史上最強のCEO イーロン・マスクの戦い (PHPビジネス新書)
- PHP研究所 (2015年2月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569823737
作品紹介・あらすじ
全米注目度No.1経営者イーロン・マスク。ペイパルに電気自動車にロケット開発……1人の人間になぜここまでのことができるのか!?
感想・レビュー・書評
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イーロンマスクの特徴やスケールがよくわかる、網羅的に書かれている良書。
いやもう、ほんとにすごい。夢の高さが桁外れ。(イーロンマスクにとっては夢ではないんだけど)
火星に100万人計画も、太陽光発電やハイパーループ計画や電気自動車などによる地球温暖化の阻止も、スケールの大きい目標があるからこその型破りなイノベーションの数々。(イノベーションとは言わないかもなことも並べるけど)ロケット再利用、ロケットコスト100分の1計画、実際に10分の1でロケット作ったこと、ロケットエンジン同時に多数個利用、部品の汎用化や3Dプリンタ利用、電池と太陽光部品のギガファクトリー、テスラ直販、テスラIT化、修理ではなくソフトウェアアップデートで不具合対応、特許公開、自分が技術の細かいところまで入り込むナノマネジメント、工場へのケアの仕方、ラーメン二郎にも行く気さくさ、スペースXだけでも6000人、テスラとソーラーシティ合わせたら1万人以上いるのかな?という社員へのリーダーシップ、、、。あとは、テスラ社の宇宙打ち上げや自身のカリスマ性によるプロモなども。
これらはきっと、イーロンマスクにとってスピード感高く目標を達成するために・やりたいことを実現するために、当然あるべき状態・やるべきことをやってるまでで、イノベーションをしようとしてやってるわけではないと思う。その精神力というか、信じる力がものすごいなと尊敬する。 -
ロケットの打ち上げコストを10分の1にする、これはもう実現できていることをNASA自身が計算をして証明されていた。イーロン・マスクはコストや実現時期の点において、まずホラを吹くというか高すぎる目標を掲げるので、後になってそれはもう実現済みなのか計画遅れで継続中なのかが今まで分からない部分があったが、本書によって氏の凄さを改めて知った。当然マスク氏がすべての技術開発を行なった訳ではないが、優秀な技術者に新しいビジョンを示し未踏の地へ強力に推進していくリーダーシップは現代人類の中で突出している。
ドラゴンV2のエンジンは3Dプリンターで作られた話や、超高額であったPICAを内製化した話、テスラ車の販売後のトラブルをリコールではなく夜ユーザーが寝てる間にソフトウェアをバージョンアップして対応する等、今までの常識では考えられない話がわんさと出てくる。それだけ数多くのブレイクスルーを実現するからこそ、これだけ注目と資金が集まるのだろう。 -
★4.1(3.50) 2015年3月4日 発行。もう3年前に出版されていたのか。イーロン・マスク氏・・・テスラ・モーターズのCEOで有名だったが、スペースX社での宇宙ロケット開発、ソーラーシティ社での太陽光発電と誰もが不可能と考えるミッションに次々と挑戦。そもそも考え方、発想が桁外れ。普通の人間ではないですね。自分の会社の利益のためではなく、人類の未来のために活躍するCEO。失敗を糧に次々と新しいことに挑戦。彼の活躍に期待です。出版から3年経ったが、モデル3、ファルコン・へビーの挑戦はどうなったのだろう?
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イーロンマスクの仕事が網羅的に分かって、読みやすい。
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ガーシュインのみんな笑った ハ、ハ、ハ、最後に笑うのは誰だ
まったく新しいことに挑戦するときにモノマネは役に立たない
顔を上げようとしない若者は、いつしか足元ばかり眺めて生きるようになる。空高くとぼうとしない精神は、やがて地に落ちる
ヒポクラテス 幸運は、大胆な人たちに笑いかける -
スペースXやテスラ・モーターズなどの事業で有名なイーロン・マスクの事績を追ったもの。イーロン・マスクがこれまで取り組んできた事業について詳細に(やや専門的過ぎるくらい)記してあり、彼の事業についてよく理解できる。
イーロン・マスクはビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズほどの知名度はないが、いずれ日本でもマスク・ブームが沸き起こることだろう。彼が情熱を注いでいる宇宙事業にしろ、電気自動車にしろ、彼が主導となって先の先を見据えた取り組みを行っているからだ。
恐るべきは彼の仕事に対するエネルギーである。狂っているのかと思われるくらいの情熱と執着心。シリコンバレーのベンチャー起業家にはそうした特質を持つ人が多いようだが、その中でも群を抜いている。起業して一財産築いてリッチな暮らしを手に入れ、そこで満足する器の人間ではない。
むしろ、そんな生活は彼にとってはオマケのようなもので、見果てぬ夢に向かって日々挑戦することが面白くて仕方ないのだろう(自動車工場で寝泊りすることもあるそうだ)。こんなユニークな起業家は日本にはいない。
本書で彼の足跡をたどるにつれて、彼が描く「未来」を自分も信じてみたくなった。 -
同じ竹内氏が書いた「イーロン・マスクの野望」には収録されていなかった幾つかの小話が披露されていて、面白かった。全米のカーディーラーとの戦いや、知的所有権の放棄など、どんどんと進化して行くイーロン。ラーメン二郎まで挑戦していたとは。チャレンジャーです。
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世の中にはすごい人がいるもんだ。