面白くて眠れなくなる人類進化

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569827605

作品紹介・あらすじ

ヒトの体と心がどのような生物に起源をもち進化してきたかを様々なエピソードで紹介。太古の生物からヒトへ続くドラマチックな進化の話。

感想・レビュー・書評

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  • 「面白くて眠れなくなる〜」のえらい大風呂敷を広げたタイトルにつられ手に取った本書

    ちょっと大げさすぎない?このタイトル!の感は否めないが、面白いことは面白かった

    わたしの高校時代の世界史か生物で学習した人類の進化の道筋はもっとシンプルで直線的で段階的なイメージだった
    北京原人 ネアンデルタール人 クロマニヨン人というふうに

    しかし、この四半世紀で相次いで人類の化石が発見され研究が進み、大樹のように多くの種類に枝分かれした人類が栄枯盛衰を繰り返しそのいくつかは絶滅に至るなどとても複雑なものだったことが明らかになった

    こういう分野は日日研究が進むにつれ、新たな事実が分かり、修正されるのだと思った
    ややこしい年代や難しい名前は、サーっと流し読みし、興味のあるところだけ読んだらいいのではないかと思う

    ネアンデルタール人は、人骨が老人であったため、膝を曲げてノロノロ歩く猫背の姿で復元されたため愚鈍というイメージだが、
    その後の研究で、私たちと同様の姿勢をしていたことが明らかになった
    「ネアンデルタール人を風呂に入れ、髪を切り、ヒゲを剃り帽子をかぶせると、ニューヨークの地下鉄内では誰も気がつかないだろう」と

    また、障がいを持った人を他の人が食べ物を提供するなど世話をしていたことも明らかになっているとのこと

    日本人のルーツは? 興味深い話が続く

    地球が誕生した46億年前を起点にし、そこから現在までを365日に当てはめると、1日は1260万年になる
    私たちの祖先ホモ・サピエンスは、12月31日午後11時37分に、アフリカで誕生したらしい
    地球の歴史から見れば、ほんの新参者だ
    新参者が我が物顔で、地球の環境を壊している
    由々しき問題だ

  • ヒトの体と心がどのような生物に起源をもち進化してきたかを様々なエピソードで紹介。太古の生物からヒトへ続くドラマチックな進化の話。

  • 1、2章は人類の進化、3章は生命の誕生と進化の過程の話。3章はタイトルから想像していたのからちょっと離れた気が。

  • 生物進化の入門書として良い。
    図表も多く、説明も分かりやすい。
    小学校高学年から中学生にオススメ。

  • 人類進化の部分、生命誕生の部分は興味があったので面白かったけど、その間のいろんな生物の進化の過程を記述したところは、生物名も時代名も知らない言葉が多くて退屈だった。

  • 978-4-569-82760-5
    C0045¥1300E.

    面白くて眠れなくなる人類進化
    2016年1月5日 第1版第1刷発行
    著者:左巻健男(さまき たけお)
    発行所:株式会社PHPエディターズ・グループ
    発売元:株式会社PHP研究所

    目次
    はじめに
    地質念代表
    1 面白くて眠れなくなる人類進化
    ヒトの祖先は最初から二足歩行だった?
    夫婦のかたちは、いつできた?
    愛称”ルーシー”という猿人
    何年も文鎮に使われていた頭がい骨
    ピルトダウン人骨捏造事件
    人類化石の発掘にかけるリーキー一家
    現代人にそっくりな少年の原人
    “星のヒト”と”小さな原人”
    消えた北京原人の化石
    ネアンデルタール人の本当の姿とは!?
    ネアンデルタール人の心に触れる
    受け継がれるミトコンドリア・イブ
    私たちの中に生きるネアンデルタール人
    日本人のルーツを残す三つの祖先
    ヒトの進化を加速させたのは言葉と道具

    2 ワクワクする人類への進化
    五本指は原子両生類から始まった?
    水と縁を切ったとき灰が発達した
    陸地を歩くのに爪が必要になった?
    大絶滅1-恐竜と同時代を生きていた原子哺乳類
    始祖鳥は鳥の祖先ではない?
    大絶滅2-哺乳類の台頭と恐竜の絶滅
    樹上生活で手足と目が進化した?
    “イーダ“の化石
    ヒトと類人猿との分かれ道
    チンパンジーとヒトとのゲノム差は1%
    サルはヒトよりも毛が三本足りないか

    3 世にも不思議な生命誕生のはなし
    海はどのようにして「原始スープ」になった?
    初期の生物はどんなもの?
    二千万年続いた南泰生物の楽園
    三葉虫と目の誕生
    カンブリア紀の奇妙な生物たち
    私たちの祖先はナメクジウオ?
    顎を獲得して生物の巨大化が始まった
    最古の生命の痕跡を発見した日本人
    ホモ・サピエンスは新参者
    おわりに
    参考文献

    んー・・。Cコードが0なので、一般向けなんだけど、専門用語が出てきて、後から●●とは、って説明あることもあるんだけど、説明するって事はたぶん一般には周知されてない事だろうなってのを承知なわけで、意地悪だなって思う個所もありました。
    たくさん本を出されているエライ先生のようなのでそんなもんなのかしら?

    ルーシーの名前の由来と頭骨と骨盤の形の関係はおもしろかったな。
    自分が落ち着いて読めなかったこともあるけど期待したほど楽しめなかった。
    ざ~んねん。

  • グレッグ・ベア『ダーウィンの使者』を読んでる時に、参考資料として。
    生物学が好きな自分だからかもしれないが、タイトル通り面白い。
    簡潔な文章で分かりやすいのも良い。

  • 資料ID】97171199
    【請求記号】469.2
    【OPAC URL】https://opac2.lib.oit.ac.jp/webopac/BB50078560

    私たちはどこから来たのか。

    その問いに、基礎的なところから説明してくれる本です。
    楽しくさくさく読めて、我々が生きていること自体が奇跡であることに気づかせてくれます。

    人類の進化、歴史を学ぶことは知的エンターテイメント!
    さあ、みんなで人類の起源を探る旅へ出かけましょう。

  • 人類進化(人類学)を平易に説明してくれる本であり、余白やイラストもあり読みやすいと思う。著者も中高の理科の教師であったようで、そのあたりもわかりやすいと思う。

    1章が最初の人類から現代人まで、2章が生物が陸上に上がってからヒトになる直前まで、3章は最初の生命の誕生から魚類までを、それぞれ時系列で書いている。

    類書で読んでいても、くだらなくて書いていないような内容(ルーシーを発見した発掘者の服装など)も入っており、違った意味で知識が広がった。学術的なものが一番良いとは言えない良い例だったと思う。

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著者プロフィール

左巻健男
1949年生まれ。東京大学非常勤講師。元法政大学教授。『RikaTan(理科の探検)』誌編集長。
千葉大学教育学部理科専攻(物理化学研究室)を卒業後、東京学芸大学大学院教育学研究
科理科教育専攻物理化学講座を修了。
専門は理科教育、科学コミュニケーション。
主な著書に、ベストセラー『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』(ダイヤ
モンド社)ほか、『学校に入り込むニセ科学』(平凡社)、『おもしろ理科授業の極意: 未知への探究で好奇心をかき立てる感動の理科授業』(東京書籍)、『面白くて眠れなくなる物理』(PHP研究所)、『中学生にもわかる化学史』(筑摩書房)などがある。

「2022年 『世界が驚く日本のすごい科学と技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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