竹中流「世界人」のススメ 日本人が世界に飛び出すための条件 (PHPビジネス新書)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569810119

作品紹介・あらすじ

本書は、世界を舞台にして活躍してきた著者が、「世界を知り、人生と仕事を楽しくする方法」のすべてを語った。「国際情勢の読み方」「英語力」「勉強法」など、知れば知るほど世界で活躍したくなる教えが満載。グローバル化を楽しめる「世界人」になるための知恵を伝授。

感想・レビュー・書評

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  • 小泉政権のブレーンだった、竹中平蔵の書。
    若者よ。世界へ飛び出せ。そして、世界と戦え。そのためには、自立しろ。 が本書の主張です。

    冒頭のテーマの提示は、こうです。
    英語はそんなに流暢に話せなくても、十分に世界で活躍できる。
    また、英語力は何歳からでも身につく
    自分は、グローバル時代をいきているという「世界人」としての自覚をもとう。また、世界をめざし、「世界人」になることを目指せ。

    気になったのは、以下です。

    ・グローバル戦を戦える日本人は、圧倒的に不足している。
    ・世界で出会った、グローバル人は、何よりも、マインドの面で多くの日本人を圧倒的な差があった。
    ・世の中のことを知ろうとおもったら、基本を知ること。基本とは、経済であり、法律であり、政治だ。
    ・日本のパスポートはすごい力をもっている。世界中のほとんどの国に行ける。
    ・世界に飛び出すことは年齢とは関係ない。60代でも世界に飛び出すことができる。
    ・グローバル人材に求められるものは、3つ。①世界と戦う覚悟をもつ ②世界を知る ③世界で戦うための力を身につける です。

    ①世界と戦う覚悟をもつ
    ・まず日本のリアルを知る
    ・世界の100の大学に入るのは、東大と京大の2校だけ
    ・デジタル技術をちゃんと理解する
    ・現状に留まることは衰退を意味する
    ・必要不可欠なもの、それは、①イノベーション と ②英語 だ。
    ・視点 虫の目と、鳥の目を持て。

    ②世界を知る
    ・東京は世界に例を見ない素晴らしい都市。
    ・アメリカの行動の原点を知る。ピルグリムファーザーズ 自由を求めての新世界、これがアメリカの原点だ。そしてもう一つの原点は、フロンティア精神、開拓者精神だ。
    ・先進国、中進国、BRICsの次にくるのが、ネクスト11 ①イラン ②インドネシア ③エジプト ④トルコ ⑤ナイジェリア ⑥パキスタン ⑦バングラデシュ ⑧フィリピン ⑨ベトナム ⑩メキシコ ⑪大韓民国
    ・EU、そして、EUより巨大な市場ASEAN
    ・矛盾を内在する巨大国家 中国、そして、シンガポール、韓国、ブラジル

    ③世界で戦うための力を身につける
    ・まず求められるのは、柔軟な発想
    ・心から信頼できる「チーム」を持つ
    ・世界に通じるリーダシップ 農耕型リーダか、それとも、狩猟型リーダか
    ・過去の優れたリーダの名言を聞け。チャーチル、サッチャー、松下幸之助
    ・英語力 
     ①ネイディブでない人は、流暢ではなく、落ち着いて話せ
     ②日本語力がないから、英語も話せない
     ③興味をもった分野を深堀する
     ④日本人が英語を学ぶなら、外国人ではなく、日本人の教師に習え。
     ⑤留学したら、ひたすら英語漬けに
    ・世界に通用する自分になるための勉強法
     ①古典に学べ 国富論、ケインズ、学問のすすめなど
     ②勉強する上で大切なのは、知識より興味 面白くなければ、勉強する気はおこらない

    目次

    はじめに 世界を知ると、人生も仕事も楽しくなる
    序章 「世界」を目指すことの必要性、そして楽しさ 私が世界塾を始めた理由
    第1章 「世界と競争する」覚悟を持つ グローバル人材に必須のマインドとは
    第2章 「世界は今、どうなっているか」を知る 竹中流国際情勢の読み方
    第3章 「世界と戦う」ために必要な力とは何か 英語力プラスアルファ

    ISBN:9784569810119
    出版社:PHP研究所
    判型:新書
    ページ数:256ページ
    定価:840円(本体)
    発売日:2013年03月04日第1版第1刷

  • 日本の状況と世界の情勢を説明しつつ、世界と戦うために必要な力についてその学習法も交え説明しています。
    こういう本を見ると、グローバル化は世の中の流れであり、そういった中でたくましく頑張っていかなければという思いを強くした。

  • "虫の目と鳥の目を持ち、広い世界を意識して生きていこう!と学者的なアカデミックに語っている本。
    実践的なビジネスにつながるものではない。"

  • 2015/04/27

  • ブラジル→アマゾン,サッカー,サンバ→行ってみると,巨大都市,多様な人種,古きよき日本のコミュニティ
    あらゆる場所に数時間から数十時間で行ける。→世界を目指すことは楽しい
    日本 英語よりマインドの差
    基本を勉強すること→基本とは,経済,法律,政治
    海外に出て,仕事をし,世界中の街を訪ね,芸術に触れてみよう。
    NTT→国内市場があれば十分。
    10年前ツイッターの登場を予想できたか?→規制緩和?→出てくる分野は分からない。
    イノベーション シュンペーター「馬車を何台つないでも,機関車にはならない」非連続の大きな変化
    アメリカのホテル→世界のニュース番組

