自民党の正体 こんなに愉快な派閥抗争史

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569826677

作品紹介・あらすじ

こんなに愉快な派閥興亡史。知れば、自民党の正体が驚くほどに見えてくる! 抱腹絶倒しつつタメになる、「戦後史の核心」を暴く決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 以下、本書より。

    【麻生内閣は自民党の遺産をすべて食い潰した】
    自民党の存在意義は「国民を食わせること」でした。
    池田勇人政権がその意味での自民党の絶頂期です。
    経済政策を大失敗して国民を食わせられなくなったら、もう終わりです。
    ただでさえ賞味期限が切れているのに、ここまで国民をデフレで苦しめ、リーマン・ショックの対応を間違えて、失業、就職超氷河期、円高、自殺の増加を引き起こしたら、国民の多くが

    「もう鳩山由紀夫でもいいから自民党は嫌だ」

    と思うのは当たり前です。

    麻生を支持する人はよく

    「史上最悪の民主党政権」

    と簡単に言ってくれますが、はっきり言います。
    麻生よりは鳩山のほうがマシです。

    麻生太郎、鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦の四代の内閣の中で、実は私は鳩山が一番マシだったと思っています。
    菅は東日本大震災の対応がひどかったのでそれは大きいのですが、もし震災がなければ、菅と鳩山のほうが麻生よりマシなのです。

    なぜか。

    菅と鳩山は日本を滅ぼす「能力」がありませんでした。
    「意志」はあったかどうか知りませんが、結果は掛け算なので、どれか一つがゼロならゼロになります。
    能力がゼロだったので、結局は何もやっていません。

    もし東日本大震災がなかったら、やったことが一番悪辣だったのは野田です。
    震災の傷が癒えず、デフレで景気が悪い中で増税をしたらどうなるか。
    子供でもわかります。
    その上、まったく有害無益な増税法案を優先して、事実上予算の一部である特例公債法案を潰そうとしています。
    予算が成立しないのは、良くて行政麻痺、悪ければ国家崩壊です。

    その次がリーマン・ショックという100年に一度の危機に有効な手を打たず、日銀のデフレ維持政策を事実上支持していた麻生です。
    史上最悪の民主党政権三代と言うのなら、麻生もつけて「史上最悪の四代」にしなければ不公平でしょう。

    麻生内閣は自民党の遺産をすべて食い潰しました。
    賞味期限切れの自民党でも、社会党に入れるわけにいかないからなんとか生きながらえてきたのです。
    まじめに政権奪取しそうな政党が出てきたら、国民がそちらを選ぶのは当然でしょう。
    福田内閣のときには、総選挙で自民党が負けることが目に見えていました。
    しかし、あれほどの大敗になったのは、即座に解散をして負けを最小にすることをせずに居座った麻生の責任です。

    ここまで自民党の悪口を思い切り言ってきましたが、もちろん褒めるべき人はいます。
    丸川珠代さんの演説を聞いて、本当に彼女は偉いと思いました。
    丸川さんは都議選の応援演説で

    「もう最悪の民主党政権に戻してはいけません。
    でも、それをつくってしまったのは我々自民党です。
    それを反省しなかったら、もう一回、あの最悪の政権になるんです。
    私たちはもう増長してはいけません」

    と言っていました。

    当たり前のことですが、自民党にはおバカな人もいればまともな人もいます。
    民主党ほどではありませんが、右から左まで、上から下まで、幅広く人がいます。
    民主党との違いは、民主党が上下左右の四隅にいる人が多いのに、自民党はだいたい真ん中を中心にして幅広くいることです。

  • 視点や文章が面白い

  • KM2c

  • 歴史が短すぎて逆に知らなかった
    いいこと知ったな

  • 真の三権は、法制局、主計局、検察庁

    アメリカと財務省と参議院を抑えれば長期政権

    2大政党
     自由党(政友会の前身)板垣退助が、征韓論をめぐって大久保利通とや岩倉具視と対立して、政府からさって自由民権運動をおこした
      田舎の地主の代表
      スポンサー 三井
     立憲改進党(民政党の前身) 肥前の大隈重信がM14の政変で政府からでていってつくる
     権力闘争に負けた側が、下野した後、政府を攻撃するために自由民権運動を興し、政党をつくったようなもの
      都市のインテリ
      スポンサー 三菱

    菅直人 薬害エイズの資料探し 一人ひとり、どのロッカーを探すか分担をきめてさがさせたのはある種の環視としてうまくいった

    塚田十一郎 田中角栄の参謀のはずが、一緒に立候補して当選 息子の一郎が安倍晋三の側近

    三木武吉 老来廃馬 私に妾が4人おると申されたが、事実は5人。ただしいずれも老来廃馬、もはや役にたちませぬ。が、これを捨てるが如き不人情は、この三木にはできませぬ。いまなお面倒をみております。

    道中師 ある区間を往復して、他人の用をたすことを業としたひと。飛脚、宰領の類。2 道中で、旅人などの財物を欺き盗む者。ごまのはい

    内閣法制局の解釈は、多い時は内閣ごとにころころかわる

    自民党が野党になってから出て行った人 新井将敬、太田誠一、小坂憲次、石破茂

  • 図書館で借りた。

    ・・・・・・なに、これ?
    くだらん。

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著者プロフィール

憲政史家

「2023年 『これからの時代に生き残るための経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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