日本企業にいま大切なこと (PHP新書)

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  • PHP研究所 (2011年8月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569797137

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日本企業にいま大切なこと (PHP新書)の感想・レビュー・書評

  • 現場の技術や知識の蓄積を外からのブラックボックスとして持っておかなければ、ノウハウはどんどん模倣され、流出する。
    効率第一主義の偏重は、未来につながる活力が生まれる「あそび」や「むだ」も削ってしまった。
    現状を変えるためには、現場や職場という「場」の結びつきを強め、そこに立脚したマネジメントを行う必要がある。
    そのことは、組織力や機動性、イノベーションなどを育むことにつながる。
    過去の日本企業も、現代のイノベーターであるアップルも、現場の日常を非日常ぐらいに極めることでイノベーションを行ってきたという。
    確かに、現代は日本企業に関わらず、理論および効率性に流され過ぎているのかもしれない。
    グローバル化して目先や環境が変わった分、浮足立ってしまったかもしれないが、足元を見直し、組織の在り方を考え直す時に至ったのだと感じた。

  • 一橋MBAの野中郁次郎教授と、早稲田MBAの遠藤功教授の共著。対談をまとめた本だ。震災後に追記されている部分もあり、震災時のリーダーシップ(中央)のあり方や、現場の復興状況などについて記されている。とくに中央のあり方に関しては厳しく批判的に書いてあり、「たしかにそうだよなぁ」なんて共感することしばしば。
    また、現場での復興活動についても、遠藤教授の「現場力」の視点で語られており、企業活動においても現場の力がとても大切であることを再認識できた一冊だ。
    日本企業の底力、日本文化の尊さが論理的に展開されているので、またに“復興応援本”ともいえ、ビジネスマンとして常に心がけていたいことが多い。
    かなり日本贔屓な論調だが、自国をここまで褒めてあるとかえって気持ちがいいものである。

  • 言わずと知れた著名人

    日本人が当たり前と思っていることが、世界トップランクの競争力をもつ。そこに気づけるかなんだろう

  • 2人の著名な経営学者が思いの丈を語る、200ページの新書にはあまりにも濃すぎる内容だと感じました。現場を元気よく率いていくリーダーと、力を合わせて業務に取り組む従業員たち、という全員野球的な企業共同体のイメージ。

  • 何かある種の感動を覚えたのは、自分だけかなぁ。
    何をすべきなのか、考えさせられた。

  • 現場力ってのは確かに誇れるぶんかなのかもしれない

  • こういう本って何かふーんって感じだし、読み終わったあとに有益だったと思わない。
    日本の会社は効率を重視するアメリカの企業に影響されて、本来の日本のよさ、現場による力や共同体の善を重んじる考え方や価値観が薄れているという懸念はまぁわからなくもない。てかおれなんでこの本買ったんだろう(笑)それが一番の謎。

  • 野中さんの執筆部分は氏のフロネティックリーダー論。

  • 野中郁次郎と遠藤功という敬愛するお二方の共著なので期待大。そして震災後の日本を踏まえた内容だったこともありぐっと心に迫ります。まぁいわゆる対談というより雑誌連載における交換日記ののりだとは思うんだけど、考え方としてこのお二人は親しいんだろうね。野中先生も抽象的というより具体的な話を好むし。このお二人にかぎらず、震災であろうと何であろうと前を向いて日本の強みを出し続けていくことが大事、というメッセージに心を打たれます。

  • 日本が忘れた日本の強み「暗黙知」や「現場力」を活かすこと。


    日本は情緒的な国。かつての「暗黙知」や「現場力」が、アメリカ的マネジメント手法により軽視されている。短期的成果主義やメール偏重のコミニュケーションなども日本企業の競争力を低下させた。

  • 『失敗の本質』を記された野中郁次郎さんの名前が見えたので、購入。
    やはり読みやすく、説得力のある書だった。
    「日本企業」とあるので、ビジネス関連かと思ったけども、人の生き方や考え方という点で幅広く考えさせられる本だった。

    震災後に出された現代の書で、様々な事例や引用を用いつつ、日本ならではの強みやあるべき姿など、励ましになる書だった。
    企業がここにある提案をそのまま利用できるかはわからないけども、発想を転換させたり周りに流されずに気概を持って生きていく指南がなされている。

    『ビジョンとは「旗」を掲げることです。自社が何をめざすか、自分たちの夢は何かを打ち出し、「旗」を立てることによって、組織は奮い立ちます。「旗」の下に人々は結集し、大きな力を発揮するのです。』

