ぜんぶ夏のこと

著者 :
  • PHP研究所
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本棚登録 : 55
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569783253

作品紹介・あらすじ

美月は、夏休みに親戚のおばさんがいる海の家で過ごすことになった。そこで、陽気で泳ぎが得意な沙耶ちゃんと出会い……。

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに良い児童書に出会ったと思った。
    ひと夏のこと、新しい友達との出会いと、こじれと、仲直りと。
    登場人物が魅力的だし、文体も読みやすいし魅力的だった。
    夏になるたび読みたくなる作品だと思った。

  • 夏に読みたい爽やかな本。
    読書感想文におすすめだと思う


    少女たちの出会いと冒険さまざまな出来事が巻き起こる!今後の沙耶ちゃんの活躍が気になる!
    とても続きが読みたい

  • 夏休み。11歳の美月は、遠い親戚の海のおばさんの家で過ごすことになった。サバサバしたおばさんのことは好きだけど、1人留守番させられないからと、母が勝手に決めた夏休みの予定。
    美月は母に怒ってる。
    でも、その海で、泳ぎが得意で陽気な沙耶ちゃんと出会う。


    年下だけど親友となった沙耶ちゃんの事情や、ちょっと気になる少年との出会い、母とのぶつかり合い、
    そして海で流されてしまった事故・・・一夏の成長物語。

  •  11歳の美月は、夏休み、遠い親戚の「海のおばさん」のもとで過ごすことに。美月は、1つ年下の沙耶と仲良くなる。祖父母と暮らす沙耶は、スイミングスクールに通っていて泳ぎがうまい。ママが突然訪ねてきた後、沙耶の家に行った美月は、沙耶の祖父に「沙耶にはもう構わないでくれ」と言われる。

  • 表紙の絵も中身も爽やかな一冊。
    母一人子一人の11歳の美月は夏休みの間、遠い親戚の海の家のおばさんちに預けられることに。
    そこで泳ぎが得意で明るい女の子沙耶ちゃんと友だちになり、気になる男の子にも会う。
    ママとのケンカ、沙耶ちゃんのママのこと、海のおばさんのこと、そして海での怖い経験。
    少女はちょっぴり大人になる。
    誰でも一度は経験したことがあるような淡いひと夏が潮の香りとともに寄せてきた。

  • 久しぶりに一気に読んだ児童書。薫さんの世界に引き込まれた。ユーモアにニヤリとしたり、人間の複雑さに考えさせられたり、美月や沙耶の心の底をのぞき涙が溢れたり、あらゆる感情が動かさられた。そしてタイトルどおり『ぜんぶ夏のこと』
    P142美月の抱いた誤解を、海のおじさんがひもとく場面、その背景には海のおじさんとおばさんのあいだにある深くて埋められないでいる亀裂があることを感じさせる。第三者の存在がいかに大切なことかと考える。
    行き場のなくなった美月のことを「理由はどうあれ、世話になっている目上の人には礼をつくさなければいかん。うちに泊めるわけにはいかない。帰れんなさい」と厳しく言ったのは、『うちに泊まったら溝ができる、あそこには、帰りたくても帰れなくなる』から。大人としての深い見解が、子どもに伝わる。
    「こわい大人は、信用できるね。こわく見えるのは、きっと、正直でぶきっちょだから。まっすぐ、強く生きてるからかな。」

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著者プロフィール

東京都生まれ。女子美術大学デザイン科卒業。「十二歳」シリーズの『十二歳の合い言葉』で日本児童文芸家協会新人賞、『風と夏と11歳』で産経児童出版文化賞、『なつのおうさま』でひろすけ童話賞(以上、ポプラ社)を受賞。その他の作品に『しらゆきちりか ちっちゃいな』(PHP研究所)、『みんなでんしゃ』他の「あかいでんしゃ」シリーズ、『ちいさいごみしゅうしゅうしゃ ぱっくん』(以上、ひさかたチャイルド)など多数ある。

「2022年 『ちいさいごみしゅうしゅうしゃ ぱっくんはどこだ?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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