- Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569786407
作品紹介・あらすじ
「どうせ無理」に負けないで。北海道の町工場で、ロケット開発をしている植松努さんが、本当の自信を取り戻す方法を教えてくれる本。
感想・レビュー・書評
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図書館でかりてみた、パラパラ読んですぐ買おって思った。
これだけは自信があります!というのは実はとても危ういことです。
ある日突然、たったひとつの自信をうしなってしまったら…心が壊れてしまうかもしれないから。
これはという自信を、なにかひとつは持っておかないとと思っていたけど、人生何があるかわからないから。
それだけに頼ると失った時に支えがなくて壊れてしまうかもしれない。
だから、一点集中型ではなく、いろんなものを好きになって、夢もたくさんもったほうがいいなと思った。
失敗すれば、新しいことがわかるのに。
失敗から工夫すれば、もっといいことがわかるのに。
失敗を繰り返してやがて成功すれば、自信がもてるのに。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
★★★★★自己否定が解消される本
✨子育てに役立つ一言
▷本当の自信。それは、実はやさしさです。
北海道でロケット丸ごと全部自分達でつくり、打ち上げる会社を経営されている植松さん。人口衛生も丸ごと全部作れるんだとか。そんな会社が日本にあるのか、と最初はびっくりして読み進めました。読み終わって、なるほど。
たくさんの「大好きなこと」を行動に起こし続け、逆境を乗り越え、仲間と一緒に進んできた人なんだなと感じました。
子供向けに書かれた内容かと思いきや、子供の頃大好きだったことを忘れかけている大人が読むと、その純粋な気持ちを思い出し涙が出てくる一冊だと思います。私はたぶん、3回は泣きました。。
子育てママさんから、自己肯定感が低い自分が子育てをしていいのか、という話を聴くことがよくあります。自己否定、マイナス思考、ネガティブ思考が良くないというミカタがあるのかなと感じます。
そんな時に読むと「なんだ、私にもできる」と思えて、自信が湧いてくるのです。そして、最も勇気づけられた一言が本の一番最後に書かれていた「本当の自信。それは実は、やさしさです」でした。
夢をいっぱい持って、自分にできることを増やしておけば、たくさんの人の困りごとを解決することができる。それが夢を叶えることであり、いい仕事をし自信を増やすことだと。
でも、毎日忙しく「やるべきこと」に追われていると、どうしても「夢」とかって、他人事のような気になりませんか?そんなことより、ご飯作って洗濯して仕事行ってお迎えしないと終わらない!
1,2年はそれでも頑張れます。3,4年経つと、心が疲れている自分がいることに気づきます。「あれ、私何のために生きているんだっけ?」と。社会から切り離され、どことなく自信がない。
でもね。
本当の自信は、やさしさなんですって。ママは、毎日家族のために生きています。存在そのものが「やさしさ」です。子供を産みおとした瞬間から、この子のためにと必死で毎日生きています。大きくなってもそれは変わりません。
だから、ママは自信を持っていい。そう思えた一言でした。
そして、少し余裕がでてきたら、自分の子供のためだけでなく、他の人のためになることに対象を広げていけばいい。まるで子供のように心をふるわせながら、自分が大好きなことや、やってみたいことも書き出す。
そうやって自分が心からやりたいことを行動にしていくことで、ママに自信が出てくるのだと思います。30分もあればざっと読める量なので、ぜひ育児の合間に手に取ってみてくださ。
✨印象に残ったことば
▷自信と夢はつながっていますから、夢も1つじゃないほうがいい
▷目標は「自分のためになること」と「人のためになること」で決めたいものです
▷「どうせ」という言葉が出るうちは、心の中にはまだ、頑張りたい自分がいるということ
▷心をふるわせれば夢はどんどん見つかります。
▷君の最高の味方は君自身です。
▷マイナス思考は、他の人が見落としている穴を見つける能力があるということ。
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最後まで読んでいただきありがとうございます -
この本を読むと、小さな自信が湧いてきます♪
植松 努さん。
北海道でロケットを作って飛ばす町工場の社長さん。社員はたった20人。だけど、宇宙と同じ無重力状態を地上で作り出せる実験施設があり、そんな施設はドイツの研究所とNASAとここにしかないそうです‼︎
とっても優しい言葉で書かれているので、小学生〜10代の子達に向けて書かれた本なのかな?と思いますが、大人が読んでもなるほど!と頷けることがたくさんありました。
特に、子育てしている身からすると子どもたちにとって本当に大切なことは何か?ということに気づかせてくれる一冊だと思いました。
“歩くことをあきらめる赤ちゃんはいない”という言葉に、確かにそうだ‼︎と思いました。でも、だんだんと自信を無くしてしまったり、失敗を恐れたりしてしまうのは何故なのでしょう?
