「ほめる力」がすべてを決める! (PHPビジネス新書 64)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569699769

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  • ビジネスシーンにおける、ほめることの重要性が述べられている。
    基本的に管理職からの視点が中心で、具体的な状況やその状況下でのほめ方が詳しく記されている。

    それぞれのほめ方も重要だが、ほめるまでのプロセスがより重要だろう。
    そういった意味では、ほめられる側の心理がよく分析されているこの本はかなり参考になる。
    文章中のほめ方を一字一句真似する必要もないだろうけど、繰り返し読むといい本だと思う。

  • ★読む目的
    ほめかたを身に付ける!

    ★読書方法
    並列読書

    ★メインブランチ
    『はじめに』 『褒める力』 『方法』 『おわりに』 

    ★INPUT
      ・上手くほめれない理由:?ためらい(おだてる、機嫌を取るなどと勘違い)?戸惑い
       ?不安(ほめ方が分からない。うまく伝えれない)

      ・言葉は?どんな状況で?どのような思いで?誰が、誰に使う方で生死が分かれる。
       コミュの基本?相手は自分と同じでない(挨拶したら必ず返答が来るとは限らない)
       ?自分の思い通りにはいかない。(効果や判断は常に相手が決定、強要しない。
       ほめ手は、育つこと・伸びることを願って、メッセージを送り届けるだけにとどめる)

      ・照れを克服する方法?自分の感情を表現する癖をつける?ほめる回数を増やす?気
       軽に声をかける癖をつける

      ・スランプの人をほめるときは、過去をほめて未来につなげるようにする。悩むのは『もっ
       と伸びたい』という意欲が強いから。しかし、伸びない自分を見て自信が揺らぎ始める。
       そして、自分を見失い始める。『努力する限り、人は迷うもの!』
       
      ・『相手の行為・能力』+『自分の気持ち・結果』でほめる。プライドの高い人は、『役に立
       っている。求められている』ことに対し、自尊心をくすぐられる。たまに『できすぎること
       をけなす』(例)なんでも仕事ができるんやから、カラオケぐらい下手に歌ったらどう?

    ★ウガンダの感想
     職場で人をほめると『いやらしいですね〜!』といつも言われます・・・。どうも顔が弛緩し
    胡散臭くなる模様。しかし、時代の流れに乗っていくためにも、この本を読み返しほめ続け
    ます!たとえ変態扱いされようとも(笑)!!
     

    ★一言で言うなら
     『もうほめる時代やで!』

    ★OUTPUT
      ・『ほめる』を『ほめる力』としてとらえる。長所を発見する力、状況と相手に応じて言葉
       を発する力。自分自身で考え行動できる人を育てる力。としてとらえる。

      ・褒め方を考えるとき、日本人のコミュのとりかたの変化を視野に入れる。昔は『叱る』
       『察する』が中心。現代は価値観の多様化により、察するのは難しい。『黙っていては
       わからん』『話さな分からん』時代。情報発信型のコミュが必要。10〜20歳も違う人と、
       当たり前のようにわかり合えると思わない。話が通じなくて当然。

      ・人は長所よりも欠点に、目が付きやすいので注意する。特に?ライバル?嫌いな人
       ?能力のある人に対しては、心が素直に働かなくなるので要注意する

      ・人をほめるときには、しっかりと自分の考えを持つ。判断や行動の基準を決める。

      ・簡単で効果的なほめことば:『上手やね!』より『初めてとは思えへん!』。『ええ顔に
       なったね!』『それが君の取り柄や!』『大事なところでよく頑張った!』『君は貴重な
       存在や!』『○○さんがほめてたよ!』『いいセンスやね!』『最初から、これだけでき
       れば大したもんやで!』『一緒に仕事したかった!』『ありがとう!』

