日本史の謎は「地形」で解ける (PHP文庫)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569760841

感想・レビュー・書評

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  • ブラタモリのネタ帳みたいで地形から歴史の史実を解く。定説を覆すものばかりで視点が面白い。徳川家康は利根川東遷の大工事をすることで、江戸を豊かな土地に変えた。これは知らなかったです。

  • 友人に薦められて読みました
    いやー、面白かったです
    そう言うと、また次のも貸してくれるようです
    江戸のことは以前「家康、江戸を建てる」で分かっていたこともあったのですが、まさか忠臣蔵が!
    元寇も!
    私も思っています、邪馬台国はね……
    ≪ 地形から 読み解く歴史 ふーむふむ ≫

  • 【「教職員から本学学生に推薦する図書」による紹介】
    中津川誠 先生の推薦図書です

    <推薦理由>
    歴史を動かした要因に国土条件があるという見方が大変興味深く、物事の本質に迫るためには複眼的な見方が重要であると感じられる。

    図書館の所蔵状況はこちらから確認できます!
    http://mcatalog.lib.muroran-it.ac.jp/webopac/TW00357907

  • 面白かった。本書の耳目はやはり忠臣蔵の謎の部分だろう。聞いたこともない着目点、検証によって、今まで知っていた忠臣蔵とは全く違うストーリーが鮮やかに描き出され、痛快さに膝を打ちたくなる。

    家康の江戸開府、その直後から行われ何代にも渡って続けられた壮大で、執念とも言える治水事業。源頼朝が鎌倉に幕府を構えた訳、信長の叡山焼き討ちの裏に隠された恐怖心の正体。

    等々、歴史好きにはたまらない、しかし、これまで学校や書物から得られた知識理解を全く超える面白い説が満載だ。

    あえて辛口を言えば、これは多少セールス目的の編集の作為と思えるが、他の歴史家やそれらの説を、けなしてはいないものの、自分の説の方が説得力があるというような雰囲気の箇所が少なくとも2ヶ所くらい出てくる。それは言わぬが花ではと感じた。

  • 作者の経験

  • 地形・気候・客観的な資料から検証しているので、説得力がある。特に「忠臣蔵」についてはサスペンスドラマを見ているようでわくわくした。

  • 面白かった。

    この本にも出てきたが、島国、しかも極東という位置、大陸との間の早い海流が、日本という国を今までぬくぬくと生き延びさせてきたと思っているので、地勢が歴史に及ぼしている影響が大きいという著者の考え方は、非常に納得のいくものだった。
    というよりかは、当然でしょ?ぐらいの気持ちで読み始めた。

    著者は歴史学者ではないし、学術的なプロでもないので、ところところ、それはちょっと正しくないな、と思わせる表現があったので、一から十まで鵜呑みにするのは危険だが、全体的には説得力のある説が展開されていて面白かった。

    源頼朝は湘南ボーイだったので、疫病の巣窟、京都を嫌ったとか、発展性のない鎌倉に閉じこもろうとしたので暗殺されたとか。
    江戸時代が長く続いたのは、日本最大のプランナー徳川家康が関東「湿地」を関東平野という米どころに変えたからだとか。

    ただ、江戸の無血開城が、すでにモノの流通によって「日本人」としての帰属意識ができていたからだ、という説はちょっと弱い。
    山脈によって、物理的にも気象的にも分断され、南北に長いため気候も異なる島国が、同じ「日本人」と考える根拠が、江戸時代の海上運送だけで説明するには心もとない。

    ただ、熱帯モンスーン気候で発生した米作が、日本に来ると、平野が少なくしかも水はけの悪い沖積平野、河川は急勾配、大陸と海の高気圧の影響で年間を通して変化し続ける気候、とあってはのんびり種をまいて育てるわけにはいかず、集団で灌漑を行い集中的に耕作しなければならなかったという説明には、納得がいった。
    日本人の集団を優先する気質は、米作が影響しているという説はぼんやりと理解していたが、日本の気候・地形が関係しているとわかり、理解が深まった。

  • おもしろかった…!

  • 歴史は、一方向からしか見ないと真実は見えない。歴史を多面的に見て、真実を形作るのに有用な書。

  • 戦国

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著者プロフィール

日本水フォーラム代表理事。博士(工学)。
1945年生まれ、神奈川県出身。昭和45年東北大学工学部土木工学科修士修了。同年建設省入省、近畿地方建設局長を経て国土交通省河川局長。2001退職。一貫して河川、水資源、環境問題に従事。人事院研修所客員教授。
著書に『日本史の謎は「地形」で解ける』(PHP文庫3部作)、『土地の文明』『幸運な文明』(以上、PHP研究所)、『日本文明の謎を解く』(清流出版)、『水力発電が日本を救う』(東洋経済新報社)など多数がある。

「2021年 『“地形と気象”で解く! 日本の都市 誕生の謎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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