子どもたちには「失敗は成功の素だよ!」と言いながら、自分自身は何も挑戦せず、失敗しないように生きてきたことに気づきました。
今まで子ども中心で家事に追われて気づいたら一日が終わっていて、自分のやりたいことをやる余裕もなく、考えることもなく過ごしていたので、まずはやりたいことを探すことからだなと思いました。
「ほめられプレッシャー」という言葉も、「褒めて伸ばす」ということに囚われすぎて、子どものことを何でもかんでも褒めすぎて褒められることしかやらない子にしてしまっている気がしてきました。大事なのは、"ほめられなくてもいいから、本当に自分の好きなことをすること"本当にその通りだと思います。
一生懸命何かをやっている時も、ちょっと立ち止まって‼︎
“その一生懸命は誰かに言われたからなのか、自分がやりたいからなのか"
“夢とは、大好きなことや、やってみたいこと。
仕事は、人の役に立つこと。”
夢で食べていこうと思わなければ、たいていの夢はわりと簡単に叶います。
→去年からやりたいことリストを年末年始に作って、少しずつ叶えているところなので、これは実感しているところです。
いい学歴とは、運転免許みたいなもので、これまでの時代は重宝されてきたがこれからの時代はそうではない。
ルールを守り、決まり通りにやることはこれからはロボットの仕事となる。大事なのは人と違ってもいいから自分の好きなことを突き詰めること。
小さく試すというのも大切だと気づかされました。スモールステップ。そのために、紙に書き出してみる。不安なこともあれば、紙に書く。
失敗とは、やったことがないことに挑戦したという証‼︎失敗した自分を責めてはいけない。
「できない理由」を並べる大人たち。私自身もそうならないように気をつけなくてはいけないと思いました。ついつい、大人の都合を子どもたちに押し付けがちになってしまうけど、いつもは無理でもできる時は子どもたちのやりたいことにとことん付き合ってあげられる私でいたいと思いました。
一番大切なのは、君の命です。
学校に行けなくなってしまったとしても大丈夫。
○「弱い自分」を見せる勇気
アメリカ人の宇宙研究者と、日本人の宇宙の研究者が、工場に来た話。
やり方を教えずにロケットを作ってもらう。
→日本人:最後まで一言もしゃべらず一人で黙々と作業。
半分以上のロケットが空中でバラバラに!
→アメリカ人:作業開始と同時に立ち上がって歩いて、わからないところを聞いてまわる人、おしゃべりする人など。
ロケットの打上は全部成功!
日本人は「わからない」と言えず一人でなんとかしようとして失敗。
アメリカ人はわからないことはお互い教え合った!
