マクドナルドの経済学

  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569796628

作品紹介・あらすじ

デフレでも来店客が増える経営とは?日本を代表する経済学者と外食産業のリーダーが徹底議論。

感想・レビュー・書評

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  • ひきつづき、勉強のためもう一冊。かなーり、かぶっているところもあり、若干飛ばし読み気味。(原田さんの、もう一冊購入済みなんですけど。)でも、一番最後の労務管理・生産性に関するところが、なかなか興味深かったです。社員の平均残業時間5時間だって。へー。   (以下、関係無い話ですが…)職業柄、どうしても気になる誤植。あるページのグラフのタイトル(けっこうデカい文字)が「男女別社員敵」となってまして。。。「男女別社員数」の間違いだと思うのですが、こういうのって、タイピングを日本人がやってたら、ありえない間違いだと思うのですが…。というところにも思いを馳せてみたり。

  • まあまあです。

  • マック(アップル)の社長からマック(マクドナルド)の社長へ、と話題になった頃購入しました。

  • 7月20日 ハンバーガーの日 にちなんで選書

  • マクドナルドの戦略について、対談形式でわかりやすく書かれた本。マックは安値競争をしているようで、実は、高価格で勝負していることがわかった。高いサービスへの熱意はすごい。

  • 元マクドナルドCEOの原田氏と経済学者の伊藤元重氏が2012年に対談した際の本。

    感想。
    読みやすい。

    備忘録。
    ・成熟市場の中での成長。かつ人口減少と高齢化が進む日本市場の中だけでビジネス展開。それでも2012年当時、売上を伸ばす。
    ・成熟市場とはいってもその中で大きな変化が続いている。ライフスタイル、ITの変化とか。
    ・マクドナルドは作り置きを止める。作り置きだとコンビニと同じ。
    ・IEOは当時7.7兆円の市場規模で、うち3割がコンビニ中食。
    ・確実に新規顧客を増やし、少しずつでも、確実に売上とマーケットシェアを伸ばし続けることが、利益の源泉。
    ・どんなに少子高齢化が進んでも、キッズ&ファミリーと若者がメインターゲット。シルバー向け健康食品の提供はブランドイメージを損なう。
    ・QSR、クイック・サービス・レストラン。
    ・ビーフは豪州とニュージーランド。ポークはアメリカ。チキンはタイと中国、ポテトはアメリカ、野菜は日本。
    ・デリバリーは、マクドナルドの提供する価値が利便性であり、デリバリーが利便性。

  • さまざまな事故が続いたことが原因になっはいるが、最近の落ち込みっぷりは恐ろしい。
    アメリカでは『ミレニアルズ』なる世代は、より健康志向、買い物はネット、保有より共有と我々とは全く異なる価値観を有しているとの話も耳にする。
    例え事故がなかったとしても、今の時代なら絶頂期に書かれたこの本の内容を忠実に守っても、同じ結果を出せたのかどうかはわからないが、グローバル企業ならではの情報収集力を持って大きな変革を成し遂げるのではないだろうか。

  • 減速を続けるマクドナルド。
    なぜ、減速を続けることになったのか?
    それを 原田泳幸が 語った中にないだろうか。

    成熟市場での成長戦略。
    変化を続けることこそが成長の原動力。
    投資をしない企業は生き残れない。
    量的な拡大はかならず壁に突き当たる。
    時間価値を実現する。

    原田泳幸(1948年生まれ)は 2004年より マクドナルドで。
    1年間で 16億人 
    全店舗2011年 年間売上 5400億円 3300店舗 クルーが16万人。
    IEO 気軽に食べる食 7.7兆円の市場。コンビニは 30%を占める。
    顧客獲得率、来店頻度、客単価。カスタマーリテンション。

    バリュープロポジション
    価値と 利便性;時間短縮。
    パーミッションマーケティングのビジネスモデル。

    マクドナルドらしさを失わず、顧客ニーズを正確につかむ。

    プラットフォームを重視した経営
    利益をあげられるシステム。

    メイドフォー・ユー
    クイックサービスレストラン QSR
    トータルエクスペリエンスタイム TET
    サプライチェーンの改革
    『発注や需要予測のデータ、プロモーションの効果測定などの情報システム』
    価値と価格の両立。
    デマンドベースプライシング。
    マックデリバリー。
    顧客満足度。

    1992年頃から 供給が余り 需要が足りない状況が続いている。

    食べ物には 「先味」「中味」「後味」があり、一番大切なものは 「後味」である。

    QSC&V 品質、サービス、清潔さ&価値。
    「明日のお客様を今日呼ぶ」

    やぁ。カタカナが 多すぎて よくわからないような感じ。
    マクドナルド業界言葉が 多過ぎる。

  • ・コア商品の販売力を高めていくために、適時的確に新商品を出して新規顧客を獲得する

    ・トータル・エクスペリエンス・タイム
     ・3分30秒以内

    ・QSR(クイック・サービス・レストラン)

