孫正義「規格外」の仕事術―なぜソフトバンクは逆境でこそ強いのか (PHPビジネス新書 157)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569794730

感想・レビュー・書評

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  • 三木さんの著書はこれで5冊目の読了。

    全てが元社長室長として最も身近に接してきた日本を代表する世界的な経営者であるソフトバンク社長の孫正義氏について書かれたもの。

    2011年1月5日第1班第1刷発行と12年も前に書かれた本ではありますが、学び多き一冊です。

    第1章 孫正義・壮大なる未来ビジョン
    第2章 孫正義・逆転の成功法則
    第3章 孫正義・「規格外」の仕事術

    3章からなる本書、興味深く読み終えました。

    三木さんの著書との出会いでもあり、大切にしている一冊「孫社長にたたきこまれたすごい「数値化」仕事術」と出会ってからは今まで以上に数字には強く意識をするようになりましたが、改めて数字で語る重要さを思い出しました。

    先ず印象に残ったのは「事業計画は1000パターンもってこい」のフレーズです。

    私がこの指示を受ければ...

    1000パターンを編み出す方法が記されていましたが、自分の血肉としていきたい。

    そして「発表してしまえば、不可能も可能になる」というフレーズ。

    私自身、自分にプレッシャーをかける為、周囲に自分の目標を声に出して発表してくることを意識しやってきましたが、全てを達成出来たかと言えば決してそんな事は無く、改めて自分の弱さを痛感。

    又、積読になっていますが、プレゼンについても本書の中で触れられている部分があり、是非とも自身の成長の為、取り入れていこうと思いました。


    説明
    内容紹介
    今、最も旬な経営者であるソフトバンク社長・孫正義。その規格外の仕事術を、社長室長として間近から見てきた人物がリアルに語るのが本書。 まずは経営者として、「三百年続く企業」を目指すという壮大なビジョンに秘められた意図や、マイナスをプラスに変えていく逆転の戦略や発想を取り上げる。ブロードバンド事業、携帯電話事業参入、iPhone発売といったターニングポイントを例に出しながら、「発表してしまえば、不可能も可能になる」「数字で語れない幹部は去れ!」「事業計画は1000パターンもってこい」といった独自の経営観を紹介していく。 そして後半では、「常に数字で語る」「ツイッター活用」「プレゼン術」といった具体的な仕事術について触れる。 孫正義の近くにいた著者だけに、リアルな話も満載。そのパワーの秘密がわかる一冊。
    内容(「BOOK」データベースより)
    今、最も旬な経営者であるソフトバンク社長・孫正義。その規格外の仕事術を、元社長室長として間近から見た人物がリアルに語るのが本書。「三百年続く企業」を目指すという壮大なビジョンに秘められた意図から、マイナスをプラスに変えていく逆転の戦略や発想、そして「常に数字で語る」「ツイッター活用」「プレゼン術」といった具体的な仕事術まで、そのパワーの秘密を縦横に説く。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    三木/雄信
    1972年福岡県生まれ。1998年ソフトバンク株式会社に入社。2000年より同社社長室長となる。Yahoo!BB事業の立ち上げやナスダック・ジャパンの設立、日本債券信用銀行(現あおぞら銀行)の買収案件などにプロジェクト・マネージャーとして関わる。2006年にジャパン・フラッグシップ・プロジェクト株式会社を設立し、現在、同社代表取締役社長兼CEO。ベンチャーから上場企業まで数多くの社外取締役・監査役も務める。日本年金機構(旧社会保険庁)では理事(非常勤)として改革を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 孫さんの何がすごいかって、スピードや数字などは明確だが
    やっぱり信念や誠実さなんだと思う。
    ADSLの時の、10営業日がんばります宣言。
    朝令暮改で現場を何としても動かす気概。
    個人情報が流出した時の逃げない対応。
    やはり心を鍛えることが、良い経営者になるためには必須だと思うので
    あらためて自身の心と向き合おうと思えた。
    あと、訓練によって発明脳を作っていくという話は
    自分のメンタルブロックもあるなぁと反省した。
    0→1もやってなかっただけで、
    訓練すればたぶん普通にできるはずとマインドセットすることにした。

  • 今、日本で最も勢いのある会社のひとつ、ソフトバンク。この書はそのソフトバンクの社長孫正義についてどんな人なのか、経営理念や手腕、人間性、ビジョンといった視点からアプローチを試みたものである。
    前半はソフトバンクの三百年続く組織づくりについて、後半は孫正義のグループ経営者としての仕事術およびソフトバンクで孫正義に要求されるビジネスパーソンとしての仕事のやり方について。
    著者はソフトバンク株式会社元社長室長の三木雄信。孫正義分析の角度も納得できる。
    それにしても孫正義、Yahoo! BBにソフトバンクの創業者、アイパッドとiPhoneの仕掛け人…大した日本人がいたもんだよ。