知らないことを「知らない」という。
わからないことを「わからない」という。
‥これは私がなかなかできなかったことだなぁと反省しました。わかったふりをして、一人でやった方がいいと考えることがよくありましたが、最近はみんなでやった方が楽しいし、自分だけでは思いつかなかったアイデアも出てきたりして協力してやることの大切さを身に沁みて感じます。
○植松さんは就職した当時、浮いていたが一人だけとても気にかけてくれる人がいた。明るくて性格が良くて、背が高くてイケメンでスポーツマンの彼。断っても断っても誘ってくるので、とうとう断りきれず、スキーへ一緒に行く事に。そして植松さんが滑り出すと「植松、すごいじゃん」と驚く彼。北海道で生まれ育った植松さんにとっては普通にできることが、彼にはできなかったのです。でも、コツを教えてあげるとすぐに上達しました。そして会社のみんなに「植松はスキーの名人だぞ。」と宣伝してくれて、スキー用品の整備までやるようになって、寮のみんなと仲良くなることができたそうです。何度も何度も諦めずに手を差し出してくれた彼とは、今でも友達ですごく感謝しているという話を読んで、私もウルウルしました。私も誰かにとってそんな存在になれるように努力したいです。
自分の苦しさを話してくれる人がいたら、アドバイスするのではなく、ひたすら聞く!これはこれから先も心がけたいことです。
リーダーシップとは、文字通りリードすることだから、自分が「やるべきだ」と思ったことを誰よりも先にやる人になればいい。 -
今はSNSなどでよく「失敗した人」や「知らないこと」をこれでもかと叩く姿をよく目にする。
そんな社会の風潮に、息苦しさや居心地の悪さを感じて「そんな人には絶対にならない」と思っていた。
ただ、この本を読んで思ったことは、叩く側ではなくても「失敗を恐れて挑戦をしない」ことは叩く側の「同調圧力」に負けてしまっていることかもと感じた。
いつから失敗が恥ずかしいことだと思うようになったのか。
その言葉をきいて、確かに小さい頃は好奇心が旺盛でなんでもとりあえず挑戦してみた。その結果たくさん失敗した。
でも、今の自分は他人からの評価を気にして「手を上げることを恐れている」
「完璧な人間=かっこいい人」と勘違いをしていた事に気づきました。
「何もできない、何も知らない」という事は魅力があるという事、知らないから知りたいと思える、出来ないから出来るようになると嬉しくなる。
変なプライドや他人の評価にこだわる事なく
弱い自分を見せる勇気を持とうと思います。
失敗はやったことをやって証。
どうせ無理だとは思わずとりあえずチャレンジしてみる。これをモットーに社会に飛び出てみようと思う。
そして、個人的に胸に刺さったのは
「おしつけの愛」の話です。
私自身、ついつい見返りを求めてしまう。
それをしないために、関わる人、これから関わるすべての人を尊重して、尊敬して行きたいと思います。 -
示唆に富み、面白い
中高生はもちろん、子を持つ親、働く大人にもお薦め
◾️失敗は君を強くたくましくし、君に自信をつけ、君をやさしくする。失敗を認められる人は、人の失敗も受け入れられるし、失敗をした誰かを助けることもできるだろう。
◾️大事なのは、生き延びること。生き延びたら、またチャレンジできるから。心の問題はむし歯と同じで、我慢をするほど悪化する。心がつらくて「もういやだ」と思ったら、「いやだ!」と言っていい。それすら言えないくらい弱ってしまったときは、黙って逃げてしまえばいい。
→昔は理解できなかったと思うけど、今は理解できる。 -
【読む目的】
①夢をもって生きることの大切さを考えたいと思った
②押し付けの学校教育をぶっ壊すためのアイデア収集
【読了後】
・「どうせ無理」と自信を無くして諦めてしまう人に読んでほしい本。自信がない人は、自分の行動を抑制してしまい、さらに自信が無くなっていく。連鎖する。
・もしくは、自分より下の人を見つけて、馬鹿にしたり悪口を言ったりして、偽りの自信を作ろうとする。
・本当の自信とは、自分を認めることができる、自分を信じることができること。
・自分の好きなことややりたいことが多いほど、個性が生まれ、自分に自信をもてるようになる。
・自分の好きなことも夢もたくさんあるといい。 -
