは、「教える立場にある者の姿勢」という点。
著者は、文章教室の講師になるにあたって40冊もの関連図書を読破し、しかも「さして得るものがなかった」というが、教える原点たる「書けない人は、いったい何がわからないのか」について飽くなき追求を続ける。彼がたどり着いたこたえは『書けない人は「どう書くか」がわからないのではなく、「何を書くか」がわからない。むしろ「どう書くか」の知識が書く障害になっている』ということである。
もうひとつは、この本の「文章」を「ビジネスプラン」に置き換えたら、まさにビジネスプラン研修のあり方の問題点の指摘になっている点である。
「何を書くか」は教えにくいが、「どう書くか」にはすでに定説があり、すこぶる教えやすい。教える側はとてもラクであるが、教わる側はその犠牲になる、というのである。
こんな本が680円で買えるなんて、なんて素晴らしいことだろう。ぜひ購入されてマーカーや付箋で存分に汚していただきたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主にエッセイの書き方を主軸に、「何を書いていいかわからない」文章の書き手に対して、その疑問に答えるヒントを提供している本である。
多くの良質なエッセイが引用されており、具体例をもとに学ぶことができる。
最初は、いかにも新聞記者らしく批判的な、鼻につく文章だ、と思って読み始めた。
しかし、後半になるにつれ、純粋に良い文章を書いてほしい、その楽しみを知ってほしい他いう読者への愛情を感じるものへと変わっていった。
これから文章を書く機会がある方、エッセイを書きたいという方だけでなく、小論文を書く必要がある方にも、おすすめしたい。 -
論理立てて整理すればここに書かれていることが正しいとは思うが、自身の頭の中は混乱のまま。読む側の力が意外と要りますよ。
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伝えたいことをひとつに絞り込み
それをよりわかりやすく、イメージしやすいように説明したり情報を付け加えるときに
自分の経験や知識を存分に使うこと
そのおかげでオリジナリティもでる -
書きたいエピソードを探し出す
表現を具体化する
もっとも面白いと感じた部分を見つける
なぜそう感じたか
類似の経験を比較
無関係な部分を削る
実体験で書く -
公開日記は書いてるしコメントもしているので、相手の為にもうちょっとはマシな文章が書きたくて借りてきた。
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2008/3
タイトルどおりに一夜漬でそこそこの文を書けるようになると思いますよ、この本を読めば。判りやすく書かれていますし、多くの駄文と思われるものの例がたくさん出ているので。もちろん、いい文を書きたいと思っている人にはいまさらという内容ですが。