- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569765600
感想・レビュー・書評
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私自身は華のない人なんで(⌒-⌒; )
花なんて、全然知らん…
黄色のアサガオってないんや?ない事自体知らんかった…過去にはあったらしいけど。
(事実なんか、フィクションかは分かりません!)
何か青い薔薇の話は聞いた事があるような…
話は、おじいちゃんが、殺されるんやけど、黄色いアサガオが関連してる?
そのアサガオって何やねん?
色んな人が、別ルートで、バラバラにアサガオに関して動いてる…
バイオテクノロジーとか、昔あってなくなったとか…
え?どういう事?
何なん?アサガオと殺人がどう関係してんの?って「???」の嵐…
黄色いアサガオ作ったら、お金になるんか…
どうせ東野さんの事やから、キッチリ回収してくれるんやろな!と思いながら…
やっぱりキッチリ回収してくれました!私の予想とは違うけど(^_^;)
400ページを超える作品やけど、一気に読めました!
「世の中には、負の遺産というものがある。それが放っておけば、消えてなくなるものなら、そのままにしておけばいい。でも、そうならないのなら、誰かが引き受けるしかない。」
それが、花と原子力か… -
ひとりの老人の殺人事件から関わるとされる黄色い花。
そこに纏わる人間関係。過去の痛ましい事件。
それが意外なかたちで関係してきて。
バラバラに思われた様々な出来事が終盤にかけて繋がる様。
読んでいてある種の爽快感がありました。
とても面白い作品でした。
結末もそれぞれが爽やかに終わったかと思います。 -
面白いです、隠れた名作ですね。
とにかく、前半でバラバラと全く関係ないかのような話しの展開、起きる事柄や人物が、最終的に一本に繋がっていくという構成、内容が見事ですね。なるほどなるほどそれでそれでと次から次に繋がり始めてきて、ページをめくる手が止まらなくなります、特に後半にかけて。
相変わらず読みやすく楽しめる東野作品、好きです、この後もまだ未読の作品を読み漁っていきたいと思います。 -
「黄色いアサガオだけは追いかけるな」
この世に存在しない禁断の花をめぐって
真実が少しずつ明らかになっていく。
『夢幻花』はもともと月刊誌『歴史街道』に2002年から2004年にかけて連載されていた作品らしく、この連載終了後に10年の時を経て、発刊されたそう。
長い時間をかけて改稿されただけあるストーリーと圧巻の伏線回収でした。 -
色んな伏線がしっかりと全て回収されていき1つの結末に収束していくのに東野圭吾の緻密さを感じた。
梨乃という殺された老人の孫と、大学院生の蒼太のコンビと刑事の早瀬の視点で物語が進んでいく。それぞれの背景、視点をしっかりと描きつつもそれを煩雑にならないようになっており非常に読み進めやすい。
長さが気にならない一冊だった。 -
まったく関係のない数々のピースが散りばめられて、それがひとつづつハマっていくのはやはり気持ちいい。そして、東野作品は推理だけでなく、いつもいろんな要素が組み込まれている。
天才が身近にいることのつらさ。何でも起用に出来てしまうけど、飛び抜けた才能かないことの無能感。
底なし沼でもがくような、ドラッグの怖さ。
正義感の使い方によっては、身を滅ぼしてしまうこと。
そして、負の遺産を引き継ぐ人が世の中にはいてくれて、その人たちのおかげで平和に暮らしているということ。知らなかったことを知る事ができた。 -
ちょっと登場人物が多かったけど、ぐいぐい引き込まれた。
恵まれているように見える人でも、みんな何かしらの悩みは抱えているっていうことを意識して人と接しようと思った。
これは小説だけど、負の遺産に向き合って、受け継いでいる人もいるんだろうと思った。