- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569800486
作品紹介・あらすじ
「投手分業制」「飛ばないボール」「球数制限」-ピッチャーを取り巻く環境は確実に変化しつつある。それでもなお、変わってほしくないものがある。エースの資格。チームの勝ち負けを一身に背負う絶対的な存在感。味方をも恐れさせる無言の力。年間20勝、完投翌日の連投も辞さなかった以前にくらべ、「真のエース」はもう生まれないのか?阪神時代はエース、移籍後はストッパーとして輝かしい記録と記憶を残した伝説の左腕が、いまプロ野球界に厳しくも熱きメッセージを贈る。「もっともっとわがままになれ!優等生はいらない!」。
感想・レビュー・書評
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元エース投手で救援投手というジャンルを切り開いた江夏が、自身の経験を元に投手論について説いた一冊。
投手の立場から述べており、どれも理論的でとても勉強になった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【速読】江夏といえば論理的であり無骨なところもある&アウトローな人で、本書もその辺の雰囲気がよく出てます。初球外角へのカーブで入る話なんて面白いですしね。江夏が感じている今の野球への物足りなさ、つまり真のエースの不在というのは、突き詰めれば日本野球のエンタメ的な側面の欠如かもしれません。吉田義男が8対7の試合が面白い、と話すのと近似するものを感じます。
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「(日ハムの)斉藤は単に器用なだけ」「一番考えなかったピッチャーは江川」「野茂と東尾は恐怖心を植え付けて勝てるようになった」・・現場感覚に裏打ちされたオモロ話満載。数多くの人と出会い、自分で考え、工夫すれば成功する、と。「工夫」がミソ。自分流アレンジ。
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投手について詳しく書いてあり、わかりやすかったです。野球がわからない人でも、すぐに理解することができると思います。
熊本学園大学:(まさぴょん) -
江夏さんの頭を使う投球術
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野村監督の原点回帰は、江夏から学んだのか?それとも江夏が野村から学んだのか?両者ともに大事にしている。
江夏はオレオレかと思いきや結構謙虚である。
野球の本質は、どのプレイヤーにおいても共通している。
エースとは「責任」「考えること」「気概」 -
自分の世代だと大エースのひとりだった著者が、高校時代実はカーブを投げられなかったという事実に驚く。
今の高校生はありとあらゆる変化球を投げるが、投げられないからこそ工夫するチャンスを逸していると考えられないだろうか。 -
ピッチャーの心理をわかりやすく解説された名著だと思う。
歴代の活躍されたピッチャーと、その中の一握りのエースの違いを、自身の経験も交えて解説されています。 -
通算203勝193セーブした江夏豊がエースになるのは運だという。岩瀬のスライダー、高津のシンカー、佐々木のフォークと抑えのエースは決め球があるという。江夏はアウトローのストレートのコントロールがすばらしい。運じゃなく、努力と才能であると私は思う。
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「投手分業制」「飛ばないボール」「球数制限」―ピッチャーを取り巻く環境は確実に変化しつつある。それでもなお、変わってほしくないものがある。エースの資格。チームの勝ち負けを一身に背負う絶対的な存在感。味方をも恐れさせる無言の力。年間20勝、完投翌日の連投も辞さなかった以前にくらべ、「真のエース」はもう生まれないのか?阪神時代はエース、移籍後はストッパーとして輝かしい記録と記憶を残した伝説の左腕が、いまプロ野球界に厳しくも熱きメッセージを贈る。「もっともっとわがままになれ!優等生はいらない!」。