コンサルタントは決算書のどこを見ているのか (PHPビジネス新書)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569817248

作品紹介・あらすじ

決算書は裏側――「見えない無形資産」を読みなさい。ユニクロの成長を支えた社外監査役が教える「会社の数字の真実と正しい見方」。

感想・レビュー・書評

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  • ‪『コンサルタントは決算書のどこを見ているのか』
    安本隆晴氏‬

    ‪決算書は外部が評価する資料。‬
    ‪ゆえに、相手方の視点は知っておいて損はない。‬

    ‪1.支出。
    費用?or投資?‬どう説明するのか?

    ‪2.取締役会機能‬
    ‪ 最重要視テーマは何?‬

    ‪3.いま、3年、5年後のターゲット像は?‬

    ‪4.組織。
     戦略遂行で不足は?‬調達度合いは?


  • 著者が監査とIPOコンサルを行ってきた人物であることが文章からはっきり伝わってきた。
    会社の本当の価値(投資家からの評価)は決算書に載っていないとの主張とその価値の見つけ方について書かれている第5章までは良かった。

    だが、22の質問の一部は会社の強さと弱さを見抜くための良い質問には到底思えなかったし、「上場会社にふさわしい会社=良い会社・目指すべき姿」という意見には賛同できなかった。

    以下、気になった文章を引用しておく。
    “学校の成績表と企業の決算書は、あくまで過去のある一定期間と一時点の評価結果であるという点で共通している。(略)カメラは1種類だが、カメラマンによって写し方や写す範囲が違い、撮られていない事象もあるだけでなく、レンズの曇りや歪みもあるかもしれない。そして、区切られた期間であるたった1年間だけの切り取られたデータ、いわばデジタル数値の集合体。”
    “単一事業を営む会社であれば、決算書に損益構造の特徴や長所・短所がそのまま表れていて、わかりやすい。”
    (複数の事業を営む場合)“「稼ぎ頭」事業と「お荷物」事業の見極めを、どの時点でつけるのか、頭の痛い難問”
    “複数の事業がまったく異なる損益構造である場合は、それぞれの実情と損益構造に対応した予算立案・予実対比・財務分析などのコントロール方法をとるべき”
    “「つねに変わる」ことが「変わらないで成長しつづける」方法であり、会社も自己変革をくりかえすことによって成長しつづけられる”
    “同じ損益の会社であっても、財務体質、将来の損益見通し、そして従業員の業務の忙しさは決して同じとはかぎらない”
    “人間の個性や能力に圧倒的に頼っているような仕事、職種、事業の場合、これらの組織の決算書にはもっとも重要性の高い人的資産は計上されていない”
    “有形固定資産の減価償却の方法、棚卸資産の評価方法、引当金の計上、固定資産の減損、不良債権や不動在庫をどこまで評価減するかなど、会計処理方法や見積もりのやり方など選択肢はけっこう多い。つまり、会計上の「正しさ」には認められる幅がある”
    “これらの失敗は、すぐに失敗と認めたので傷口が広がらずにすんでいる。(略)新しい時期はもともと失敗することが多い”

  • 筆者(コンサル)としての読むべきポイントもそうだが、企業の自体や経営者の本音を深く知るために必要な質問事項も参考になった

  • 20161102

  • 決算書の数値だけではわからない部分をわかりやすく説明されており、勉強になった。

  • コンサルタントの基礎の部分だと思いますが、素人(少し会計を勉強した人)でも理解はしやすい本でした。後半ほど内容的にはコンサルタントっぽく、上場指南っぽくなり面白かったです。

  • ぱらぱらと流し読みしただけ

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著者プロフィール

公認会計士・税理士、株式上場準備コンサルタント

「2014年 『コンサルタントは決算書のどこを見ているのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

安本隆晴の作品

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