もりのともだち

  • 冨山房
3.22
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本棚登録 : 109
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784572002372

作品紹介・あらすじ

をつくって、仲良く暮らしていました。でも春になって氷がとけると、キツネはノウサギの家を占領してしまいます。そこで森の動物たちがノウサギに加勢して…。

感想・レビュー・書評

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  • マーシャ・ブラウンの描く動物の表情が大好き。
    彼女が生命を吹き込んだ動物は、ある意味で人間的。そして動物的。だから大きな親しみがわく。

    それと彼女の絵本の魅力は、必ず1つ絵本作家としての“挑戦”が見られるところ。
    この作品では、ウサギとキツネがこおり(氷)で家をつくるところが描かれているけど、氷の質感や色彩、そして氷にウサギの顔が映り込んでいるユーモラスな描写など、この本でもマーシャ独特の魅力があふれている。

    私が読み聞かせた子どもも気に入ったみたい。この本の話自体は、悪さをしたキツネをこらしめてやろうってものだけど、勧善懲悪のようにキツネが悪い、ほかの動物が良い、といった単純なものではない。
    いろんな動物が生きる森だけど、生き抜くのはやはり厳しさがあって、みんなが上手に知恵を使って生き抜こうとしているのは人間社会と同じ。
    そこで生き抜くうえでのちょっとした「機転」や「ユーモア」や、そしてある意味での「ハッタリ」が次から次へと飛び出してきて、最後までどうなるのかわからないワクワク感がいっぱいなので、子どもも大人もこの本の世界へぐっと引きつけられる。

    なお、キツネが悪いというのはまったく大人の発想。だから「悪いキツネがこらしめられてよかった」なんて読み聞かせは絶対にダメ。
    マーシャもそんなことは全く思っていない。本の最初と最後の見開きに、針葉樹が並ぶ森の厳しい冬を寒さと戦いながら生きるキツネの孤高な姿が描かれているのでもわかると思うし、そもそもこの本のタイトルは『もりのともだち』(原題も“The Neighbors”)だし。

  • うさぎときつねは隣どうしで家を建てることにしました
    うさぎは木の皮で、きつねは氷で家を建てました
    春になると氷がとけてきつねの家はなくなってしまいました
    すると、きつねはうさぎの家を横取りしてしまったのです
    泣きながら歩くうさぎに、オオカミがきつねを追い出してやるといってくれますが、失敗
    次はクマもやってきましたが失敗
    そして次はおんどりが,,,
    さて、うさぎの家は取り返せたかな?

    読み聞かせ時間は7分くらいです

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00398901

    冬の間キツネは氷の家をつくり、ノウサギは木の皮の家をつくって、仲良く暮していました。でも春になって氷がとけると、キツネはノウサギの家を占領してしまいます。そこで森の動物たちがノウサギに加勢して……。(出版社HPより)

  • 冬の間キツネは氷の家、ノウサギは木の家を作って仲良く暮していましたが、春になって氷がとけたら…とたんにキツネはノウサギの家を横取りし、森の仲間達はノウサギの味方に!おおかみ、ひぐま、おんどり、さあ誰がキツネを退治したでしょう?
    .

    この展開、おおかみさんどしたのよ〜と???が一杯の私ですが、いつの時代もキツネは悪賢く悪役なのねと笑ってしまいました。たぶんこのテンポの良さは子供達が大好きなパターン、そしてこの絵の迫力は素晴らしいです。絵に動きがあり、それぞれの動物の性格までもが見えてくるようなタッチです。赤、緑、黒の3色だけなのに〜素晴らしい表現力、マーシャブラウンの絵本もっと読んで見たくなりました。
    せかいいちおいしいスープ、ちいさなヒッポ等も知られていますね! .
    #もりのともだち
    #マーシャブラウン
    #やぎたよしこ

  • ロシアの昔話

  • 7分

  • 2019  3-1
    6分

  • 力のある者が、強いとも限らないね

  • 地元の図書館主催の初心者向け読みきかせ講座 で、同一テーマの絵本を読み比べるといい、と 教わった
    例として、『うさぎのいえ』(福音館書店 )、『うさぎとおんどりときつね』(岩波書 店)、『もりのともだち』(冨山房)を教えて いただいたので、三冊を図書館で借りて、読み 比べた

    うさぎは樹の皮で、きつねは氷で、となりあわせに家をたてて仲良く暮らしていた
    けれど、春になって家がとけてしまったきつねは、うさぎの家にいれてもらったとたんに、うさぎを追い出してしまう

    他の二冊に比べて、絵も、きつねがうさぎの家を奪った理由も、わかりやすく丁寧だ
    きつねは嫌なやつなのだけれど、実社会にもこういうやつはいる
    一緒に何かを初めて仲良くしていたのに、あるきっかけで自分だけ不運になってしまって性格も変わってしまうのだ
    文章も繰り返しが多く、終わり方もすとんとしている
    確かに、三冊の中では、これがいちばんいい感じだ

  • マーシャ・ブラウン作
    八木田宜子訳1977年
    「The Neighbors」1967年

    のうさぎときつねが主人公のロシアのお話。

    ふたりの作った家は
    のうさぎ~きのかわ
    きつね~こおり

    はるがきて、こおりの家がとけてしまったきつねはのうさぎの家にいれてもらい、そのまま追い出してしまう。

    おおかみ
    ひぐま
    おんどり~
    おれの けづめは くさかりがまだ
    きつねも ころしてやれるんだ
    もしも あいつが でてこなきゃ
    あたまを すとんと きりおとす

    P28~29
    のおんどりがきつねにとびかかっている絵は迫力満点

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