実践・快老生活 知的で幸福な生活へのレポート (PHP新書)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569831534

作品紹介・あらすじ

『知的生活の方法』から40年。85歳を越えた著者が、歳を重ねて到達した人生の幸福の核心と、知的で快い生き方の真髄を語り尽くす。

感想・レビュー・書評

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  • 過去の渡部節のダイジェストであるが、いい話は何度読んでもいいものだ。すべらない話のように。今の私には「親の恩は子に送れ」「自分を呪うようなことは絶対にしてはいけない」「井戸を掘ったらいい水の出るところに住め」などが心に染みた。

  • 知的生活の老後版です。
    若い時とは違った生活、知的な取り組みがあります。
    夏目漱石は若かったんだなと思うという部分は、少しわかる気がします。
    詩にも改めて興味がわいてきました。
    このようにありたいものです。

  • ためにもなるところはあったが、終わりの方は著者の完全な主観を述べたものだった。

  •  渡部昇一さん、1930.10.15~2017.4.17、享年86、ダンディな方でした。「実践快老生活」、2016.10発行、「知的生活の方法」から40年、著者86歳の亡くなる半年前の作品です。内容の一部を紹介しますと: ①年をとるとは、散歩が大好きだったのに存分に歩けなくなるということ。歩けば健康にいいことはわかっているが、歩けない。②幸福は家族、金婚式は結婚式よりも更に素晴らしい。③健康のために大切なことは、柔軟性を保持し血流をよくすること。④俳句、和歌、詩などの修養を。何歳になっても感動できる。

  • 論語の中に「七十にして心の欲するところに従って矩をこえず。
    変わらないことを知るには、古典を学ぶ事 詩歌や人間論など不変の本物を学んだほうがいい、進歩の余地がある世界では、変わる可能性があることを少し考えておく、変わらない本物にたえず心を向けておく
    日々を明るく前向きに生きるためには正しい心の使い方をし、自分の願望について、「必ずそうなる」「かくあるべし」と強く想念を発し、成功のイメージを抱く。普段の暮らしの中でも、物事をすべて前向きに考え、感謝の心を忘れず、愚痴をこぼさないようにする。
    人間学の中心になるのは古典や歴史、古典は何百年間も読み継がれてきた物だから、年をとってからでも大いに参考になる。歴史の中で繰り広げられる人間模様を知ることは、人間とはいかなるものかを理解するための、かけがえのない様子がとれる。
    中島 敦の弟子、司馬遼太郎の坂の上の雲、吉川英治の三国志

  • 自らの一生が極めて幸運に恵まれていると考える、86歳の筆者。
    自己の修養に邁進し、家族はもとより周りの人間も大事にしてきた結果だ。
    自分も人生のゴール前ではそういう境地に達したい。
    いろいろと快適老人になるための手引きを紹介しているが、なかでも古典の一節を暗記すればいいというのが参考になった。
    ピンチの場面に遭遇しても、古典のその言葉を思い出すことで救われるということ。
    古典や歴史を学ぶことの大事さを再認識できた。

  • ●漱石のこころ。当時47歳、まだ若かったんだなぁ。
    ●業績と家庭とは何ら矛盾しない。子供のいない人生に手ごたえはあるか?
    ●金婚式は結婚式より更にすばらしい
    ●定年後の気分を左右するのは収入の有無
    ●われわれは、文学作品であれ、絵画であれ、音楽であれ、「芸術」と言われる分野にあるものは、すべてインスピレーションによって出来上がると思いがちである。その大部分は機械的な作業であることを悟らない人は、知的生産には無縁にとどまるであろう。
    ●人生の本当の幸せは平凡なところに宿る

  • 2019/7/4 面白いところもあったが… ★3

  • 高級料理よりも妻・息子夫婦・孫と行くファミリーレストランでの食事に幸福を感じる、というくだりにこの本で渡部氏が言いたいことがつまっているようだ。幸福など人それぞれ違うけれどもという前提のもと、「自分の幸福はこうですよ」とのことらしい。

  • 2003/2/2

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著者プロフィール

上智大学名誉教授。英語学、言語学専攻。1930年、山形県鶴岡市生まれ。1955年、上智大学大学院修士課程修了後、ドイツ・ミュンスター大学、イギリス・オックスフォード大学へ留学。ミュンスター大学における学位論文「英文法史」で発生期の英文法に関する研究を発表。ミュンスター大学より、1958年に哲学博士号(Dr.Phil.)、1994年に名誉哲学博士号(Dr.Phil.h.c.)を授与される。文明、歴史批評の分野でも幅広い活動を行ない、ベストセラーとなった『知的生活の技術』をはじめ、『日本そして日本人』『日本史から見た日本人』『アメリカ史の真実(監修)』など多数の著作、監修がある。2017年4月、逝去。

「2022年 『60歳からの人生を楽しむ技術〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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