人に認められなくてもいい (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569801186

感想・レビュー・書評

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  • 本当は、★なし。

    読むのが苦痛で仕方がなかったが、「バカの壁」を作らないために読んだ。

    なのに……折角読んだのに、単なるご老人の覚書きだった。ご老人がmixi日記をつけたような感じ。プロフィールを読むまでは、大学に住む博士後期課程くらいの研究者が書いたのかと思った。
    太宰治やマーラーのような若者病に罹患したままなのね。
    文面からにじみ出る卑屈さに見せかけた高慢さ。

    私の主観面を脇において、客観的な面でも絶句。
    むやみに挿入される、括弧書き。
    理由を述べると書いておきながら、問題提起で結ばれる破綻した論理。
    頻繁に現れる、文末での「私は実は知らないが」。

    新書の定義はなんであろうか?
    幅広い問題を考えたいと今月は新書を濫読していたが、この方針を見直そうと考えるきっかけを与えてくれた。

  • 人に認められたいと思っている著者が、人に認められなくてもいい、という無茶苦茶な本。時間の無駄。

    • はるさん
      同感です。的確な一言ですね。
      同感です。的確な一言ですね。
      2011/12/31
  • 自己承認欲求について。人の欲求の中に「他人に認められたい」というものがある。 著者の経験、現代の風潮や事例を踏まえて、自己承認欲求を考察する。
    著者の「定年本」が面白かったので、ついでに読んでみた。この本も前半は真面目な自己承認論を展開するが、徐々に著者の本性が出てきて、後半は面白エッセイになってしまう。人は誰しも他人に認めてもらいたい欲望があるけれど、全く気にする必要はない。 他人の評価は気にせず、自分らしくあれば良いという著者のいつもの主張。その通りです。

  • ・著者による日本人論、テレビ論、マスコミ論
    ・のりは軽い
    ・「怒らないこと」アルボムッレ・スマナサーラ
    ・マズローの欲求5段階説
    ・桑田真澄を褒めている
    ・アメリカ人の行き過ぎたポジティブシンキングへの懸念
    ・生きることの意味
    ・この著者は多くの本を取り上げ、紹介、引用しているが、最後に参考文献一覧がないのは残念

  • 「他人に認められたい」という承認欲求に骨がらみになっている人間の姿を冷徹に見つめて、その醜悪な事例を鋭い筆致で描き出している本です。その一方で著者は、「自分はこれでいい」「やるだけのことはやった」と自分で自分を認める自己承認が必要なのではないかと主張しています。

    おもしろいと感じたのは、著者が自己承認が揺らぐということを率直的に認めていることです。「自分はこれでいい」と思っても、なかなかそうした境地に安住することはできません。「だから、何度でも打ち立てられなければならない」と、著者はは述べます。

    本書で語られている、元読売ジャイアンツの桑田真澄さんの姿勢がとりわけ印象に残りました。

  • 反承認、非承認、脱承認の分類は興味深い。あとは、みうらじゅんの「僕滅運動」、「比較三原則」とか。全体的に引用が多く、著者自身が何が言いたいのかハッキリしない部分もあり、単なるボヤキとも思える内容ではあるが、そんなにダメ本とは思わない。自身への肯定・否定含めて、ある種の柔軟性と開き直りが必要という事なのかと。

  • 著者の自己主張が強く出ている。ひとつわかったことは、自己承認レベルをあげることで、社会的承認を得られなくても耐えられる。人並み以上の努力をして自分を認めることが出来れば他人の評価も気にしなくなる。認められたいという思いは皆一緒。認められるためにがんばるのでなく、自分との約束を守るためにがんばろうと思った。

  • 目次を見た限りでは面白そうだったのだが、意外に読みにくくて時間がかかってしまった。
    偶然同時に買った沢木さんと著者の生年が同じでびっくり。同い年でもこんなに違うものかと感慨にふけってしまった。

    他人に認められたいという承認欲求に苦しむ私にとっては、「人に認められなくてもいい。自己承認ができればいい」という結論は思わずすがってしまいたくなる魅力的な発想ではある。中で紹介されている桑田真澄さんの生き方が実に素晴らしかった。これを知っただけでも読んだかいがある。

    テイストが中島義道さんに似ていて、ねじれにねじれた自意識がちょっと痛々しい感じもする。

    しかし、「自己承認は揺れる。でもだからこそ何度でも打ち立てればよい」という言葉には勇気がわく。
    誰がなんといっても、自分はこれでいい、と思うことが大事なのだ。
    ここでの評価がいくら低くてもきっと著者は大丈夫だと思う。
    そして、私も、誰も評価してくれなくても自分で自分を認めていけるようにしていこうと思う。

  • 誰しも承認欲求はあるだろう。しかし本書は「認められなくてもいい」とバッサリ斬る。面白いと思われたい人、バカにされると腹が立つ人、など「こんな人いるいる」と思いながらも実は自分のことだったりして苦笑する。(竹村俊介)

    ▼『ジセダイ』140文字レビューより
    http://ji-sedai.jp/special/140review/20120112.html

  • 人間は、他人に認められることを本能的に求める。
    しかし、そこから自由になることがより良き人生と幸福を作る、ということについて論じた本・・・と思っていた時間が僕にもありました。
    内容は雑多なテーマについて筆者が持論を展開しているだけ。
    「飲み屋で親父が愚痴っているだけの内容だが、心の中で突っ込みを入れながら読めばそこそこ楽しめる」☆3にしようかと思ったが、あまりにひどく読了すらできなかった。
    3章の途中くらいまでは読んだが、私の好きなテレビ番組、好きな芸人をただ列挙してあるだけの段落があって、さすがに付き合っていられないと思って挫折した。
    もうこの筆者の本は買わない。
    こういう本もあるんですね。

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著者プロフィール

1947年大分県生まれ。明治大学政治経済学部卒業。洋書輸入会社に入社したが2006年に退社、執筆活動に専念。「ふつうの人」の立場から「自分」が生きていくことの意味を問いつづけ、『まれに見るバカ』(洋泉社・新書y)で話題に。その後も『アマチュア論。』(ミシマ社)、『会社員の父から息子へ』(ちくま新書)、『定年後のリアル』(草思社文庫)など著書多数。

「2017年 『ウソつきの国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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