  • だいぶ規格外なんだけど、基本のことをtoo muchにやってるだけなんだよなと。

  • 孫正義氏について知りたくて読書。

    孫正義氏の側近だった著者が体験や見聞きした内容をまとめている。

    現在、エネルギー事業を手がけようとしているソフトバンクグループ。ますます注目される経営者の1人といえる。

    判断力、行動力、実行力のいずれもが桁違いに早いと思った。

    同社は300年企業を視野に入れて後継者を育てようとしているらしい。経営者とともに沈んだダイエーを反面教師にして。

    読書時間:約1時間

  •  私が見たところ、ソフトバンクグループのなかで株式を上場・公開するなど、成長した会社の社長は孫正義にしたがうだけではなく、自分の頭で一度考えて、それ以外にも必要な手当てをした。
    孫正義から方向性の指示をもらったら、その事業の担当者はいったんは自分の頭で考えることが必要なのだ。

    自立した経営者になるには、自分で独立して社長を経験するしかないと感じた。

    常に未来がどのようになるかを想像力を働かせながら、ビジョンを思い描いていく。
    孫正義は自分自身が「一生五十年計画」を持っているように、経営者が自分自身の人生について確かな計画を持つことは当然としているのだ。自分の人生について計画を持っていない人間が何万人もの従業員の会社の社長になり、その進む道筋を示すことなどできないと考えるのは孫正義にとっては当然といえば当然である。

    孫正義はソフトバンクが永続するグループになるためのキーワードは「多様性」だと考えている。

    孫正義は数字を勘で理解できる。
    それは日々の訓練のたわものである。たとえば、孫正義は朝に新聞を読む際、ある会社の決算について書いてある記事は、読む前に売り上げや利益などを予想するのだ。これを日常の生活でも仕事の上でもすべての場面でやっている。こういった数字を予想するためには、事業計画の作成と同じ様なことを頭の中で瞬時にやら無ければならない。だから自然と彼の「勘」は鋭くなる。

    一度上げた目標の数字のハードルを下げることはない。孫正義はあらゆることの数字の実績を覚えておいてその数字を達成したら次には最低でもその数字を達成することが求められる。これが孫正義の方向感覚である。

    株主総会では孫正義がすべて理解し責任をもって答えている。また、質問にたいして真摯に答えることを自分自身の責務と考えている。株主の質問に対して時間が長くなるからといって打ち切ることはしない。一つずつ丁寧に答えていく。

  • 自らの律し方が徹底されている。

  • 孫さんがどんな風に今の(この本発行の2010年代)会社を作り上げたのかはわかった。
    ただ、同じエピソードを何度もほんの少し違う角度から書いているので、「あ、さっきも言ってた」という感じになってしまうのが、残念。
    でも、そのせいで頭に残るのだから、著者の戦略なのか?

  • 孫さんはどの様に仕事に向かっているのか?

    →規格外のスケールで考えるとマイナスの要素をプラスに変えてしまう逆転の発想
    事業計画のパターンを多く作るには、切り口の軸を考える
    継続的な発展企業を作るためには、大河となるプラットフォームを構築する

  • 志。スピード。計算されたリスクテイク。間違いなく稀有の経営者だ。

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著者プロフィール

1972 年、福岡県生まれ。東京大学経済学部経営学科卒。三菱地所㈱を経てソフトバンク㈱に入社。27 歳で同社社長室長に就任。孫正義氏のもとで「ナスダック・ジャパン市場開設」「日本債券信用銀行(現・あおぞら銀行)買収案件」「Yahoo! BB 事業」などにプロジェクト・マネジャーとして関わる。2006 年にジャパン・フラッグシップ・プロジェクト㈱を設立し、同社代表取締役社長に就任。同年、子会社のトライオン㈱を設立し、2013 年に英会話スクール事業に進出。2015 年には英語学習1年完全サポートプログラム『TORAIZ』(トライズ)を開始し、日本の英語教育を抜本的に変えていくことを目指している。また自社経営のかたわら、東証一部上場企業、マザーズ公開企業をはじめ複数の取締役・監査役を務める。その一方で、厚生労働省年金記録問題諮問委員など、公職も多数経験。著書に、『すごい「数値化」仕事術』(PHP 研究所)、『[新書版]海外経験ゼロでも仕事が忙しくても「英語は1年」でマスターできる』『【新書版】A4 一枚勉強法』(ともにPHP ビジネス新書)ほか多数。

「2023年 『孫社長のプロジェクトを最短で達成した 仕事が速いチームのすごい仕組み』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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