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- Amazon.co.jp ・本 (433ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569761183
作品紹介・あらすじ
石原莞爾、宇垣一成、大西瀧治郎……。本当は“近代未満”だった日本陸海軍のキーパーソンたちから、戦前日本の興亡と失敗の本質を探る。
感想・レビュー・書評
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やや難しい
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陸軍中心に記述。石原完爾論に相当の頁を費やしている。
石原完爾と言えば、言わずと知れた満州事変の計画立案・実行者。背景には日蓮宗思想からの日米決戦論があると論じる。
石原が失脚しなければ、日米戦はあの時点ではあり得なかっただろう。満州にアジア人の知恵を結集して、対米戦に備える。八紘一宇により、満州で五族協和を実現することが必須で、それを遂行できるのは日本のみで、そのための場所は満州をおいて外にあり得なかった。
そういう脈絡からは、長城以南の漢人の土地に、幾ら挑発されたからと言って手を出すのは間違いであり、その点から河本大作の所行は非難されるべきと思うが、その辺がちょっと調子外れだった。
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