- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569773216
感想・レビュー・書評
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岩井さんの本を続けて2冊。独特の路線を行くが、面白みはある。感動はしないので、★3つとしましたが。。。まとめ方がうまい!
良い意味でも、悪い意味でも型にはまらない信長に使える、各立場の人の話を通して、信長の一生を追う。
脈絡がない話の様に見えて、関係者の話を通して、きっちりと父親の葬式でのできごと、桶狭間、明智光秀との確執、本能寺の変と重要なできごとを抑えて説明してくれる。詳しく知っている人には退屈かもしれないが、独特のジャンルのいい本だと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
頼うだるお方:佐々成政/午頭天王の借銭:神官・善次郎/桶狭間ふたたび:梁田広正(別喜右近大夫)/右筆の合戦:楠木長諳/天下を寝取る:住阿弥/出世相撲:大唐/たわけに候:猪子兵助/裏切り御免:阿閉貞征。奉公には覚悟が必要、という猪子兵助のつぶやきが通奏低音のように響く。思うにまかせぬ人々の苦悩とつかのまの喜びを描く。
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先週(2012.1月)図書館で岩井氏が書いた「あるじは秀吉」という本を読んで面白かったので、今回は「あるじは信長」という本を借りました。
この本で印象に残ったのは、4つの目の作品「桶狭間ふたたび」での主人公が、桶狭間の戦いで最も功績があったと表彰された、梁田出羽守(政綱)の息子であったものです。
桶狭間の戦いで功績があって城主までなった梁田政綱は、その後はあまり活躍できずに、後から実績をあげた明智光秀や豊臣秀吉にどんどん抜かれていってしまいます。
その彼が、信長から命じられた加賀の一揆の鎮圧がこの話の舞台になっていて、一揆勢に攻められていて不利な状態から挽回するために、桶狭間の戦いを真似しようとして、巧くいかずに失敗してしまうというストーリーを描いています。
実際に桶狭間と同じことをしたかどうかはわかりませんが、歴史上は、加賀の一向一揆を鎮圧できずに最後にさびしい人生を送ったのは史実のようです(WIKでの調査)。
徳川家康が日本を統一するまでの織田信長や豊臣秀吉の時代は、一度大きな功績をあげても、それを続けなければ落ちぶれてしまうという大変厳しい時代であったことを垣間見ることができました。現在の外資系の会社はそんな所があるのでしょうか。
歴史小説は最終的な勝者である、信長・秀吉・家康が有名ですが、最終的には日があたらなかったけれども、その当時を必死に生きようとした侍達をイメージすることができたのは、この本によるお蔭だと思いました。
2012年1月22日作成 -
信長に仕える人達の悲喜こもごも。とっても人間らしい…
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織田信長の家臣、家臣といっても秀吉や光秀のようなメジャーな人たちではなく、梁田広正や阿閉貞征あたりが描かれた短編。
のんびり一読するのもいいものです。読んで、歴史遺跡へと
散歩に出ませう。 -
2009年11月21日読了
各パート、独立しているようで
ゆるくつながっている。
そして時系列で各パートが流れていく。