愛国ってなんだ 民族・郷土・戦争 (PHP新書)

著者 :
制作 : 奥田 愛基(対談者) 
  • PHP研究所
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569827834

作品紹介・あらすじ

安保法制の進展と並行して語られ始めた「民主主義の危機」。しかし真の「民主主義の敵」とは誰なのか。気鋭の評論家が語る驚きの結論。

感想・レビュー・書評

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  • 安倍首相に対する評価、それにSEALsを普通の若者の代弁と報道するメディアへの疑問、について自分が感じていたことがまさに書いてあり、当然そこにはそう感じるのはなぜかという論理があり、それが大事なんですけど、これって著者と自分の年代が近いのもあるのかな、と感じています。ある年代ごとに特有の政治観があると何となく思っていて。何気に興味深いのはリア充議論で、僕としては奥田君が言った「騙されちゃいけませんよ」派なんですが、著者の言う非リア充のもう一段階上、というのもある気がしていて、でもこれはまだ浸透しないだろうなと。

  • 右翼とされる古谷経衡の自虐的かつコンプレックスの塊のような語り口が、政治論や思想論としてより自伝的小説的に面白く読めた。
    又、昨今のネトウヨや歴史修正主義者のように辺境で高飛車でないところ、自陣の誤謬もきちんと開陳するところも好感が持てる。
    ただ、安倍首相支持の故か、その評価については、1998年のワールドカップでのフランスの人種混成チーム優勝を彼が称賛することで、健全かつリベラルなナショナリズムの持ち主と規定するなど、多(おお)甘感は否めない。
    「普通のおじさん」は感覚的には凡庸という点では当たっていると思うが(育った環境はもちろん普通ではない)、知性と品性の無さはきちっと指摘するべきだろう。
    半面愛田氏の分析は、「普通の若者」のイメージを持たされていた一般庶民に対する、論拠ある批判指摘となっているように思う。
    今後の古谷氏の言説、そのおもしろき語り口にも注目していきたい。

  • 気鋭の保守論壇の論客とシールズの中心メンバーとの対談あり。水と油と思われる両者がざっくばらんに語り合う様が意外と面白い。

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著者プロフィール

古谷経衡
1982年札幌市生まれ。作家・評論家。立命館大学文学部史学科(日本史)卒業。(社)令和政治社会問題研究所所長。(社)日本ペンクラブ正会員。NPO法人江東映像文化振興事業団理事長。インターネットとネット保守、若者論、社会、政治、サブカルチャーなど幅広いテーマで執筆評論活動を行う一方、TOKYO FMやRKBラジオで番組コメンテイターも担当。『左翼も右翼もウソばかり』『日本を蝕む「極論」の正体』(ともに新潮新書)、『毒親と絶縁する』(集英社新書)、 『敗軍の名将』(幻冬舎新書)など著書多数。

「2023年 『シニア右翼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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