小中学生向けに書かれたのかなと思うような平易な言葉で綴られた本。でも大人にも響くところはたくさんありました。「夢とは、大好きなことや、やってみたいこと。仕事は、人の役に立つこと。」「1人なら、自分の思いどおりにスイスイできます。でも、それは1人分です。1人でできないことは、一緒にやってくれる人を見つけなければなりません。そんな人を見つけるのは難しいし、見つかっても自分の思うようにはならない。それでも投げ出さずに、人とかかわり続けることで、1人ではできないことができる。本当の仲間ができています。」 -
【概略】
無限の可能性にあふれていた、というより「無敵」だった赤ちゃんや小さな頃の自分、いつから「どうせ無理」という言葉でもって自分の可能性に蓋をしめてきたのだろう?また、いつから周囲が自分に対して「どうせ無理」という言葉でもって自分の進みたい道に立ちはだかるようになったのだろう。「どうせ無理」という言葉を言われ続けつつも、飛ばし続けた紙飛行機にのせた想いは、いつしか宇宙にまで広がった。宇宙ロケットを飛ばす会社の社長さんによる「どうせ無理」を取り除くお話。
2018年05月28日 読了
2020年09月02日 読了
【書評】
人生のバイブル10冊(和書)の1冊(2020年9月9日時点)。今月(2020年9月)に YouTube に up 予定の「独りビブリオバトル」で紹介したくてまた読んでみた。
このテの本って凄く難しいと思っていて。というのは、耳障りのよい言葉やフレーズ(たとえば「頑張らなくていい」とか、「あなたは最高だ」とか・・・って、なんて陳腐なフレーズしか思い浮かばないのだ)の羅列ばかりで、そのあと「じゃあ新たに踏み出す一歩目はどうすればいいのだろう?」って部分、触れてないことがあったりする。もちろん癒されるために読む本だってあるからそれを否定するものではないけれどね。この本は、まずは読み手の心を開く(著者である植松さんの言葉がスッと入っていきやすいように)ような内容ですすみ、後半に「はじめの一歩」が記されている。その点が凄くイイのだよねぇ。
「独りビブリオバトル」でも話そうと思っているけど、キーとなるのは「自分との対話」なのじゃないかなと。それを植松さんは本書では「紙」という素材を使ってみたらと提案してた。デジタル世代はわからないけど、アナログ世代である自分は生き物である人間にとってはアナログ要素は、そして、「少し手間をかける」という行動は実は有益だと思っていて。「紙」を使った対話については「なるほど」と思った。
もう一つ、特にこれからの将来(特に仕事という意味で)を考えようとする若者(うーん、違うなー、自分も含めた全世代の人間かな。なにせ100歳まで生きる時代だから 笑)の、「夢」「なりたいもの(こと)」の可能性の狭め方についての逆説、可能性の広げ方について述べられてた部分、興味深かったね。これは以前にも読んだ「具体と抽象」と通じるところがあって。たとえば「サッカー選手になりたい」となると具体度が凄く上がるけど、少し抽象度を上げて(縛りをゆるめて)「サッカーにかかわる職業」としてみたら随分変わるよね。勿論、尖った先の、さらに向こう側に進むって素晴らしいことだしそれを否定するものじゃないし、それこそ人外の世界に飛び込むぐらい狂気をまとってやらないと掴めないものもあるのだけど、若い時にゼロイチ過ぎると、「夢」の外に入っちゃった時、辛いしね。そういう意味では本書での話ではないけど「名詞」で将来を決めるのではなく「動詞」で将来を決めるってのも、アリだよね。
この本に限らず、自分は大人、しかも45歳という年齢になった立場で「うんうん」と理解して、そして実践したく読んでる。けど、たとえば自分が親という立場だったとして、自身の子どもにどうやってこの感覚を自覚してもらえるかとなると、凄く難しさを感じてしまう。それは自分が「どうせ無理」と言われてきて、それを「反骨心」ではね返してきてしまって、さらにそれで過信しちゃって周囲に「どうせ無理」と言っちゃってしまったフェーズを経験しちゃってるから(笑)この辺りは「独りビブリオバトル」で語ろう(笑)
当事者意識を持ちながら本を読むと、きっと楽しく、きっと悶々とすると思う(笑)この本に限らずね。