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    【内容(amazonより)】
    「アメリカ型」はもはや古い! 不朽の名著『失敗の本質』で有名な世界的経営学者と、『見える化』を著したローランド・ベルガー日本法人会長が、日本逆転のシナリオを論じた往復対論。
    情緒的、非効率、ガラパゴス……「だから世界では戦えない」と指弾された日本企業は、CSRにコンプライアンスと論理的・科学的経営を妄信してきた。ところがアップルやグーグルをはじめ世界に冠たるグローバル企業は、もはや「アメリカ型」に懐疑的。むしろ「共同体の善」「現場の暗黙知」といった日本の「当たり前」が注目されているのだ。
    日本人自身が忘れた「日本の強み」を自覚せよ。「知識創造理論」を広めた世界的経営学者と「見える化」を唱えた現場主義の経営戦略家が、海外に売り込める日本の価値観を語り合う。
    ----------------
    【目次】
    序章 日本の経営者は「実践知のリーダー」である――野中郁次郎
    第I部 成功している世界企業は「アメリカ型」ではない

    第1章 リーマン・ショックと大震災で何が変わったか
    ・日本企業にはコモングッドの精神がもともと宿っている――野中郁次郎
    ・いまこそ「エコノミック・アニマル」に立ち戻れ――遠藤 功
    第2章 横文字思考の“毒”
    ・コンプライアンスや数字から知恵や勇気は生まれない――野中郁次郎
    ・情緒的な国でどこが悪い――遠藤 功

    第3章 傷ついた日本の「暗黙知」と「現場力」
    ・イノベーションは平凡な日常からしか生まれない――野中郁次郎
    ・愚直なまでに「質」を追求する現場を取り戻せ――遠藤 功

    第II部 海外に売り込める日本の「強み」
    第4章 ムダが多いはずの「総合力」が生きる時代
    ・「ぶら下がり社員」を海外に送り込め――野中郁次郎
    ・「ガラパゴス」こそ日本の「際立ち」の象徴――遠藤 功

    第5章 世界に注目される共同体経営
    ・日本企業の価値観にいまになって欧米が近づいてきた――野中郁次郎
    ・モノや技術だけではなく「価値観」を売れ――遠藤 功

    第6章 優秀な個を結集する「チーム力」
    ・モノづくりに“身体性”を取り戻せ――野中郁次郎
    ・「日本的なもの」を素直に誇れる20代を活用せよ――遠藤 功

    第III部 スティーブ・ジョブズに学ぶ「日本型」リーダーシップ
    第7章 意思決定のスピードをいかに上げるか
    ・社員をその気にさせる「大ボラ」を吹け――野中郁次郎
    ・「職場」という単位に回帰せよ――遠藤 功

    第8章 優秀なミドルをどう育てるか
    ・リーダーは自分の夢や失敗談を語れ――野中郁次郎
    ・現場が元気な会社は「ノリ」がいい――遠藤 功

    第9章 賢慮型リーダーの条件
    ・「ディシジョン」ではなく「ジャッジメント」――野中郁次郎
    ・危機に直面したときの行動で企業の品格は決まる――遠藤 功

    終章 リーダーはつねに現場ととも... 続きを読む

  • 東日本大震災のあとに書かれた本。
    日本の企業が元気を取り戻すために必要なことが書かれている。
    欧米のマネをすることが単純に正しいわけでなく、日本の独自性、国家としての強み(現場力とか)を活かせる方法をとなえています。
    野中先生は、やはりいい。

  • 序 章 日本の経営者は「実践知のリーダー」である
    第Ⅰ部 成功している世界企業は「アメリカ型」ではない
    第Ⅱ部 海外に売り込める日本の「強み」
    第Ⅲ部 スティーブ・ジョブズに学ぶ「日本型」リーダーシップ

  • 読み終えた後、引用に使おうと、ページの端を折ったをみてみると、かなり多く印をつけていた。それだけ、この本がおもしろかったのだといえる。
    震災後に出版されたこともあり、震災についても触れている。
    最初は日本にはモノはつくれても、コトを起こす「イノベーション」を起こすことが苦手であるということに触れている。
    日常を普遍化してとらえそこから必要性のあるものを生み出す、そういった能力が足りないと。
    その次は、グローバル化より日本の強さを売り込め、というもの。世界に進出するために、世界に売り込んでいくためにグローバル化が行われたが、それも飽和状態といえる。ともなると、差別化を図るため、「強み」を示していく必要がある。
    最後は企業のリーダーについて。最後が一番面白かったかな。リーダーは部下をその気にさせなければならない。「大丈夫か?」というのではなく「大丈夫だ!」と言ってやる。よくわかる話だ。

