書店ガール 6 遅れて来た客 (PHP文芸文庫)

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著者 : 碧野圭
  • PHP研究所 (2017年7月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569767352

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書店ガール 6 遅れて来た客 (PHP文芸文庫)の感想・レビュー・書評

  • 書店ガールシリーズ第6弾
    今回は、取手駅の中にある書店、本の森チェーンの店長を務める、宮崎彩加のエピソードと、出版社で、若者向け小説「疾風文庫」の編集長を務める、小幡伸光のエピソードが、2本のストーリーとして交互に出てくる。

    最初はそのつくりに戸惑ったが、彩加のストーリーは、まだオープン1年半、新米店長として頑張ってきたのに、会社の経営方針が変わり、突然の閉店を告げられるというつらい展開。
    無力感と、この先の人生の航路変更を考えなくてはいけない心細さなどが女性視点で描かれている。

    伸光の方は、コミックのノベライズで、漫画と小説の見せ方の違いで原作側と揉めたり、担当していた作品がアニメ化される運びになったことで、映像と小説、コミカライズという作り方の違うメディアミックスでの、今度は原作側として、また揉めたり。
    緊迫する会議のシーンのやり取りなど、まさに戦いで、男性的な雰囲気だ。

    「迷い」と「戦い」が交互に描かれることで、メリハリが付いている。
    そして、2つのストーリーを繋げるキーマンとなるのが、作家・原滉一こと、彩加の書店のアルバイト田中幹(つよし)だ。
    5巻から登場した彼は、オタクっぽくてコミュ障、引きこもりからやっと脱した感じの少々情けない青年だったが、アルバイトとしての責任感にも芽生え、作家としての立場も自覚し、めざましい成長を遂げた。

    学校司書になった高梨愛奈の、読書離れしていく子供たちに、どう、本の面白さを教えてあげたらいいのかという悩みも深刻だ。

    徐々に主役が交代していく感じのこのシリーズ、毎回、真剣勝負な仕事の場を紹介してくれる。
    次回も楽しみ。

  • 今回も安定の面白さ。書店ガール、何故にこんなに面白いのか。

    ラノベ作家の田中君がしっかりしてて、今回光ってました。

    それにしても、書店の経営、小説からのアニメ制作、一筋縄ではいかない世界なんですね。勉強になりました。

    続き、またありますよね。楽しみです。

  • 書店ガールシリーズも第6弾になりましたね!

    取手駅の駅ナカ店の店長となった宮崎彩加。
    厳しい経営状況の中、3年で軌道に乗せるという本部の指令を達成すべく、彩加なりの書店づくりに励んでいたのだが、突然本部から閉店を言い渡される。
    それも4か月後!
    なんて非常な~!!

    取手店のバイトである田中。
    実は作家の原滉一。
    彼の『鋼と銀の森に雨が降る』が大ヒットし、アニメ化が決定。
    が、問題は山積。
    担当編集者である小幡伸光は作家を守るため、『鋼と銀』を守るため、アニメ制作者たちとの軋轢に悩み…

    碧野圭さんの本と出会ったのが『書店ガール1』。
    第1弾より、第2弾、そして第3弾と、シリーズを重ねるごとにどんどん『書店ガールの』魅力にはまっていきました。
    第6弾ももちろん面白かった!

  • 待ち望んでいた『書店ガール』の6冊目。
    今回は何と、前作で開店したばかりの取手店が閉店するという話!?
    どういう結末になるのか、一気読みになりそう(笑)
    確かに、10数年で3割の書店がなくなるというのは、ほかの業種では考えられない深刻で異常な事態。
    書店員が主人公の話ならば、避けて通れないテーマともいえる。
    さらに、閉店問題と並行し、小説のアニメ化における原作者、出版社、アニメ制作会社それぞれ相互間の問題も取り上げられる。
    一般読者には知りえない、本に纏わる業界情報小説ともなっていて、書店の憂うべき現状を描いたこのシリーズ、次はどういうテーマで書かれるか、今から楽しみである。

    また、閉店予定の取手店に、シリーズ1・2で主役だったあの西岡理子が顔を出す。シリーズ愛読者には、嬉しい場面がある。

  • 今回は取手店店長の彩加と亜紀の旦那さまで編集者の伸光の巻!どちらの話も読んでいて、胃が痛くなる(>_<)でも大変なところを乗り越えた後の達成感は気持ちよい(^^)♪最後の中学生が本を買っていく場面にジ~ンとした(--、)

  • 外からでは分からない実情。今後、良い方に向いていくことを願う。

  • 今回も面白く、一気読み。
    身近な本屋が閉店したばかりで、タイムリーなテーマ。彩加の頑張りを思うと、閉店の作業は切なく、最後は泣けた。
    メディアミックスを作り手側から読むのも新鮮。NHKと民放の違いなど、興味深い。原作を尊重しつつ、その表現方法ならではの魅力ある作品にするのは、本当に難しいことだと改めて感じる。

