書店ガール 4 パンと就活 (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 227
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569763569

作品紹介・あらすじ

本屋に就職するか迷うバイトの愛奈。正社員かつ店長に抜擢された彩加。理子と亜紀に憧れる新たな世代の書店ガールたちの活躍が始まる!

感想・レビュー・書評

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  • シリーズの途中で主人公が変わるとは思わなかった。
    大学生でアルバイトの愛菜や、正社員に登用され店長に推薦された彩佳のそれぞれの悩みは、自分も身に覚えがある悩みだったので、なんか胸がキュッとなった。

  • あっという間に終わった。
    読みやすくて良い◎

    今回のテーマは就活。
    お友達たちは人のことは放っておきましょう。
    見下してるように見えるから、いちいち上から目線で発言しなくていいです。
    愛奈ちゃんは書店に就職しないのかな?
    5巻のお楽しみかな?
    彩加ちゃんの店長としての奮闘も楽しみ!

  • 若い人って良いなと。
    悩んだり、昔を思い出したり、年代を超えた人達との関わりに感謝したりと厳しさと懐かしさを感じながら読み終えた。
    もう学生でも若くもない自分でも共感出来て自分はどれだけ成長出来たかな、と考えてしまう。

  • 理子と亜紀の登場頻度が激減して少し寂しい。
    あの2人の踏ん張りをもっと読みたかったから。
    でも若い2人の悩んで揺れて、そして近くには書店や本があり、本好きの仲間がいる新たな展開もよかった。

    作中に出てくる本が未読のものばかりで、本屋さんや図書館に駆け込みたくなる!
    夜の図書館に泊まらせてくれないかな。
    夏だし?そういうイベントがあってもいいよね!
    好きな本や気になる本を手に取って、読んだりパラパラめくったり、ゴロゴロしてみたい。

  • この巻では、就活や自分に適した職を探すことがテーマになっている。

    新興堂書店でアルバイトをしている大学生の愛奈は、就活を機に仕事について考え、周りの人に話を聞き、やはり書店や出版業界に入りたい気持ちを固める。そして、アルバイトを辞めて本格的な就活をすることにするが、その前に、"就活フェア"を企画し、選書からPOPやフリーペーパー作りまで夢中で取り組む。
    一方、愛奈の先輩で、吉祥寺の別の書店で契約社員として働く彩加も、正社員に昇格すると同時に取手の駅中店の店長を任されることになり、迷いながらも、最後は店長として取手に異動する覚悟を決める。

    就活自体は憂鬱だが、学生の頃にもっといろんな職業に興味を持ってきちんと調べてみればよかったと改めて思うとともに、これから職業を選べる若者が少し羨ましく思えた。

    また、このシリーズは、書店のフェアのシーンで様々な本が紹介されるので、それを見るのも楽しみになってきた。

  • 自分の軸になる大事なものって、中々見つけにくい。人に言われて分かったり、ある時自分で突然分かったり。いいお年頃の私でも、まだふらふらして安定してない。

    この本のちょうど転機に当たる就活生たちは尚更、自分の未知の可能性も含め、「私はこういう人だ!」と語れるを自分を持つって至難の業ですよね。まあ一生自分探しって続くんでしょうけど。
    私の就活の時なんて目先ことをどう乗り切るかぐらいしか考えてなかった....。
    自分の後悔も含め、就活の方応援してます。

  • シリーズ第四弾。
    世代交代orスピンオフ?
    主人公は理子と亜紀から、前作で登場した愛奈、そして彩加へと。

    愛奈の家庭がとてもいいです。
    進路に悩む娘に、それとなく一冊の本を勧める母。
    本で語り合える母娘、素敵。

    そして母が語ったあの時代…。
    「就職課に貼り出される求人票からいくつか受ければ、どこかには引っかかる」
    「学校推薦さえ取れていれば、まず落ちなかった」
    「お茶くみやコピー取りが主で、職場の花と言われているうちに結婚退職するのが理想」
    「ただキャリア志向のある女性には今より厳しく、セクハラも多かった」
    「今は専業主婦以外の可能性はずっと広がっている」
    同世代の自分には頷けることばかりでしたが、
    今の学生さんからすると驚きですよね。
    時代と言ってしまえばそれまでですが、フクザツです…。

    また、トルコで修行したパン屋さん・大田と彩加の関係。
    ブックカフェのその後も、愛奈が選択した進路も気になるし…。

    そしてクレーマーVS理子、スカッとしましたね!
    やっぱり理子、カッコいいです!

    向田邦子氏のエッセイ『夜中の薔薇』#手袋をさがす
    読んでみたいです。

  • 新興堂書店アルバイトの高梨愛奈。
    就活を前に、本当に自分の進みたい道が何なのか、悩みに悩む。
    駅ビル書店の契約社員である宮崎彩加は、正社員登用に喜んだのもつかの間、思いもかけないことが起こり…

    自分自身のころとは全く違う今時の就活。
    大変だろうなぁ…、と想像はしてみるのだが。

    愛奈と彩加のがんばりに拍手!!
    元気になれる一冊でした。

  • 今まで気にしていなかったけど書店員さんや本のレイアウトなど観察してみようと思います。

  • あ、書店ガールって、4も5も出てたんだ?とあわてて読みました。
    主人公は西岡理子と小幡亜紀ではなく、バイトの愛奈と別な書店の彩加。
    若い世代の就活などの話なので、より広い対象向けに、わかりやすく描かれていると思います。

    新興堂書店でまだバイトを続けている高梨愛奈。
    周りではもう就職活動が活発になり、「書店に就職するつもりなの」と聞かれます。
    書店員は、けっこう重労働なわりに給料などは決して高くないので、普通は目指すべき仕事ではないらしい?
    愛奈の友達に、あまり本を読む子がいないっていうのが、なんとも‥ですが(苦笑)
    バイト先でのちょっとした出来事も、本好きには楽しいエピソードですね。

    別な駅中書店で働く宮崎彩加は正社員になることができたが、地方の小さな書店の店長にと打診されます。
    故郷の沼津では伯母が本屋をやっていて、近くに出来たパン屋と提携する話が持ち上がる‥?!
    それぞれ本人にとっては大問題だけど、どろどろした状況ではなく、可能性が広がって面白いです。

    4作目はドラマ化の頃に発行されたらしい。
    ドラマは視聴率的に惨敗とのことですが~ちょっとキャラの性格やストーリーの狙いが絞りきれていなかったよね。
    悪くはなかったんだけどなぁ。私は全部見ましたよ☆

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著者プロフィール

愛知県生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。フリーライター、出版社勤務を経て、2006年『辞めない理由』で作家デビュー。大人気シリーズ作品「書店ガール」は2014年度の静岡書店大賞「映像化したい文庫部門」を受賞し、翌年「戦う!書店ガール」としてテレビドラマ化され、2016年度吉川英治文庫賞にもノミネートされた。他の著作に「銀盤のトレース」シリーズ、「菜の花食堂のささやかな事件簿」シリーズ、『スケートボーイズ』『1939年のアロハシャツ』『書店員と二つの罪』『駒子さんは出世なんてしたくなかった』『跳べ、栄光のクワド』などがある。

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