    ★BookCrossingしたい度
     『★★★☆☆』

    ★関連本・紹介されてる本

  • 巻頭の
     
     かつては 叱る 中心だった
     貧しい時代 身を粉にしてせっせと働かないと 暮らしが成り立たなかった
     現代の豊かな生活 情報が幅広くなり 共有する情報が減少してきた
     いわないと 伝わらない わからない 察しの文化が崩れてきた

     過ぎたるは及ばざる如し

     「察し型」のコミュニケーションが通じなくなったため
     「発信型」のコミュニケーションに走った人々は
     「話せばわかる」とばかりに 話し方のテクニック修得に熱を上げた
     だが その結果「一方的な話し方」になって壁にぶつかってしまった
     そして今「話すよりも聞くことが大事」と方向が変わりつつある

     同様に「ほめる」も ブームが過熱して
     ほめることの本質が置き去りにされ テクニックのみに走ってしまう危険性が生じている

     ほめるは ともするとお世辞や甘言に通じやすい
     「ほめる」テクニックとして追究するあまり うまいことを言って相手をおだてて使う術に
     陥る危険がある 「ほめる」と「おだてる」と混同しない注意さが大切だ

     本来「ほめる」には「叱る」が入っている
     ほめ上手こそ 叱り上手なのである

    は なるほどっと思った
    人間関係を潤滑にしようとか チームの成果を上げようとかで
    「ほめる」というテクニックを採り入れることがあるが
    ときに おだてる になっていたり 自分自身がおだてられていたり
    と言うことがあった

    ほめることの有用性は実感している
    そのほめる をより上手く使えるようになりたいと思う
    そのための 日々の意識と練習 

    ぎゅっとつまった新書だと思う。

  • 個人で仕事をしている場合は、自分のベストを尽すことのみに注力していれば良いですが、チームで仕事に取り組むとなると話は全く違ってきます。

    怒りや叱責では人は動きません。自分自身、モチベーションを大きく下げたことがありました。
    かくいう自分は、人をほめるのが下手なので、課題意識を持っています。そんな折、この本が出たので手にしてみました。

    とても具体的な例が挙げられていて、読んでいてちょっと気恥ずかしいくらいです。
    きっと、気恥ずかしいくらい意識して、ほめてみて初めてちょうど良いくらいなのでしょう。

    まぁ、ともかく、仕事とか職場の雰囲気もそうでしょうが、人の良いところをみつけてほめようと心がけることは、人から自分にないところを学んで、自身が育つということに繋がるのでしょう。
    謙虚でなければ・・・

  • ほめることを素直に出来る人は、人に必要とされる人になります

    自分Point

    ?照れずにほめる

    照れがあると、素直にほめることが出来ないので、照れをなくしましょう

    照れを克服する方法として、あいさつ先手必勝が紹介されています

    知らない人にも、先手必勝であいさつしよう

    ?ほめるタイミングが重要

    始めたばかりの時点でほめる

    タイムリーなことをほめることは、時間が経ってからほめるよりも、よほど強く心に響く

  • 当たり前といえば当たり前のことなんですが、いざ「どうやってしてる?」と聞かれると出来ていないのがほめ方。そんなほめ方を基礎から応用までみっちり書かれています。

    http://jodybook.blog120.fc2.com/blog-entry-50.html

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著者プロフィール

(株)話し方研究所 会長
1961年、中央大学法学部卒業後、大和運輸(ヤマト運輸)に入社。1967年、言論科学研究所に入所。指導部長、理事を歴任。1983年、(株)話し方研究所を設立、同研究所所長に就任。2004年、会長。コミュニケーションを軸にした講演、講座に出講。話し方研究所主催のセミナーでも直接指導にあたる。主な著書に『人は「話し方」で9割変わる』『女性は「話し方」で9割変わる』『子どもは「話し方」で9割変わる』(以上、経済界)、『場の空気が読める人、読めない人』(PHP新書)、『人間関係が10倍よくなる「聞く技術」』(角川SSC新書)、『プレゼンの上手な話し方』(ダイヤモンド社)など多数。

「2009年 『こんな簡単な話が、なぜ通じないのか!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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