    ・ゴールドスタンダード

    ・マックデリバリー
     ・東京都、神奈川県の一部エリアでテスト実施
     ・オーダー受付時間:11時〜22時
     ・1500円から
     ・配達料は1回300円

    ・オールジャパンクルーコンテスト(16万人のクルー)

    ・店舗教育・・・DSを用いてゲーム感覚で覚える

  • 2つのマック、アップルとマクドナルド日本法人を率いた、原田氏の、マクドナルドでの取り組みを比較的平易な言葉で書いた対談形式の本。グロカリぜーション?を地でゆく人の本だけに面白い。とってもアメリカな、パテの味とポテトの味、それだけはコアとしてグローバル、日本のトヨタチックなやり方やオリジナルなメニューをどんどん取り組む。いい感じですね。

    対談本の割りに読みやすく、わかりやすい。
    ☆4


    目次

    序章 マクドナルドの成長モデル
    成熟市場のなかでの成長
    変化こそ成長の原動力
    投資をしない企業は生き残れない
    効率的サプライチェーンの徹底
    グローバル企業としてのマクドナルド

    第1章 流されない経営
    「外食の王」の秘訣
    消費社会をどう見るか
    変わる食の世界
    7.7兆円「lEO」市場の熾烈な争い
    少なくとも3年先を見据えた戦略が必要
    高齢化対策よりも顧客の保持を
    なぜ沖縄の売り上げが高いのか
    人生のそれぞれのステージで接してもらう
    顧客獲得率を上げるために
    コア商品の販売力を高めるためのコーヒー戦略
    マクドナルドの「ゴールドスタンダード」
    バリューと利便性の提案
    お客様の声に迎合しすぎないこと
    1971年の日本と似ている中国市場
    マクドナルドのプラットフォーム戦略
    統一化された商品ラインをつくる

    第2章 マックの店舗で行なっていること
    「3分30秒以内」に出す
    「つくり置き」は効率が悪い
    最も投資しなければいけないのは店舗
    店長やクルーが駆け回っているのは問題
    行列ができると背筋が寒くなる
    サプライチェーンの改革なくしてヒット商品なし
    円高も円安も織り込み済み
    一企業の立場でTPPを判断してはならない
    ブランドの飽和という問題
    「TG」の劇的な変化
    新しい「流通業者」の誕生
    価格のリスクに対して敏感
    ドライブスルーが成長株
    消費地点はつねに動いている
    フランチャイズビジネスの改革
    マイケル・ポーターが提唱する「第三の競争相手」
    「マックデリバリー」の戦略
    変化への対応より自社の価値基準にかなうかどうか
    愛好者が同じ店舗に行くとは限らない
    「後味」をいかにおいしく仕上げるか
    まず店舗で働く人の満足度を上げること
    モチベーションは時給ではない
    人生の輝きが一変する
    「ハンバーガー大学」で学ぶこと
    業績を維持する「永遠のQSC」
    「とことんやる」リーダーが欲しい
    メニューのポートフォリオを考える
    「あと20円」がいえるかどうか
    競合他社には真似できない

    マクドナルドデータ集

    第3章 ローカルとグローバルのあいだ
    マクドナルドの本質は「アメリカ」
    ローカルメニューとグローバルコアのバランス
    「外国人を入れてグローバルビジネスをする」のは正しいか
    「入社式」は世界の非常識?
    イノベーションとオペレーションの両立
    新製品とコモディティのバランス
    コーヒー無料化の劇的な効果
    価格競争は体力の消耗につながる
    "Big America"の挑戦
    アメリカンテイストの証明
    たんに「大きい」「多い」という意味ではない
    街を歩くと「ひらめき」が

    第4章 「明日の顧客」を「今日呼ぶ」ために
    残業をしないと来年の利益につながる
    余分な予定を入れないこと
    メモや手帳は不要
    残業する人は仕事を考え抜いていない
    必要論はエクスキューズにすぎない
    わずか95秒で勝負が決まる世界
    パワーポイントよりも「絵」
    会議は1回で決める
    「仕事が人生のすべて」ではない
    それは本当に失敗だったのか?
    真の理由に気づけなければ成功ではない

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著者プロフィール

長崎県佐世保市出身。元アップルコンピュータ株式会社代表取締役社長兼米国アップルコンピュータ社副社長。2004年よりマクドナルドCEOに就任。前任の創業者社長である藤田田が進めてきたバリュー戦略の見直しを次々に打ち出し、行き過ぎた安売りで失墜したマクドナルドのブランドイメージの建て直しに奔走、短期間で建て直した。その経営手腕の評価から、2009年12月に「GQ Men of the Year 2009」の一人に選ばれ、2011年10月には日本経団連の関連組織である経済広報センターより「企業広報経営者賞」を受賞した。その後、2013年6月にソニーとベネッセホールディングスの社外取締役に就任。2013年8月27日付けで日本マクドナルドの社長を退任。現在は日本マクドナルドホールディンクス株式会社の代表取締役会長兼社長兼CEOを務める。

「2014年 『バトンタッチ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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