墨龍賦(ぼくりゅうふ)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569832340

感想・レビュー・書評

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  • この本を読む前に京都・建仁寺本坊方丈にある「雲竜図」その他を見てきた。
    かなりの迫力に圧倒された。
    この本を読んで、海北友松の作品の力強さの背景がよく理解できた。

    本書では、春日局、安国寺恵瓊、明智光秀、斎藤利三(明智光秀の家臣)、織田信長、豊臣秀吉、狩野永徳等々歴史上の著名人が次々と出てくる。最後は宮本武蔵まで登場したのには驚いた。
    Wikipediaで調べてみると、経歴・作品の詳細はあまりはっきりしないようだが、上記に名前を挙げた人物とは何らかの関係があったようだ。

    海北友松のような戦う武士というか不満や怒りのエネルギーに満ち満ちている人物は、葉室麟の作品としては、そぐわないような感じがしたし、あまり得意ではないような気がする。

  • 海北友松。狩野派。安国寺恵瓊。
    織田、毛利、豊臣ともリンク。
    最後少しだけ宮本武蔵。いらなかった。

  • 永徳、等伯つながりで、レコメンドされたっぽい、戦国末期から江戸初期の絵師、海北友松の物語。正直、絵師としての友松は、あんまり関係なくて、途中までなんでこの人が主人公なのかわからないままに進むんだけど、うまーいこと作者に誘導されて、さくさく読み進めっちゃうという。友松の設定が拡大解釈すぎて、えらく歴史に関わりまくっちゃってるのはご愛嬌で、娯楽作と思って読み進めるが吉。

  • かいほうゆうしょうのお話。
    濃姫が帰蝶と呼ばれているお話。
    そして、知らなかった【美濃譲り状】

    本能寺の変

    斎藤内蔵助との友情。
    狩野派。
    宮本武蔵が弟子だったぁ。

  • 海北友松。知らなかったけど、魅力的な人物。僧侶や絵師からみる歴史も興味深かった。でも、なんか淡々としてるので盛り上がりに欠けるな。

  • 2020.10.15
    先月末に京都に行って最初に行ったお寺が建仁寺だった。帰ってから図書館でこの著者の作品を見ていたら、この絵は見たばかりだなあと手に取った本がこれだった。何という縁か巡り合わせか、本当に驚いた!このような歴史のの中にあったお寺、作品だと知って行くのと知らないで行くのとは大違いだ。次の京都ももう一度建仁寺に行こう。歴史だけではなく、なんとなく癒されるお寺だ。

著者プロフィール

1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年『花や散るらん』で、11年『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年『蜩ノ記』で直木賞を受賞。著書は他に『実朝の首』『橘花抄』『川あかり』『散り椿』『さわらびの譜』『風花帖』『峠しぐれ』『春雷』『蒼天見ゆ』『天翔ける』『青嵐の坂』など。2017年12月、惜しまれつつ逝去。

「2023年 『神剣 人斬り彦斎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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