学力問題のウソ

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569702018

作品紹介・あらすじ

PISA(OECD国際学習到達度調査)の結果が日本に突きつけた問題とは何か?「知識」とは何なのか?「学ぶ」とはどういうことか?ゆとり派vs.学力派の不毛な議論を越える、本格的「学力」論。

感想・レビュー・書評

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  • ・知識は個人の脳内的な処理に依存するのではなく他者や文化に依存している
    =「表象主義」から「反表象主義」への転換
    ・日本の子どもたちに最も欠けているのが、学習内容へのアイデンティティ(入試共同体への参加)
    ・ゆとりは教え込み?ー結局は知識の押し付け
    ・基礎学力はゆとり?ー目ざすところは同じ
    ・学習指導要領を大綱化して現場主義に立つこと、子どもたちの社会参加の機会を増やす努力をすること

  • 108円購入2018-01-17

  • 文章論の著書もある筆者だけに、文章の明晰さ、うまさはさすがである。筆者は、学習=参加、として正統的周辺参加を推している。これは、ドラマ「金八先生」(初期)のように、馬鹿は進学せず働け、という結果にならないだろうか。学校の限界が見えている現在、学習=参加が注目されるのは分かる。しかし、正統的周辺参加は、突き詰めると学校という制度(教師という身分)の否定に結びつくように思う。また、「新しい学力観」が棄民政策という指摘は鋭いと思った。

  • 参考文献として。

    面白かった。読んで行く中で中弛みしてしまったが、最終的には納得がいった。
    議論のウソも読む!

    2013.11.17

  • 学力問題の、根源的な問題提起とその解決の試案。
    学力に対する根本的な考え方を変えないことにはなにも解決しないのだから、この考え方は新しい。

  • ‥明確化しようとしているんだけど‥。

  • 目に見えないものを測ることは難しい。ましてそのような力を育てるのはもっと難しい。誰もがそう思っているはずなのだが他に方法がないために従来の方法でしか見ることができないでいるのだと思う。この本ではその誰もが感じていることをきちんと説明している。
    しかし、決定的な解決方法までは説明されていない。現在のような数値で評価する社会では別の方法はがないのではないか。今のように評価すること自体を変えるしかないかもしれない。

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著者プロフィール

1950年、青森県八戸市生まれ。博士(教育学)。元日本大学文理学部教授。専門は教育認識論、博物館教育学、学力論。2002年刊行の『大学生のためのレポート・論文術』より、2009年刊行の新版、2018年刊行の最新版など、同名シリーズは累計50万部のロングセラー。論文制作の必読書となっている。

「2020年 『マンガでわかる 大学生のためのレポート・論文術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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