- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569792224
作品紹介・あらすじ
父の最後の映画。家族で過ごす、最後の時間。彼らの台詞は真実か、演技か。「東京バンドワゴン」シリーズの著者が描く家族の肖像。
感想・レビュー・書評
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様々な形で家族の繫がりをテーマに描いていることが多いような著者ですが、この作品がとりあえずマイベスト!かも。
作中に漂う小津安二郎作品のような空気感とか大好き。
往年の名優、笠松市郎。
かつての妻で幻の大女優とされる四ノ宮睦子。
二人の息子で俳優の園田準一。
母違いで準一と親子程に年の違う次男で若手俳優の岡本裕。
裕の婚約者で新進の女優のニ品真里。
かつて市郎、睦子、準一が家族として暮らしていた家に1週間の間集い、その日常を映画に、市郎の遺作としてフィルムに納めるという企画にのった5人の、演技とも素ともつかない駆け引きのお話。
作中、準一が子供の頃、ご飯に牛乳をかけて食べていたということで皆で試すんですが、最近観たドラマでは野菜スティックに牛乳かけて食べてた。。。 -
父親と息子二人、わかれた妻、息子の婚約者がそれぞれ自分を演じる映画。
簡単な台本があるだけの半分ドキュメンタリーのような撮影現場のお話し。 -
一本の映画を観終えたような、昔ながらのホームドラマを見守ったような読後感だった。お芝居ものはすきな筈だけれど、入り込めなかった。視点がころころ変わることも若干の落ち着かなさを感じてしまった。
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離れて暮らしていた名優一家が父が残された時間を映画に撮ることを目的にかつてともに暮らした古い家に集まる。
撮影と現実が交錯する日々のお話。
たんたんと… -
読み始めたとき、いったい何の話なのか、わかりませんでした。家族の話だったんですね。もっと分かりやすく小説にすることもできたのでしょうが、こういう風にまとめたということでしょうか。
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ばらばらになった家族が俳優としてカメラの前で家族を演じる。小路幸也は引き出しが多い作家である。
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本物の家族が家族として映画に出演する。それぞれの視点から語られる家族の話。
2015/2/6 -
☆☆☆3つ
この本、本日の日帰り出張だけで読了しました。まあ、そこそこ読みやすかったので。
しかしまあ小路幸也という作家さんは沢山の引き出しをもっていますなぁ。
色々なジャンルの作品があちこちにある。
そして、今回の作品はどんなジャンルにあてはまるかちょっと、うーんと考えてしまうような設定のお話です。
で、小路幸也さんにわお願いが。
早く時代小説を書いておくれ。
あ、あとSFもいいかも。
頑張ってぇ。いやほんと応援してますから。
すまぬ。
小路幸也は「東京バンドワゴン」シリーズしか読んでいないので、次に読むとしたらコレにしようかな、、...
小路幸也は「東京バンドワゴン」シリーズしか読んでいないので、次に読むとしたらコレにしようかな、、、