漫画貧乏

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著者 : 佐藤秀峰
  • PHP研究所 (2012年4月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569803838

漫画貧乏の感想・レビュー・書評

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  • 代表作「ブラックジャックによろしく」をはじめとするリアルなストーリーと描写でヒット作、問題作を連発するマンガ家による、リアルなマンガ家の内幕。

    語られるマンガ家像は、夢の印税生活による文化人ではなく、収入以上に費やされる必要経費に押しつぶされ、頼りとする出版社・編集者にも搾取され続けるプロレタリアートだった。

    労働時間の割に報われることのないマンガ家の現状を、主に金銭面からクローズアップ。結果、このままではマンガに将来がないと悟った著者は出版社・編集者、そして一部のマンガ家たちにも背を向け、ネットの世界に飛び込んだ。そんな未決着の闘いの記録。

  • ブラよろの主人公よろしく、闘う闘う。
    ちょっと癖の強い人。
    ドンキホーテ感もちょっと漂う

    基本は連載貧乏の話+出版社の横暴→ネット配信に活路を探る

    システム開発、メンテナンスの負担がタイヘン。
    ぺージビューが落ちてきたので、ぶらよろ無料公開

    58 90%以上の雑誌が深刻な赤字
    80 10万部を超える作品は10%、100万部は1%
    86 単行本1冊の単価は150円くらい@1万部
    149 ヤングサンデー廃刊。人員はスピリッツと少年サンデーへ
    人件費削らなかったのでこの2つは小学館で最も赤字を抱える雑誌に

    モーニング、原稿料3万1680円、平均

  • 愚痴。漫画家がいかにヒドイ労働をさせられているかを、しつこく繰り返す。「原稿の製作費を保証しろ」とか有り得ない。どうせ喧嘩するなら、原稿の価値を原価じゃなく売上で語らないと。■漫画家サイドの不満をひたすら述べるばかりで、出版社側の都合にはおかまいなし。人気作家となって影響力が出てきた状態でも、出版社に「金くれ」しか言わず、離別する方向でしか考えられないのでは、出版社も同業者も渋い顔するのも当然。■いわゆる「Win-Winの関係」というかビジネス感覚があまりに欠如している子供の我儘に聞こえる。まぁ、出版社も保守的で、こういう無茶をする人がいないと何も変わらないんだろうけど。

  • ブラックジャックによろしくの作者である佐藤秀峰氏が、自信の漫画人生を振り返り、「漫画家は儲からない仕事」と説く本。

    著作権は漫画家にあるにも関わらず、編集部にやりたい放題やられ、原稿料も十分にもらえないという状況に我慢できず、今は、自信でWEBによる漫画販売を行っている佐藤氏。

    漫画は日本の文化、と言われながらも、作成している人たちの扱いはひどくなる一方。漫画文化を守っていくためには、佐藤氏のように、新たな取り組みをしていける人が必要なのかもしれない。

  • マンガ界は金鉱の様なイメージがあり、金を発掘するのは途方もない労力や運が必要だが、ヒット作を描けば莫大な金が入って来る、そんな風に思っていた。
    だが、ことはそれほど単純ではなく映画と同様に様々な困難だあるのだと認識した。セリフが勝手に直されることがこれほど多いことも知らなかった。脚本の場合は、現場でどんどん変わっていくのが常だ。だが漫画家の場合、作品として完成した原稿に手を加えられるのだから我慢ならないだろう。
    時代は変わっていく。漫画家として生きていくことも脚本家として生きていくことも厳しいことに変わりない。作家にはそこに立ち向かう知恵と勇気が求められると感じた。

  • 安価にいいものを提供して儲けるって大変だろうし、そこに人のプライドとかも入ってきて泥沼化していたんだろうか。漫画を読むのは好きなので、良い着地点が見つかるといいな

  • 2012年現在の「海猿」「ブラックジャックによろしく」漫画家の状況あれこれ。前半は連載赤字に憤る話。後半は雑誌衰退に対し、個人で稼ぐための試行錯誤色々。

    何かよく言えば冒険的、悪く言えばモメごとの多い作家さんなのは知ってた。確かに台詞や人物の無断変更は酷い(っていうか打合せ何やってたの?)。連載作家になりたきゃまず100万貯めろって現実も苦い(マンガ家志望の専門学校や塾では教わるのかな?)。我の強い個人的な主張を鵜呑みにするのは危険だけど、作者が憤るのも分からなくもないと思う。

    反面、収入-経費=所得が原則なので税金計算違わん?とか、効率を考えて取材費のかからないテーマや作画のデジタル化、人件費の最適化など、努力はしてるのかなーとその辺書かれてないことに対して疑問に思ったりもした。週刊連載がいかほど激務か分からないし理屈屋というか職人肌ぽいので妥協は嫌そうだけど。

    あと後半の交渉の不味さを読んでて、タイトル通りお金に飢えた印象、というかお金もそうだけど信用できる人が周りにほぼいなくて、フリーで不安定な人生だからこんな感じの突っかかった人なのかな~と思ったり思わなかったり。でもそこがこの人のマンガの強みと言うか根幹なんだよなと思ったり。新しい試み:漫画on webも見てみたけど、うーんー別にここで買い物しないといけない感じはなさそう。協賛企業なんかついてボチボチはやれてるのかな。

    面白いかと言われると微妙。マンガ家の格差構造というより佐藤秀峰という作家のノンフィクションどっぷりという感じだった。果敢な先駆者か偏屈な道化師か。でも本当、紙の本が急落してるのは本当なので彼の七転八起ぶりには敬意を表したいと思って星3つ。

  • 漫画家の苦労。

    漫画で全部書いているのかと思ったら
    途中から文章。
    最初にあった漫画は、Webに使った分、だそうで。

    漫画家と小説家、といえば、印税で左うちわ、だと
    思っていましたが、まさかの赤字だとは。
    確かにひとりで書けば、時間はかかるけど丸儲け。
    人が入ってしまえば、それだけお金がなくなりますし。

    読んでいて、かなり漫画家ってしょっぱいんだな、と。
    原稿料は貰えるけれど、自分の本なのに
    自分の本ではないとは。
    そういえば、前に勝手に使った、というニュースを
    見た事があります。
    それがあれだったようです。

    今はそうではないらしいですが、某社は原稿命で
    作者の命はうすっぺら、だったと聞いた事があります。
    漫画家って、まったくもって対等ではない現実。
    新人の本をカバーするために、と聞いた事がありますが
    それでも…これは、きつい。

    となると、小説家ってどうなのでしょう?
    一人でしているとはいえ、取材とか資料とか
    色々ありますよね??

  • 出版社が、取材や監修の責任を取らないくだりに苛立ちました。お金の問題もあるけれど、作者が編集者にビジネスパーソンとして扱われず軽視される立場に疑問です。

  • Kindleだと無料。そう(無料という意味)考えると素晴らしい内容だなと。漫画家を目指すなら必ず読んでおくべきなのかも。
    本書は発売から約3年経過してるし、電子書籍の浸透具合はだいぶ変わってきてる感じがする。でも、漫画 on Webはさらに進化しているようで(最近のニュースだと)今後が楽しみですね。

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漫画貧乏の作品紹介

『海猿』『ブラックジャックによろしく』などのヒット作で知られる漫画家・佐藤秀峰が漫画業界、出版業界の矛盾に真っ向から立ち向かう!!

漫画貧乏のKindle版

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