入社10年目の羅針盤

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569805917

感想・レビュー・書評

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  • ●内容
    ・ライフネット生命の岩瀬副社長の仕事論。
    ・東大在学中に司法試験に合格しながらも法曹にならずコンサル、MBAを経てベンチャー立ち上げに参加した異色の経歴。その背景には環境を受け入れる思想がある。

    ●コメント

    ○著者はあらゆる環境を受け入れる。たとえば、”面接に落ちたのは、「今はまだこの会社に来るな」というサイン”との解釈。プラス解釈で前に進む。あるいは理不尽な人、仕事の成果。どんな場面でも環境を受け入れ、環境を作ることに力を注ぐ。

    (引用)
    ・理不尽な人に会った時、「なんだ、理不尽だな」と思わないようにしている。相手の立場に立ってみて、「なんでこの人はこういうことを言うんだろう」と考える。彼らには彼らなりの「正しい」理由がある。

    ・能力の高い人が仕事がデキる人だと思われるかもしれませんが、実際はそうではありません。自分の能力を上手に引き出せる人が、仕事がデキる人なのです。



    ○他力の活用。「成果を出す」という目標へのフォーカス。

    (要約引用)
    ・若い頃に「岩瀬は人の8倍仕事をする」と言われたが、実際に8倍働いていたわけではない。上司の力を上手く借りていたので8倍の仕事ができた。自分の力だけで頑張っても、せいぜい他人の2-3倍しか仕事はできない。

    ・できない仕事は「借りる力」で解決せよ。
     "Managing Your Boss" 上司を上手にマネージせよ。上司とソリが合わないのは、相手が悪いのではない。自分が上司をマネージできていないということ。

  • 「仕事がつまらない」と悩む、入社10年目あたりのビジネスパーソンを対象に、どうすれば仕事を楽しめるようになるかのヒントを提供。
    仕事がつまらなくなる原因として、①コミュニケーションがうまく取れないから、②自分のスキルが足りないから、③モチベーションが上がらないから、④キャリアプランがうまくいっていないから、⑤プライベートに問題があるから、⑥チャレンジしていないから、という6点が指摘され、それぞれに対応して、①コミュニケーション、②スキルアップ、③モチベーション、④キャリア、⑤プライベート、⑥チャレンジというテーマのもと、55のトピックにより本書は構成されている。
    全般的に良いことを言っているのだが、この手の自己啓発的なビジネス書にありがちの、どこかで聞いたり、目にしたような内容が多いという印象は持った。個人的に心に響いた項目は以下のとおりである。
    ・できない仕事は、「借りる力」で解決せよ
    ・相手を好きになれば、相手も自分を好きになる
    ・仕事をスムーズに進めるためには、これでもかという ほど情報公開を
    ・目標とすべきロールモデルを見つけよ
    ・自分の取締役会を持つ。注意してくれる人はだんだん いなくなる
    ・論理的に話すためには、まず紙に書きだす作業から
    ・うまくいっていない時はどっしりと、うまくいってい る時は謙虚に淡々と
    ・地味な仕事にチャンスあり
    ・今より幸せになる方法は2つある。人と比較しないこ とと、慣れないこと
    ・働くのは会社のためか、個人のためか。個人のために 決まっている
    ・不採用通知は神様からの「今はそこに行くな」という メッセージ
    ・ビジネススクールとは、高級フィットネスジムに通う ようなもの
    ・睡眠だけはしっかりとれ
    ・携帯を置いて、手帳を持って外に出かけよう
    ・「少し危険だけど面白い手」を打ってみる
    ・一度きりしかないかけがえのない人生をどう過ごすか
    ・一日一日を無駄にせず生きる

  • 入社11年目だけれどタイトルに惹かれて。著者はライフネット生命の副社長(創業者の一人)。東大在学中に司法試験にも合格し、外資起業を巡り、ハーバードにも留学するという比較にならないほどのエリートさんの視点とはいえ、なかなか気になるポイントもチラホラ。とはいえ、これだけのページボリュームを持たせるために無理やり入れたんじゃないかっていう項目もあるんだけれど。まぁ、この手の本は1つ、2つ、心に留まるキーワードがあるだけでヨシとしないと。わかりやすく、読みやすい。

  • 「入社1年目の教科書」が読んで心に刺さるところが多く、まだ4年目の身ではありますが社内では中堅以上の立場となっていることもあり、こちらも読んでみました。入社1年目の教科書が仕事に臨む上でのマインド構築を手助けするものと感じたのに対し、こちらは仕事にマンネリを抱える人への応援本と銘打っている通り、凝り固まった仕事に対する価値観・心構えを解きほぐしてくれる様なものを感じました。仕事に精が出なくなってきた、年次に関わらず、結果が出ず悩んでいる、という人に特にオススメな本です。