    部下と仕事するとき、基本的に責任は自分がとる。そして、部下に指示を出しながら仕事をこなしていくのだが、そのなかでいくつかの作業を完全に部下へ任せる。部下にも考える(考えさせる)箇所を用意しておく。それは言われたことだけをこなすのではなく、自分で考えさせることもさることながら、それが自分の力で出来たことへの達成感を生み出すため。もちろん、途中途中のサポートはおしまない。

    自分の目的の達成のためならば、他人をどんどん巻き込んでいくようははみ出しものの課長、というのは連想するひとがいなくもない。
    そういった課長などは皆、トップがけしかしているからだ、と書かされているが、あのひともそうなのかな、と考えたりする。

  • 日本企業の強みやあるべき組織運営、ミドルの在り方など、参考になりました。
    効率化や合理化、法令遵守で窮屈になるばかりで、新しい発想や付加価値が生み出しにくくなっていないか?ちょっとした遊び心やノリで柔軟な発想(アイディア)が生まれ、付加価値創出につながる事例は印象に残った。

  • ビジネス界で著名な二人が、日本・欧米企業の成功体験に基づき、日本企業が、これから世界でどのように戦っていけばいいかを指し示した指南書である。

    もともと月刊「VOICE」誌上での両氏の対談をきっかけに、構成を大幅に見なおして互いに加筆・修正を施し、まとめられたものだ。

    だから本書最大の特徴は、良くも悪くも、著者二人が、それぞれの観点からキャッチボール形式で話を展開させている点にある。

    ただし、意見を対立させて話を昇華させていくディベートというよりは、「そうそう、そのとおり。僕もそう思う。なぜなら・・・」というように、ほぼ同じ主張に対して、二人がそれぞれの根拠を述べ、話を広げていく・・・そんな感じだ。

    で、気になる”ほぼ同じ主張”・・・というやつだが、それは本の帯にもあるように「アメリカ型はもはや古い!」ということを指している。

    ところで、先ほどキャッチボール形式とは言ったが、両氏の話が、気持よく噛み合って流れているように感じなかった。その理由だが、一つには、やはり別雑誌(VOICE)向けの記事が基になっているせいだろう。そしてもうひとつには、お互い、それぞれの視点で言いたいこと、引用したいことなどが一杯ありすぎたのだろう。話の展開のさせ方に、しばし強引さを感じることもあった。

    いずれにせよ、繰り返しになるが、両氏の主張は、実際の企業の成功事例をはじめ、ハーバード・ビジネスレビューに載るような世界の権威ある専門家たちの考え方などをベースに展開されている。

    つまり、この本を読むメリットは、たった200ページで、日本企業に求められる・・・いや日本企業がとるべき経営戦略のヒントを得ることできるということではないかと思う。

    多忙を極め、経営戦略に関わる最新本を何冊も読んでられない経営者には、知識を吸収し、頭を整理するのに、うってつけの本となるだろう。

    (書評全文はこちら→http://ryosuke-katsumata.blogspot.jp/2012/09/blog-post_23.html

  • 野中郁次郎さんの「暗黙知」理論を踏襲した内容の一冊。

    昨年の震災直後に書かれた一冊だけあって、日本の中央のリーダーシップの弱さと、それに比べた現場力の強さのコントラストをはっきりと浮かび上がらせながら、日本企業の本来の強さも、欧米型合理主義ではなく、従来の現場力と深いコミュニケーションがら生まれると説く。

    確かに、日本企業からイノベーションが失われ、活気がなくなってきたのと、MBA的な欧米流の合理的経営の導入とは時期を同じくする。その過程で従来の日本の現場力が失われたということはあるだろう。しかし同時に、合理的判断の弱さが日本企業の弱点でもあり、現在も進むグローバル化に乗り遅れてきたという面もあるのではないか。もし、旧来の日本型経営のままであったなら、事態は更に深刻になっていたかもしれないし、現在の窮状は、合理的判断をそれでもまだ充分に実現できなかったこの数十年の結果なのかもしれない。

    日本人がアメリカ人のマネジメントの真似をする必要はなく、日本人の強さを活かすことが重要だと思うが、新書の分量では説明しきれなかったのだろうが、安易に旧来の日本企業の現場のベタベタさを取り戻すことが重要という論調は、少し違和感はある。当然だが、合理的判断力を養いつつも、現場力、集団で協力しつつ成果を生み出す強さを維持しようとする、欲張りな発想こそが求められるのではないか。