  • 前回に引き続き、駅ナカ店とラノベが今回もメイン。
    ラノベはアニメ化が決まり、どんどん作品が大きくなっている。一方作家である田中も作家としてだけではなく、書店のアルバイトを通じて人間としても成長していて頼もしい限りだ。
    彩加の方は、駅ナカ店を閉店するまで色々な葛藤がある中、新しい道を見つける。次回はそこがメインになりそう。
    もう出ないと思っていた西岡理子がチラッと出ててきたので安心した。又、西岡理子を主役で書いて欲しいな。

    彩加が本を読まない学生を憂いて言ったセリフが心に残った。
    「何度も何度も味わって、友達みたいにずっとそばにいて欲しいって思う本が一冊もない人生って、寂しくないかな」

    2017.7.23…28

  • 今回のテーマは書店の閉店とメディアミックス。他の作品ですが、私の大好きな小説がメディアミックスしたとき作者は「観ない権利もあります」とファンに呼びかけました。関係者は自分の作品を愛して映画化するのだから、批評ではなく批判するなら観ない選択もあると。幸いにも映画・コミックとも好評で私はどはまりしました。この本を読んで、メディアミックスの大変さを知ることができました。本の森取手店いいお店だったのに残念。お店のスタッフみんないい子でよかった。田中君の成長にも目を見張りました。沼津に行く彩加の今後も楽しみ。太田さんとビジネスパートナーに徹するのか、恋愛になるのか。二人で素敵なパン屋兼書店兼ブックカフェを作ってもらいたい。

  • シリーズ6巻目。
    直前の5巻の続きで、中心人物のシフトは無い。
    1巻からの設定・登場人物が要所で出て来るので、ストーリーに現実味?と言うか深みを感じられるのが嬉しい。
    かと言って、決して散漫にはなっていないと思う。
    一気読みしてしまったのが勿体ない...
    敢えて区切りながら、数日かけて読んだ方がジックリ楽しめる気がするんだけど、我慢なんか出来ないんだよねえ。

  • いつも、いつも、心にくる何かが、あって、私も頑張ろうと思えます。このシリーズを読むと自分が自分なりに本好きでうれしいなって思う。

  • 「書店ガール」の第6弾。
    店長として店に特徴をだすポリシーの彩加。
    学校司書として「本はいらない」という子どもの言葉に悩みながらも本の楽しさを伝えようと奮闘する愛奈。
    慣れないメディアミックスの折衝に忙殺される伸光。

    前半は、お店が閉店することになり誰にも言えなく自分一人で悩む彩加、学校での本を進めることに悩み、前任者のプレッシャーに押し潰されそうな愛奈、慣れない仕事や交渉事に押し潰されそうな伸光と重苦しい雰囲気のまま進みます。一体どうなる、登場人物はこの仕事を乗り切れるのかとドキドキします。しかし、作者は登場人物達を落とすだけではなく、きちんと新しいいきる道や考えを最後にだしてくれます。
    前作から登場した田中くんが成長して「百万の提言より、ひとつの行動の方が役に立つ」その言葉でしっかりしたなぁとじんとしました。

    「一人では出来ないことも誰かと協力すれば、出来るかもしれない。」そんな思いを持てる読後感に包まれます。

  • 今回も取手の駅中書店店長の彩加と、ラノベ編集長の伸光のその後の話。

    またしても色々な逆風の中、それぞれ働く意味や何がしたいのかを見つけて行く。
    いつもすごく前向きな気分にさせてくれるお話でとても好きです。

    また続きが読めることを楽しみにしています!

  • +++
    彩加が取手の駅中書店の店長になってから一年半、ようやく仕事が軌道に乗り始めたと感じていたところ、本社から突然の閉店を告げられる。一方、編集者の伸光は担当作品『鋼と銀の雨が降る』のアニメ化が決定して喜ぶものの、思わぬトラブル続きとなり……。逆境の中で、自分が働く意味、進むべき道について、悩む二人が見出した答えとは。書店を舞台としたお仕事エンタテインメント第六弾。
    +++

    今回の主役は、取手のエキナカ書店、本の森の店長の彩加と、東京の疾風文庫の編集長・小幡である。片や、やっと軌道に乗ってきた書店の閉店を告げられ、片や、小説のアニメ化に伴う駆け引きに悩まされ、それぞれがこの先進むべき道を手探りするなかで、周囲との関わりに助けられ、一歩ずつ進んでいく物語である。たくさんの理不尽と、本音と建て前、大人の事情や思いやるからこその葛藤。それぞれの心の動きが、それはもう溢れるほどに伝わってきて、読んでいるこちらまで苦しくなってくる。あっちもこっちも切ないが、助けてくれる人も必ずそばにいて、なんとか拓けていくのである。新しい一歩を踏み出そうと思わせてくれる一冊である。

  • 2017年08月27日読了。

  • あちらとこちらで二つの話が同時進行。今回も本好きの同士たちにわくわく。いつもいろいろな展開が楽しい。

  • 彩加が取手の駅中書店の店長になってから1年半、
    本社から突然の閉店を告げられる。
    一方、編集者の伸光は担当作品のアニメ化が
    決定するが、思わぬトラブル続きとなり…。
    書店が舞台のお仕事エンタテイメント第6弾。