  • 仕事でうまくいかない時、将来のことで不安になった時、私たちは深く悩み、「仕事がつまらない」と愚痴ってしまうこともあるでしょう。

    そんな時にどう考えればいいか、どう振る舞えばいいか、本書はとても分かりやすく、シンプルに教えてくれます。

    「楽しい仕事がどこかに転がっているわけではないのです。仕事が楽しくなるかどうかは、自分自身の問題なのですから」

    本書は入社10年目前後のビジネスパーソン向けに書かれていますが、20代の若手が読んでも得るものは大きいはずです。

    これから自分がどんな壁にぶち当たるのか、その時どういう心構えでいればいいのか。

    それを知っておくためにも、今後10年は手放せない一冊です。


    ★見出しを少しだけ立ち読み

    【できない仕事は、「借りる力」で解決せよ】
    →上司の力をうまく借りて、クオリティーを上げていく。それは決してズルいことではなく、お客さまに喜んでもらうには、むしろ正しいこと。岩瀬氏は20代のころ、「お前は人の8倍仕事をする」と言われたそうですが、その秘密は「借りる力」があったからこそ。

    【単純作業こそ最高の英才教育】
    →データの入力作業なんてつまらない。誰しもそう思いがちですが、実はそういった作業が自分を鍛えてくれているようです。岩瀬氏の体験談から。
    「単純な作業もできない人に難しい仕事ができるわけがない。ミクロの実態が分からない人にマクロを語れるはずがない。だからこそ、単純作業は最高の英才教育だと思うのです」(本文より)

    【働くのは会社のためか、個人のためか。個人のために決まっている】
    経営者の人の本だから「会社のため」という答えかと思いきや、意外です。「社員の1人ひとりが活き活きしていないと、チームとしてもいい仕事ができないし、会社としても業績を伸ばすことはできないからです」(本文より)


    著者が副社長を務めるライフネット生命保険。

    同社は2006年設立という新しい会社にもかかわらず、フットサルやジョギングなど、8つの運動部があるそうです。

    それはつまり、社員が活き活きと働いていることの裏返し。

    社内での立場を「社員を応援するチアリーダー」と位置づける著者が、仕事を楽しむためのエッセンスを詰めこんだ一冊だといえるでしょう。

  • 喫茶店で1.5時間程度で一気に読み終えた。岩瀬氏の本は前向きな本が多く、元気を与えてくれる。入社10年目程度の社会人向けの本らしいがあまりそこは意識してなくてよいと思う。

    印象的だったのは、「自分自身が何をすれば楽しいのか?何を達成すれば満足なのか?何を幸せだと感じるか。」ここを自分自身が理解していないと、おそらく何をやっても満足できないということだ。
    (そこがぶれていると、どんな仕事をやってもマンネリ化を感じ、結局は次を求めて辞めていってしまう。)

    岩瀬氏は、何をやれば自分が満足かの軸がはっきりしている。
    例えば、「何をやるかよりも誰とやるかを重視」といった具合に。

    人生においては、自分自身が何をやれば幸せなのか、どうなれば満足なのか、常に念頭に置く必要があると感じた。

  • 岩瀬氏2冊目。
    前書入社一年目〜より遥かに読みやすく、スーッと入ってきた。前職は10数年、現職は5年と言うのを考えると当然でもあるか。
    特に以下3つが印象的だった。
    ・相手を好きになれば、相手も自分を好きになる
    まさに人生は因果応報。全ての行いは自分に還ってくる。
    ・他人のイライラも受け入れよ
    なるべく受け流すようにしていたが、これからは意識を変えていこう。
    ・今より幸せになる方法は2つある。人と比較しないことと、慣れないこと
    自分の中でブレなければそれで良いじゃないか、そして感謝の気持ちを忘れずに。

  • 定期点検をしようというのは前書でも書いてあったように思うけどできていなかったので、意識してみよう。まずは歯医者かな。
    あと手帳はデジタルでも何とかなる気がするので、情報遮断しつつというのを自分なりにアレンジしてみようっと。

  • 仕事がない場合はどうすればいいのだろう?

  • サクッと読めます。ある程度仕事に慣れてきて、目標を見失いつつあるタイミングで読むと良いかも。

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著者プロフィール

ライフネット生命社長兼COO

「2014年 『楽しい仕事はない。だから楽しくやる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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