    「君はどの街に行ってみたい?」「どんな場所を見てみたい?」→世界を知る入口

    アメリカ大統領=門番 議会,大統領の関係
    アメリカの強さ 大学 多国籍な能力

    社会問題が経済学を発展させる。

    人口増→国内の労働力→海外から資本→生産基地→所得→消費マーケット
    中進国のワナ メキシコ→今後の研究
    グローバルブランドはあるか?→チャイナモバイル,中国銀行☆中国国内の人口が多いから企業規模が大きい・アリババ…世界進出するものではない・中国脅威論

    背景に流れる歌を聴け
    中国人の人名 アルファベットで覚える。 魯迅Lu Xun

    1959年シンガポール リー・クワンユー初代首相
    チャンギ国際空港

    ギリシャ危機 デクシア銀行の破綻
    2012年12月 銀行同盟→監督行政の基準統一

    ソウル旧市街の南 漢江(カンガン) 南の漢南(カンナム)→日本なら六本木,青山

    韓国統一→人口7000万から8000万→日本と合わせて2億人の人口規模
    ブラジルでの日本人移民→最初に小学校建設 ブラジル日本移民史料館
    ボーイング,エアバス,ボンバルディア,エンブラエル→☆MRJの将来は?
    ブラジル人 東京での感想「髪と目がみんな黒い,同じ人種」

    ダンスホールでパーティー→うまくいっているときこそバルコニーに駆けあがれ。

    大臣時代,記者の車につけられた→日曜はサラリーマンなので休み
    有能なSPに「絶対に見つからないように入れてほしい」→大丈夫な場所を探してくれる。ホテルの裏動線 東京全日空ホテル 赤坂プリンスホテル「李芳」

    銀行の融資係時代 福井の染織会社「アメリカ経済は…韓国は…日本は…だから,うちはこの融資が必要だ」

    fluent より steady おちついて,安定した
    内面が豊かでない人間は,グローバルな課題に身を捧げることはできない。

  • 勢いを感じました。
    小泉内閣時代のエピソードも交えやはり凄い方だなあと納得。他の著書も読んでみたいです。

  • 就職を控えてる僕のような大学生には視野がひろがるのでおすすめだと思う。
    経済学やグローバル経済の歴史と照らし合わせながらの解説は説得力があっておもしろかった。

    英のエコノミストの予測によれば、日本の経済が韓国の半分になる日がくるかもしれない?

    自由をもとめて独立したアメリカの議会の暴走を防ぐための番人として設けられた大統領制度。

    世界全体のGDPの半分が中国とインドだけで占めている。
    アメリカ、日本、ヨーロッパを合わせてやっと中国と対等になる。

    シンガポールは発展のための政策で人件費をあげた。
    そのために、産業は高度化せざるをえなくなる。要は考えようだ。

    どこの国も隣国とは争いがあるものだ。
    日本も韓国と手を組み合わせれば人口は2億万人にも達する。
    人口3億のアメリカと比べても決して見劣りはしないだろう。
    ただ韓国はサムスンが国内のGDPの20%を占める。倒産すれば大打撃。

    世界で最も遅くまで奴隷制度があったブラジル。

    グローバル化に連れ、情報がとりやすくなっているのは確かだ。
    大事なのは情報を得たら鵜呑みにせずに本当に正しいかどうか自分で判断することである。
    そのためのツールのひとつとして英語は大事なんだと思った。

  • 英語を学ばないことには世界の舞台に上がることすらできない。
    英語は流暢でなくてよいから、落ち着いて話す。
    勉強するにあたっての最大のポイントは自分に何に興味があり、何の問題を解決したいか考えること。その上で必要な本を読む。そのもんだしについてきちんと勉強した人の本を読むことが重要。
    世界と戦え。自立しろ。

  • 世界に関心をもち、世界に飛び出して頑張っていこう。そのためにも勉強しよう。よくある内容ではあるけれど、経済学やグローバル経済の歴史と照らし合わせながらの解説は説得力がある。さすがですね。

  • 初めて竹中平蔵氏の本を読んでみた。自分なんかよりもう少し若い人向けに書かれていると思うけど、十分面白かった。世界は躍動感にあふれているはず。歴史と重ね合わせたような箇所が興味深かった。他の本も読んでみようかな。

    何かを突き詰めて行く事によるイノベーションが一つの形であるという書かれ方をしていたが、ゲームのルールが変わった瞬間に全てを失いかねない脆さも持っているように感じた。

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著者プロフィール

1951年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部教授、慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所所長。経済学博士。一橋大学経済学部卒。日本開発銀行、大蔵省財政金融研究所主任研究官、ハーバード大学客員准教授等を経て、現職。2001年小泉内閣で経済財政政策担当大臣、2002年に金融担当大臣、2004年には郵政民営化担当大臣を兼務。2005年総務大臣。この間、2004年には参議院議員。2006年小泉内閣の解散とともに辞職。著書に『研究開発と設備投資の経済学』(1984年、サントリー学芸賞受賞)、『対外不均衡のマクロ分析』(1987年:共著、エコノミスト賞受賞)、『日米摩擦の経済学』(1991年)、『民富論』(1995年)、『経済ってそういうことだったのか会議』(2000年:共著)、『構造改革の真実――竹中平蔵大臣日誌』(2006年)、『闘う経済学――未来をつくる[公共政策論]入門』(2008年)、『改革の哲学と戦略――構造改革のマネジメント』(2008年:共著)など。

「2013年 『パターン・ランゲージ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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