  • 彩加にかなり感情移入して読んでしまった。

    ゼロから創り上げてきたものがなくなってしまうというのは、どれだけ悔しく悲しいだろうか。でも、悲しいのも、それは一生懸命に向き合ってきたからだと気づく。

    店長は孤独だ。その孤独に呑みこまれないように。打ちひしがれないように。無理をしすぎないように。自分らしく。その自分らしくというのがいちばん難しいのだけれど…。それでも彼女は自分の進むべき道を選ぶことができた。

    私にそれができるのだろうか。この3か月、そんなことをずっとぐるぐる考えて、自分で思っている以上に疲労していることにようやく気付いた。

    こういう結果になってしまったけれど、彼女についてきてくれるアルバイトの子たちがいる。私はどうだろうか。

    とても身につまされるというか考えさせられた。

    そして、
    「何度も何度も味わって、友達みたいにずっとそばにいて欲しいって思う本が一冊もない人生って、寂しくないかな」
    という彩加の言葉が心に残った。

    そう、私も本を読む楽しさを教えてもらえたから、生涯大切に読み重ねていきたい本に出合えているから、こうしてここにいられるのだ!

    それにしても、本屋さんの置かれる状況は厳しいのだなと思う。よく利用する近所の本屋さんも、形態が少し変わってしまった。コミックと文房具のスペースが増えた。たぶん店長さんも変わった。ちょっとこだわりがあるのだろうなぁという本がちらりとあったのに、それもなくなってしまった。きっとその店長さんのささやかなこだわりだったのだろう。あの店長さんは今、どうしているのかな。そんなことも思いながら読んだ。

  • 「書店ガール」シリーズ、これもおもしろかった。駅ナカ書店の店長として調子が出てきた彩加が突然の閉店決定に落胆する様子と、ラノベのアニメ化・コミック化などのメディアミックスに翻弄される伸光。知らなかった世界に触れることができて興味深かった。ただ、彩加と大田の話は、ちょっと安易でお粗末な感じがした。

  • 不覚。

    最後のページで
    涙がこみ上げて来てしまった。

    いろいろな想いが自分の中でも
    ぐるぐる巡る。感情移入しすぎだ。
    でも…本が好きな人たちばかりが
    これだけ情熱を燃やしているのを見ると
    もうとまらなかった。。

    まだまだ続いてほしい、このシリーズ。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    彩加が取手の駅中書店の店長になってから一年半、ようやく仕事が軌道に乗り始めたと感じていたところ、本社から突然の閉店を告げられる。一方、編集者の伸光は担当作品『鋼と銀の雨が降る』のアニメ化が決定して喜ぶものの、思わぬトラブル続きとなり…。逆境の中で、自分が働く意味、進むべき道について、悩む二人が見出した答えとは。書店を舞台としたお仕事エンタテインメント第六弾。文庫書き下ろし。

    見ていないけれども詰まらなそうなドラマで大分株を落としたような気がする書店ガール。所がこの本結構シビアな本で、ほんわかした表紙に騙されずに是非手に取って頂きたい。毎回登場人物やテーマが変わりその度に読み所が変わって、マンネリに陥る事を回避できています。
    初期の頃は最後にフェアをみんなで成功させたりして結構カタルシスがあったのですが、近作はシビア度が増して結構切ないです。店長も編集長も楽じゃないですね。
    僕の憧れの職業は本屋さんです。これは今でも変わらないです。でも現実的に出来るかと言われたら無理ですね。時間も不規則だし賃金は安いし。それでもそれ以上のものがあるんでしょうね。一度体験してみたいものです。
    閉店の話しではうっかり涙が出てしまいました。

  • 世界は自分のためにはない。
    だからこそ
    出会いを求める。
    人に、本に。

  • 書店が続々と閉店していくなか、作中でも残念ながら閉店してしまった。利益の薄い本を売る仕事に励む努力に敬意を払う一方で、この商売自体が時代に合ってないのも感じる。そして自分もこの本はネットで買った。う~ん。

  • 今回は「鋼と銀」のアニメ化と「本の森」閉店がテーマなのかな?

    前者については、その前章にあたるパートと思われる「ジェッツ!」ノベライズの話と合わせて、他部所や他社と仕事をするときの難しさを思い出させてくれます。自分も、同じようなことで苦労させられたことがあるので、渦中の伸光には共感と同情の念を抱きながら読み進められました。

    後者に関しては、閉店話は1巻でもあったのでちょっとそれとダブったりもしました。けれど、テーマは同じでも働く人が違えば全く違うドラマがそこにあって、決して二番煎じ的な残念感はなかったです。

    ただ、前作が個人的にかなりのスマッシュヒットだっただけに、それと比較すると全体的にやや物足りない感があるように思いました。

    彩加が沼津で店を開く話がこの先に展開されそうなエピソードがありましたが、7巻があるとしたらその話になるのか、はたまた新たな登場人物が中心になるのか、ちょっと楽しみですが……そもそも7巻、出るんでしょうかね?

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