小澤征爾 指揮者を語る 音楽と表現 (100年インタビュー)

著者 :
制作 : 100年インタビュー制作班 
  • PHP研究所
3.37
  • (4)
  • (26)
  • (18)
  • (12)
  • (0)
本棚登録 : 189
感想 : 28
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569782249

作品紹介・あらすじ

スクーターひとつ持って貨物船に乗り込み、初めてフランスに渡ってから、世界最高峰の指揮台に立つまで。西洋音楽に挑んだ半世紀を語る。各界一流のプロの半生をインタビューで解き明かす人物ドキュメント、NHKBSプレミアムで放送中の「100年インタビュー」。番組で語られた珠玉の言葉の単行本化、第6弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 小澤征爾さん
    中身は本当にいい。指揮者にならないひとにとっても何かに取り組んでいるなら役立つし、小澤さんを知りたいならもちろんだし、視点を広げたいときに役立つ。

    あとがきもよかった。100年後のひとへ。戦いと食べられないような貧困がない、平和で射きられる世界をつくってくださいとの内容。

  • 小澤さんのオーケストラに携わってきた人生の回顧録ともいうべき本。

    印象に残ったのは、オーケストラで集まる演奏家たちの、演奏曲に対する考えが指揮者の元で初めから一つになっていることはあまりなくて、大体7割程度が同調しても、残り3割ぐらいは考えが違っているもの、というくだり。残り3割はたとえ自分の考えに合わなくても、「小澤さんが言うんだからやってやろう」という気持ちで、一つの曲を創っていく。このくらい、ある程度考えが合わない人が居るのが、大所帯の中では当然であって、むしろ全員が初めから考えが一つになっているのは気味が悪いし、案外上手くいかないものだ、と。

    このことはオーケストラに限らず、仕事の組織、政治の組織、いろんな組織でも同じことが言えるんじゃないか、少し考えの違う人が混じっていた方が、結果として一つの事に取り組む際にパフォーマンスが高まるんじゃないかと、ふと思った。

  • 偉大なる指揮者というイメージで読み始めたら、拍子抜けするほど親しみのある人柄に(いい意味で)驚かされた。セイジ・オザワが世界で愛される理由なのだろう。楽員に押し付けるのではなく、自然と導くその姿勢は、音楽に限らず組織でマネジメントに携わる人々にとっても学びの多いマインドだ。円熟期の小澤氏がたどり着いた境地や、その魅力溢れるインタビュー満載だ。

  • できちゃう人はなんなくできてしまうのかな。
    指揮者像のくだりよかった。invite、なるほど。

  • 2011年ごろのNHK番組の書き起しのようだ。

  • 2020年9月30日
    小澤征爾さんのオペラ、1度みてみたいなあ。
    音楽をどう作っていくか、指揮者がどんな気持ちで臨むか、何を勉強するかがおぼろげにわかった。
    常に勉強が必要なんだ。名声があっても先に進むためには。というより深く掘り下げるには。

  • 美容院で最近クラシックにハマっているという話をしたら、美容師の人が貸してくれた150ページ程度でサクッと読みやすい本。

    小澤征爾さんのことは、名前を知っているだけで、詳しくは知らなかったが、音楽について、表現について言語化が難しいことを最大限分かりやすく教えてくれた本。

    有働さんとの対談形式が良かったのか。

    音楽は解釈する余地があるから、人それぞれ感じ方が違い、正解がなく奥深いものなのだと教えられた気がする。

  • 文字が大きくサラッと読めてしまうが、内容は意外に濃かった。世界各地のオペラハウスの上演システムが異なることも初めて知ったし、「指揮者とは何か」の彼の答えはそのままリーダーシップ論に当てはまる。人間的な魅力がある以上に、努力の人なんだな。

  • 会話を本にしているので、ちょっと読みにくいかなぁと感じた。
    ほんとにこの世界で生きてきた人なんだな。

  •  NHKの番組「100年インタビュー」の内容を本にまとめたもの。アナウンサーの有働由美子さんが的確なインタビューで、小澤征爾さんの活動と音楽観を本人から言葉で引き出す。小澤さんの柔らかく鷹揚な人柄、音楽に向かう勤勉さがひしひしと伝わってくる。

全28件中 1 - 10件を表示

小澤征爾の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×