  • 野中郁次郎氏は、日本的経営の信者。「会社を好きになる」という感覚や、「情緒的な国」で何が悪い!という。欧米式のコンプライアンスや数字から知恵や勇気は生まれない。ロイヤーが強い会社は、オーバーコンプライアンスになって、自分自身を縛り、身動きがとれなくなっている。社員が残業したくても、法令順守のために許されない。メールやセクハラ、パワハラが人と人との関係性を破壊した。法律家や会計士は、結局のところなんの価値も生み出さないのである。

    グローバルに成功している企業は、必ずしもアメリカ型ではない。そもそも、P&GやIBM、GEといったアメリカのエクセレントカンパニーは経営者も内部昇進であったり、長期雇用をベースにしていたりと、日本的な経営をしている。「株主価値を最大化する」としか言わないアメリカのビジネススクールの思想とは一線を画している。

    日本は、プラクティカルウィズダム(現場の知恵)を重視する。これに対してアメリカは論理的思考でマニュアル重視の仕事をする。主観や価値を排して、過去の事例に基づいてそれを教訓化していくアプローチ、情報処理モデルが、アメリカ式の経営。しかし、過去のデータを分析しても、未来を切り開くことはできない。 

    グローバルに経営しようとするほど、幅広い技術が要求される。どれが役に立つとか立たないとかという短絡的思考で選択と集中をし、捨てることばかり議論されたが、一見非効率にみえる総合電機メーカーも、トータルエンジニアリングの時代になると、総合力が強みになる。

    日本は技術やモノだけでなく、「日本人にとってはあたりまえ」とされる日本的な価値観を売るべきだ。セブンイレブン、セコムのサービスや宅急便の時間指定配達。日本人には当たり前となった価値でも、海外では評価されている。

  •  「知識創造理論」の提唱者野中郁次郎氏と「見える化」による企業の改善活動の推進者遠藤功氏による共著です。
     内容は、日本式経営スタイルの優れた点を改めて再認識させるもので、東日本大震災で大きなダメージを受けた日本企業に対する、著者たちからの再生に向けたエールでもあります。
     本書における野中氏の主張を通底しているコンセプトは、件の「フロネシス(賢慮)」。アリストテレスの思想に遡る「共通善」を価値基準とした「実践知」です。その基本コンセプトを踏まえて、遠藤氏は、得意の現場目線での自説を展開しています。

  • 『日本人自身が忘れた「日本の強み」を自覚せよ。』(裏表紙より)大いに励まされる一冊です。

  • ・モノのイノベーションとコトのイノベーション
    ・ディシジョンではなくジャッジメント

  • ナレッジクリエイティブカンパニーの野中先生とコンサルティングファームで活躍され大学で経営戦略の教鞭をされている遠藤先生の共著です。
    どちらの先生も非常にユニークな考え方の持ち主であり、お二方の意見をまとめて一冊で読めるのは素敵なことです。
    テーマとして日本企業にいま大切なこと。
    表題の通り、今まさに読むべきものであり、とても読み手として、良い方向にはどうすべきかという問いに対して、情熱のある著者の解が本書には記されています。
    特に、日本企業ならではの強み、
    それをより高める必要があると説いています。ムダを排除し、効率的にするといった傾向になりがちですが、逆にイノベーションが生まれなくなるという危惧もあるということ。
    確かに、コスト低減が非常に重要なものでありますが、その場のムダといわれているものも実は新たな革新を産む要因ともなるわけです。そういった点もハッとさせられました。
    多視点のある考え方を持たなくてはと感じる一冊です。

  • 世界的な経営学者、野中さんの日本企業に対する応援メッセージのつもりで読みました。米国企業の物まねでは勝てないこと、日本企業は独自の強さがあること。今度野中さんの話を伺う機会があるので、予習のつもりで。

  • 震災でも明らかになった日本の結束力、誠実さ、礼儀正しさなどは、日本が誇るべき財産であり、日本の武器となる。
    なにもかもアメリカ型に真似ていては、強くなれようがない。
    他と同じことをしていてはダメだ。

    日本でよかった、日本がいい、と誇れるようになろうと思いました。
    ただ、政治の比較には疑問ですが。

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情緒的、非効率、ガラパゴス…「だから世界では戦えない」と指弾された日本企業は、CSRにコンプライアンスと論理的・科学的経営を妄信してきた。ところがアップルやグーグルをはじめ世界に冠たるグローバル企業は、もはや「アメリカ型」に懐疑的。むしろ「共同体の善」「現場の暗黙知」といった日本の「当たり前」が注目されているのだ。日本人自身が忘れた「日本の強み」を自覚せよ。「知識創造理論」を広めた世界的経営学者と「見える化」を唱えた現場主義の経営戦略家が、海外に売り込める日本の価値観を語り合う。

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