ものの見方、考え方 発信型思考力を養う (PHP文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569765884

作品紹介・あらすじ

『思考の整理学』の著者の目には、世の中はどう映っているのか? 読む、書く、発想するなど身近な事柄を題材に、思考の実践法を学ぶ。

感想・レビュー・書評

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  • 自分の頭の中でモヤモヤしている事を言語化するのに非常に助けられた。思ってること大体言ってくれる

  • タイムマシーンに乗って未来を見てきたのでは?
    現代の問題をものの見事に言い当てていらっしゃいます。受動的理解力から発信型思考力へ。インプットだけでは役に立たない!アウトプットして発信し、経験していくことで自分の見方、考え方ができていく。
    まさに!

  • とくに
    「縦と横」の視点が面白かった。

  • 考えたこともない視点から物事を見させていただきました。
    最初の縦書きの日本語と横書きのアルファベットの話からもう引き込まれてしまいます。
    面白く、色々と考えさせられる本でした。

  • 2017/1/30
    日本語は本来は縦に読まれるようにして作られた文字だけれども、現在の日本では西洋の文化が多く混入してきて、横文字で読むことに対して何の違和感も感じなくなってしまった。一ニ三という漢数字がそのさいたる例で、縦に書けば目線と垂直に線が交わるから認識しやすいが、横に書かれた場合、目線と平行になってしまうため認識しづらくなってしまう。それでも日本語が横でも読めるのは文字の大きさが正方形であるためで、このような言語は稀なのではないだろうか。と最初の方に書いてあった。そういうような見方もあるんだなあと、タイトルの通り、ものの見方や考え方について、普段自分たちが何気なく見過ごしていることに目を向けることで新しい視点や考え方を得ることができる本だと思う。思考の整理学でも書かれていた内容が重複している部分もあったが、それだけ大切なことなんだろうと思う。人のいろいろ考え方をいままでにない、でも、言われてみれば確かに!となるようなものが多かった。結構作者オリジナルの現象の名前などが登場するので、時間をおいてから、もう一度読み直してみたいと思う。

  • セレンティピティの由来を初めて知りました

  • 全く異なる視点から日常的物事を解釈し直す.英語というものと数学との結節点など,多角的視点に気付かせてくれる.

  • タイトルが「ものの見方、考え方」で、サブタイトルにある「発信型思考力を養う」とあるのだから具体的な手法とともにレクチャーされていくのかと思いきや、著者による様々な物事を題材にしたエッセイ集であり、著者による見方や考え方が続いていきます。

    最初は「おやっ?」と思いながらも読み進めていたのですが著者の思考の広さと深さがわかってからは興味深く読めました。

    日本語の縦書き文化とアルファベットの横書き文化の違いから「ここまで考えを展開できるものなのか!」と関心するほど。

    まずは自分も今まで以上に「考えるクセ」を持つのが大事なのかな…と感じたのと同時に「自由にのびのびと書いてみる」ことも教えられたような気がします。

  • 副題「発信型思考力を養う」とあって、まず「はじめに」が良いなと思う。

    受けるのではなく、発する力。
    いわゆる質問する力や創造する力を指している。
    「他人の言うこと、考えといつも違っている、というのが望ましい。質問思考である。」

    面白い視点は幾つもあって、縦書きと横書きの違いや、遠いからこその美、寺田寅彦の話などハッとさせられる。ううーむ。すごい。

    冒頭の引用に繋がるのだが、外山氏は日本という土台に立ちながら外国の言葉や文化にちゃんと触れることが「他人といつも違っている」思考への糸口になるのだと言う。

    異文化理解という言葉が多く見られる今の世の中にあって、目新しいことではないと思うかもしれない。
    しかし、土台をどこに置くか、そこから何を見て、何を得るかを意識することは大変重要に思う。

    単にコミュニケーションツールとして外国語習得を目指すのではなく、自身の思考力・発想力に繋げるために言語を習得?する。
    こうしたことを実践してみると、どのようなものの見方に繋がるのか、知りたいと感じた。

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著者プロフィール

外山 滋比古(とやま・しげひこ):1923年、愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論を多数執筆している。2020年7月逝去。30年以上にわたり学生、ビジネスマンなど多くの読者の支持を得る『思考の整理学』をはじめ、『忘却の整理学』『知的創造のヒント』(以上、筑摩書房)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)など著作は多数。

「2024年 『新版 読みの整理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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